うつ病日記 2025.2.3
今年も明けてもう1ヶ月が過ぎてしまったらしい。あっという間だ。
あまりにもあっという間過ぎて、わたしはその間、大したことを成し遂げることもなく、ただ生きていた。
とはいえ、月並みな言葉でいえば、「生きてるだけで優勝」なんだろうけれども。
ここに日記を書くことからも、ずいぶん離れていたようだ。
年明け頃の通院で、抗うつ剤が増量された。
昨年11月に復職し、簡単な仕事からスタート。本当に「ものすごく簡単」な仕事ばかりだった。
けれども、それまで長くの間休み続けていた身体は「働く」環境になかなか慣れてくれないようで、どうも疲れやすくなってしまった。
別に重労働をしたわけでもないのに。
精神的な乱れはあまりないので、出社したり業務を進めたり、ということにさほど支障はない。
問題はその後の疲れだけだ。
今日はなんとなく、本当にたまたま、以前読んだ本を再読した。うつ病に関する本だ。うつ病と診断された後、この病気について少しでも知りたくて手に取った本だ。うつ状態でも読めるようにと、かなり平易な言葉で書かれている大変に親切な本。
再読して気が付いたのが、うつ病には「疲れやすくなる体になる」という症状があることだった。
なるほど、と膝を打った。まさに今のわたしの状態だ。これは治るまでに根気が要りそうだ。少なくとも、体力が無さすぎる、怠けすぎている、と自分に悲観しすぎる必要はないのかもしれない。そう思うだけでほっとする。
これを主治医は改善しようとして、抗うつ剤を増量したのだろう。
ただ一方で、ちょうど増薬と同じタイミングで、仕事の方が少しずつ本格的になっていった。簡単なタスクではなく、本来やるべき仕事が、ようやく回ってきたのだ。数はかなり抑えてくださっているけれども。
精神的にはあまり影響を感じていなかったものの、おそらく身体はその変化に耐えられていなかったのだろう。
抗うつ剤は遅効性の薬なので仕方ない部分もあるが、そんなこんなで疲れはなかなか取れた感じはしなかった。
あと、特にここ数週間ほど、夜中の中途覚醒が増えて割と困った。
これも、仕事の変化を身体が感じ取ったものと考えれば確かに納得だ。
とはいえとてもありがたいのが、今の職場は休みがとても取りやすいこと。中途覚醒が酷すぎると、翌朝は頭痛に動悸にとかなり酷い症状に悩まされる。そんな日は無理せず休むようにした。
ようやくつい最近になって、夜中に熟睡がまたできるようになってきた。
抗うつ剤の増量が効いてきたのか、仕事の変化に身体が馴染んできたのか、そんなところだろう。一安心。
とはいえ先ほど再読した本の通り、きっと疲れやすさはまだまだ続くのだろう。気長に付き合っていくしかなさそうだ。
それにしても不思議なことって起こるもので。
たまたま手にした本に、今必要なことが、きちんと書いてある。
過去にすでに一度読んでいる本。でも初読の時のことはすっかり忘れてしまっていた。にも関わらず、わたしは他でもなくその本に手を伸ばした。
何か引き寄せているのかな。あまりスピリチュアル的なものは信じないタイプだけれど、わたしはどうも運だけは良い、気がする。
ありがたみを感じつつ、また明日からも、「とりあえず生きてみる」を続けようと思う。