うつ病日記 2024.12.28 & 2024年振り返り
タイトルが最近揺れている日記ですこんばんは。
2024.12.28
じぶんのやるべきことリストのタスクを、いくつか終えました。
ぜんぶ後回しにしてきたこと。やっと解放されてすっきり。
大したことないタスクでも、仕事してるとなかなか手がつけられない。たぶんメンタル面も関係ある。そんなあれこれに、えいやっ!と手をつけられて、もう満足。わたし頑張ったぞ。よしよし。
これでやっと心置きなく年を越せる!
あと本日、全然大したことないこと、本当にちょっとしたことだけど、感慨深い場面が。
このあと書こうと思っていた2024年の振り返りに関連するので、敢えて最後に書こうと思います。
2024年の振り返り
1月
メンクリでうつ病の診断を受ける。ここで訪問したクリニックが良かった。先生がとても良い人だった。
「伺った症状と、テストの結果から、うつ病ですね。しかも結構重度ですよ。でも安心してください、うつ病は必ず治る病気です。薬もたくさんの種類があります。これから、軽いものから処方していきます。効いているとかいないとか、悪くなっているとか、変化があったらすぐに教えてください。薬を変えますので。あなたにあったお薬を見つけていきましょう。」
この言葉を頂いた段階で、結構楽になれた。真剣に患者の方を向いてくれる方だと感じた。このお医者さんについていけば大丈夫なんじゃないかな。そんな思いで、通院が始まった。(その後の通院でも、治療方針や、薬が変わる度にその詳細など、丁寧に説明してくださった)
本当はこの段階で休職を勧められていた。しかし、仕事でほんのわずかに希望が見え始めていた時期だったこともあり、仕事は続けることにした。(上司と人事だけにはこのことは話した)
2月
散々お世話になっていた上司のサポートもあり、ほんの少しだけ、仕事に方向性を自分で見出だした。これなら頑張れるかもしれない、そう思った。幸い処方された薬のお陰もあり、調子が上向き傾向に…
だったのに、下旬から雲行きが怪しくなり始めた。
3月
会社の方針や組織などが諸々変わってしまった。私が見出だした方向性ももはや意味は無さそうだった。上司も変わってしまった。おまけに繁忙期。頑張ってもなかなか解消しないどころか、業務は増える一方。
薬が急に効かなくなり始め、それまで過食傾向だったのが一転して全然食べられなくなった。
4月
ほとんど無心で仕事に向かい、オフィスを出た瞬間に希死念慮が襲ってくる毎日。
正直なところ、それ以外の記憶があまりない。
5月
GWにちょっとだけ長く休んで、ちょっとだけ回復。でも、すぐに戻る。
そこで気付く。「あれ…もしかして休みが必要ってこと?」
主治医にその事を話す。
「実は私も同じ事を話そうと思っていました。薬をいろいろ変えつつ試行錯誤していますが、今はまだ辛い状態です。これだけ薬を飲んでいて、です。もちろんもっと強いお薬はまだまだありますが、そろそろ環境の方が限界だと考えるべきでしょう。やはり、休職した方がいいですよ。」
今度は素直に従うことにした。
人事に相談したらすぐに新しい上司やその上にも連絡してくれ、そこから早々に休職の準備が始まった。
6月
休職開始。
これでやっと休める…と思ったら、突然の症状悪化。しかも酷い悪化。
体が、今まで溜め込んできたものを一挙にすべて吐き出そうとしたのかもしれない。
まずは眠れなくなった。処方された睡眠薬が効かなくなった。眠れないと体も怠い。ベッドから動けなくなった。トイレに行くのすら難しくなった。眠れないのに、動けもしない。気を紛らわせるようなこと、例えばスマホだったりテレビ、読書、音楽だったり、がすべて苦痛になった。光も苦痛で、部屋を暗くしてただ横になっていた。廃人という言葉がぴったりな見た目だったであろう。
それなのに、頭だけが狂ったように回転し続けていた。死にそうだった。わけがわからなかった。
通院日になんとか体を起こした。すがる思いで主治医に相談。睡眠薬が強いものに変更。
