ダンボール燻製で優雅なワイン晩酌ができるとは
目覚めたら素晴らしい天気。大きな雲はあるが、このあたりに影響はなさそうだ。
前々から燻製に興味があった彼氏に誘われ、初めてのダンボール燻製に挑戦することになった。
ネットでいろいろやり方を調べていたらしい。メチャクチャ楽しみだ。
我々はAmazonで炭酸水24本入りを頼んだときのダンボールとその他もろもろを車に積み、河川敷へ向かった。
ホームセンターに寄り、さくらのスモークウッドを購入。初心者はチップよりこちらの方が使いやすいらしい。
途中CoCo壱でお昼ご飯を食べたりスーパーで食材の買い出しをしていたら、河川敷に到着する頃にはもう15:30くらいになっていた。
いくら天気がいいとはいえ、日が沈んだらすぐに寒くなる。彼氏はてきぱきと設置場所を決め、ダンボールを組み立て、私は網に食材を乗せたりゴミをまとめたりとサポートをした。
今日使う食材として、
・6Pチーズ
・クリームチーズ
・ウインナー
・ミックスナッツ
・ほたて貝ひも
・うずら卵入りさつま揚げ
・水切り豆腐
・茎わかめ
以上8点を準備した。基本的にオーソドックスなものばかり。茎わかめは未知数すぎるが彼氏の大好物なので、試しに。
ダンボールに穴を開け、割り箸を通し、カッターで表面を切って扉を作ったりなど、とにかく彼氏は一生懸命、迅速に装置を組み立てた。本当に自分でなんでも作る。すごい男だ。
さっそくスモークウッドにガスバーナーで火をつけ、食材をおいた網を乗せ、いぶし始める。火の付け方が甘かったのか最初の30分くらいは煙の勢いがあまりよくなかったが、その後何度か火をつけ直して合計1時間半ほどいぶした。なにしろ燻製自体初めての挑戦なので、あわてっぱなし、気になりっぱなしの1時間半だった。
食材をジップロックとタッパーに詰め、後片付けをして、イオンで色々と買って帰路に着く。
そして帰宅。まずは成果を見てください。
いかにも！という色はつかなかったが、香りはかなり煙たい。ちなみに河川敷で段ボールをあけたばかりのときにチーズを味見したらかなり煙臭くて、失敗したかと内心ドキドキである。
ウインナーは彼氏がパスタにしてくれた。彼氏は実は料理全般うまいのだが、パスタに関しては特に惚れ惚れするほど美味しいものをいつも作ってくれる。この日はステーキも焼いてくれた。バターが香るソースも。
味に関して結論から言うと、時間を置いてから食べたほうが格段にうまい！
燻製し終わってから3時間後くらいに食べ始めたが、時間を置くごとに煙が落ち着いてどんどん美味しくなっていくのが如実に分かった。以下、食材ごとの感想とマハーゼ的ランキング。
8位
うずら卵入りさつま揚げ
もともとこれがあんまり口に合わない商品だったのかもしれないけど、さつま揚げのぷりぷり感が消え失せていたし燻製感もあまりなかった。
7位
ほたて貝ひも
貝ひもの臭みが消えて食べやすくなったが、燻製感は少なかった。
6位
ミックスナッツ
普通に美味しいけど貝ひもと同じく燻製感が少ない。
5位
茎わかめ
絶対おいしくならんだろと思っていた茎わかめ、意外と美味しい！適度に水分が抜けたのか、味が濃くなって、香りもよくついている。
4位
水切り豆腐
最初はやや煙臭くて酸っぱいようにも感じたけど、時間を置くごとに酸味も香りもまろやかになった。モッツァレラチーズのような食感と煙の香りに、大豆の優しい甘みがマッチしている。これ単体だと素材の味すぎるので、ほりにしをかけて食べた。
3位
クリームチーズ
当たり前に美味しい。想像通りの味。ただ香りがつくだけじゃなく、旨みを強く感じられる。
2位
6Pチーズ
これも当たり前に美味しい。定番になるだけある。納得のおいしさ。
1位
ウインナー
圧倒的1位。もともと燻製されてるからそんなに変わらないのかなと思っていたら、全然違う。旨みがすごく濃く感じるし、しっかりした燻製香が肉肉しさとよく合う。パスタではなく、シンプルに焼いただけのものも食べたけどそれも当然おいしかった。
そして燻製たちにあわせるお酒はこちら。
イタリア トスカーナ地方のメルロー。開けたてはカシスやいちご飴のような、どっしり甘い香り。まろやかで飲みやすいけど、後味のコクがすごい。動物性のうまみみたいなものすら感じる。ワインのことは全然わからないけど、うまい。
燻製にもブルーチーズにもステーキにもばっちりだし、惣菜のポテトサラダにもよく合う。これは美味しいワインに出会ったなあ。
総合して、初めての燻製チャレンジの結果は大満足。やはり自分で手間をかけたぶん、より美味しく感じるし、その手間が楽しい。我が家は賃貸なので河川敷でおこなったが、待っている間に水切りしたり石を拾って眺めたりと、自然と触れ合う時間にも癒された。
皆様におかれましても、晴れやかな休日をお過ごしください。マハーゼより。かしこ