開催レポート:【自治体DX勉強会】2025年標準化に向けた3つの推進テーマ、「外部人材活用・プロジェクト推進・デジタル人材育成」をどう進めるか?
ー本記事は、2022年6月22日(水)に行われたオンラインセミナー「【自治体DX勉強会】2025年標準化に向けた3つの推進テーマ、「外部人材活用・プロジェクト推進・デジタル人材育成」をどう進めるか?」の開催レポートです。ー
<セミナー内容>------------------------------------------------------------------
【1】基調講演「今、自治体DXに求められること」
【2】DX最大の課題 デジタル人材育成の誤解
【3】パーソルのDX推進支援
【4】QAセッション
<スピーカー>--------------------------------------------------------------------
一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会 代表理事
森戸 裕一(もりと ゆういち)氏
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
ワークスイッチ事業部 デジタル人材開発部 部長
事業構想士(MPD)/総務省委嘱テレワークマネージャー/プロティアンキャリア協会CDO
成瀬 岳人
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
ワークスイッチ事業部 コンサルティング2部 ゼネラルマネージャー
水野 悠美子
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2025年に予定している地方公共団体の情報システム標準化をはじめ、行政領域でのデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた取り組みが加速しています。各自治体では推進のための専門部署、担当が設置され、戦略や計画が策定され始めています。
一方で、短期間でデジタル化を進めていかなければならない中、どこから着手すべきか?推進するための人材をどう確保・育成するか?など、課題も山積みです。
本勉強会は、自治体DXに知見があり、デジタル人材育成にも積極的に取り組まれてきた、一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会 代表理事の森戸 裕一氏をゲストに招き、「今自治体が取り組むべきDXとデジタル人材育成」をテーマにお話しいただきました。
また、民間企業向けのDX推進やデジタル人材育成に数多く取り組んでいる、パーソルプロセス&テクノロジー ワークスイッチのシニアコンサルタントを交えて、「DX推進」と「デジタル人材育成」のポイントをお伝えします。
今、自治体DXに求められていること
最初に基調講演として、自治体DXに知見があり、デジタル人材育成にも積極的に取り組まれてきた森戸 裕一さんに、「今自治体が取り組むべきDXとデジタル人材育成」をテーマにお話しいただきました。
グラレコで内容をご確認ください!
▼アーカイブ動画はこちらからご覧いただけます
https://www.persol-pt.co.jp/ws_digital/archive/
デジタル変革人材育成の誤解~実践学習で変革人材を育成するポイント~
自治体DXのお話に、デジタルを活用して変革を進める人材の育成が課題に挙げられていました。では、どのように育成していけば良いのでしょうか。
事例を交えながら成瀬からポイントをご紹介しました。
DXの推進における最大の課題は「推進できる人材がいない」ことです。
ところでDX推進について、以下のように考えている人はいませんか?
①デジタルリテラシー向上のために
②デジタル人材=先端IT人材を
③AI等の先端技術知識の研修をして育成すればよい
仮に達成できたとして、その結果どうなるでしょうか?知識の向上はするでしょう。しかし、自分の業務にデジタルを活用してDXを推進する人材にはならないと思いませんか?先ほどの考えには3つの誤解が含まれています。真のデジタル人材育成とは以下のようなものです。
①ユーザーの体験をより良くするための”変革”を起こすために
②デジタル人材=自身の業務やサービスに”デジタル”を活用できる人材を
③実務の中で学習する実践重視の学習体系で育成する
デジタルの知識だけでなく、実務の中で実践していけるような育成を行うのがポイントです。
デジタル人材といっても、捉え方はさまざまです。私たちは「デジタル・コア人材」「デジタル変革人材」「デジタル活用人材」の3段階に分かれていると考えています。ピラミッドは人数バランスを示しています。
DXを進めていく上で重要なのは、事業や現場の業務のことがよくわかっており、ある程度意思決定力を持ったうえで状況を変え、推進していく人たちです。総称して「デジタル変革人材」と呼んでいます。
デジタル変革人材の育成に始まる、全社的なDXを進める際は、成長領域への人的資本の移行を視野に入れて目標と実行計画を持って取り組んでいくことが重要です。
そして、デジタル変革人材の育成には、実践の中で学習する機会(=実践学習)を用意することが必要です。しかし、「実務上の課題を見つけてください」と突然言われてもピンときませんよね。3つのステップに分けて実践学習を進めていきます。
ステップ1ではまず「DXとは?」を知ることから始めます。DXの基本を学ぶことで、自分に身近でもできそうなことがイメージできるようになり、やってみたいと興味が持てるようなワークショップを行います。
次は現場を変えるために、実務上の課題を発見し、解決方法を見つけていくワークショップを行います。繰り返し行うことで、コミュニティ化し、社内全体に渦を巻き起こしていきます。
また多くの人に興味を持ってもらうために、現場の変革リーダーの事例をコミック化してPRを行うケース事例もあります。
最後に、伴走支援を受けながら実際の業務で課題に感じたものの自動化に取り組みます。
以上がそれぞれのステップの詳細と事例でした。
実践学習で重視するのは、机上の企画ではなく、現場で実行に移せる状態にすることです。
そのために現場目線で考え、まずは小さく作り、やりながら改善するアプローチが効果的です。
自治体DX推進支援のご紹介
自治体の状況、そして現場のデジタル変革人材をどのように育成するのかをお話してきました。最後に水野から自治体様向けのDX推進支援サービスのご紹介をしました。
「自治体デジタル・トランスフォーメーション推進計画」が総務省で策定されるなど、自治体のDX推進は急務です。しかし、ノウハウの不足から思うように人材が育たず、なかなか進んでいない自治体もあると聞いています。
そこで不足するデジタル変革人材を自社で育成しながら、目的に合わせて外部人材を活用する二刀流でDX推進を実施することで加速や定着が見込めます。
どちらか一方だけの場合、育成に時間がかかり肝心のDXに取り組めなかったり、外部人材がいないと何もできなかったりと、うまくいかないこともあるようです。
DXプロジェクト推進のポイントは3つあると考えています。
そこで、多数のPMO経験を持つコンサルタントが伴走者として推進を実行型で支援し、プロジェクトを成功に導くお手伝いをさせていただきます。支援内容は以下のようなステップで進めます。
目標時期までの取り組みが急務だけれども、なかなか思うように進んでいないと感じていらっしゃる方がいれば、ぜひ一度お話を聞かせてください。
▼過去のセミナー動画はこちらからご覧いただけます!
文・グラレコ/さーや
Twitter:https://twitter.com/sayaaan1582
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