「まずは、とにかく寝てください。寝て、頭をからっぽにしましょう。そうしないと疲れも取れません」
変わった薬のお陰で、眠れた。驚くほど眠れた。
そして主治医の言うとおり、頭が空になっていく感覚を得た。
食事もまだ十分に取れず、体力が落ちる一方なので動くのは引き続き難しかったが、頭の狂った回転が収まるだけでも、涙が出そうなほど安心した。
7月
主治医からは休職開始時に、まずは1ヶ月間、とにかく休むように、そうして症状が落ち着いてきたら、7月くらいから運動を始めましょう、体力が落ちているはずですから、と言われていた。
その通りに実行するぞと、最初の日は近所の散歩、というか歩いて郵便を投函しにいって帰るだけの散歩に出た。
片道5分もかからない道のりなのに、帰宅時には倒れこむほど疲労していた。やたら悔しかった。
その後、短い距離から散歩を続けた。途中休憩を挟みながら。慣れたら距離を延ばす。少しずつ散歩を楽しめるようになった。嬉しかった。
その時飲んでいた抗うつ薬の相性も良かったようで、気力も次第に向上しているのを実感していた。
7月末ごろは、もはや元気さを感じていたくらいだった。
8月
7月のことを主治医に報告。すると、「もしかすると、躁鬱の傾向があるかもしれない。今は躁傾向の可能性あり。薬を調整しましょう」と。
実際、やる気は向上するのに体力がついていかない、というもどかしさも感じていた。気持ちだけが異常に高ぶっていたのかもしれない。
ここで休職期間を延長することが決定した。
9月
躁が落ち着き、かといって鬱に陥り過ぎることもなく、割と安定した状態に至った。
そこで、すこし遠くに住む親友に会いに行く旅に出ることにした。
旅は楽しかった。親友は私の話をひたすら受け入れてくれた。彼女の話も心に響く言葉が多かった。彼女と見る景色も食べる食事も、すべてに生気が満ちていた。生きていてよかった。心の底から思った。
10月
復職に向けて準備を進めた。会社とのやりとりだけでなく、例えば通勤訓練とか。
ちょっとトラブルはあったものの、一通りやることはやった。精神的にはちょっと緊張感も増えたので、トータルはまずまずってとこ。
11月
復職。復職直前にびっくりトラブルはあったものの、もう後には引けないし、とにかくなんでもいいからまずは復帰しよう、という気持ちに切り替えた。
与えられるタスクはかなり考慮されていた。会社もかなり気を遣ってくれているようだ。ありがたいと言うしかない。
すこしの間、時短勤務で様子を見た後、フルタイム勤務に。特に問題はないが、自主的に有給を多めに取った。週の真ん中あたりで小休止を取る感覚で。慣らしにはちょうどよかった。
12月
11月に続き、簡単なタスクの連続。会社に行く辛さは全くなかった。同じタスクの繰り返しで、ちょっと腕が筋肉痛になってしまったくらいのもの。
とはいえ着実に体力的な疲労はたまっていたようで、土日に倒れることも多かった。体力的には全回復はしていなさそうだ。見通しが甘かったな、と反省。
しかし、本日、12月28日。
たまたま郵便物があり、7月の最初の散歩で行った郵便ポストへ歩いた。
全く同じ道。今日の足取りは軽い。
往復、約10分。ああ、ちょっと歩いたなあ。この程度。
7月に比べたら、ものすごい進歩じゃないか。これで満足したって全然いいじゃないか。そう思えた。感慨深かった。
さて、来年はもっと体力回復できるかな。
仕事の内容も変わるので、メンタルのバランスも崩さずに日々を過ごしたい。主治医にも相談しながら、少しずつ。
引き続き、「無理しない」これを大事に生きていこうと思う。
うつ病の罹患自体は、好ましいことではない。
けれども罹患してしまった今、その事実は消えないし、症状も消えたりしない。
ただ、罹患して見えてきた新たな世界があった。そういう奇跡を大事にして生きていく。せめて、いい方に生かしたい。
今年もあとすこし。無理せず休みながら年を越したいと思います。