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ベルばらってフランス版大河ドラマだったんだ🇫🇷
Bonjour!
実は専門学生時代、パリに修学旅行に行ったことがあります。ずなです🙋♀️
前回の記事、
に続きまして、今回は「こういう内容だったのか!ベルばら!」というテーマで綴らせていただきます✍️
まず前提として、ベルばらを読む前のイメージはこちらです↓
before
•フランスが舞台。
•男装の麗人オスカルが主人公。
•オスカルをずっと好きだった男がオスカルを庇って死んでしまって、実はオスカルもそいつのことが好きだった。
…はい、もうこんなもんです。
最後に至っては、いつだったかテレビで「泣けるアニメ名シーン特集」みたいなのやっていて、なんとなく記憶に残っていました。
あとオスカルがなぜ男装しているのかは、全く理由を考えたことがありません。
そんな少ない情報量で読んだもんだから、もう当時の少女たちのように夢中で読んでしまったのです!
それでは読後(単行本7巻途中までしか読めてませんが…!)の「思ってたんと違う!」話を綴りますので、漫画をこれから読まれる方にはネタバレ注意ということで忠告しておきますね📢
after
舞台はフランス革命前
タイトルにも挙げましたが、そう、この漫画は史実を元にした浪漫溢れる大河ドラマだったのです。これは歴史書か…!?って思うほど意外と勉強になります。もちろんフィクションは織り交ぜてありますが、作者である池田先生の補足、モノローグでなんとなく史実の部分はわかります。
思いがけずフランス革命について興味を持ってしまい、関連書物や映画など触れてみたいと、行動するきっかけになり得ています。
さぁ、ということは…?
オスカルだけが主人公ではない
アニメ版はオスカルが主軸なんですが、原作は違います。
というか原作の始まりが、スウェーデンの伯爵、ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(実在)→オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(架空)→そして、フランス革命の代表的当事者、フランス王妃マリー・アントワネットの3人が誕生したと登場するのです。
アントワネットを語る上で、フェルゼンは欠かせない人物なので、そこにもう1人の女性であるオスカルを加え、3人を主軸に少女漫画として恋愛を絡めた物語を展開させようとしていたのではないかと思われます。
アントワネットが最初の主人公のように物語は始まりましたが、オスカルへ自然に移行…というかオスカルが人気すぎたのでしょうか?
ともかくわたしのイメージ「主人公オスカル」は早々に崩れました…!
オスカルの男装のワケ
貴族であるジャルジェ家の末娘として産まれたオスカル。
ジャルジェ家には男の子が生まれませんでした。
最後の望みだったオスカルの誕生。
跡取りが欲しかったオスカルの父は、オスカルを娘としてではなく息子として育てることを決め、男装の麗人オスカルが誕生しました。
息子として育てるといっても、実際は女性ということは周りは知っています。
ジャルジェ家は代々王家に仕える将軍一家。
その血と名誉を失くさない為に、オスカルを立派な軍人として育て上げました。
フィクションな存在ですが、家のために操られたキャラクターだったのです…よく考えもせず「オスカル様ステキだわ〜」とモブみたいな気持ちで見ていましたよ今まで…笑
と、このオスカルの生い立ち、なんか自分と重なるというか、時代が違えば有り得ないことじゃない…!?と思ってしまいました🤣
わたしも末娘で、原作にはないのですが、アニメ版では「この力強い産声、きっと男に違いない!」みたいな発言をオスカルパパ言ってるんですよね。それ、わたしの産声を聞いたわたしの父まんまじゃねーかっ!ってツッコみたくなりました😂
マリー・アントワネットに対しての偏見が変わる
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」という発言や、贅沢三昧の生活で国民に見放され、最期は民衆の前で処刑されるという、なんとなく「悪役」のイメージがついていませんか?わたしだけですか?
それ、ベルばらを読んでひっくり返されました🤯
まぁまず「パンがなければ〜」の発言はアントワネット本人が言った言葉じゃないそうですが、たしかに贅沢三昧はしていました。
でも悪い人ではないんですよね…。
そもそもアントワネットの生まれはオーストリア。女帝マリア・テレジアの末娘で、14歳でフランスとの和平の為に政略結婚させられました。
王家の教養は受けてはいるのでしょうが、やはり若過ぎたお嫁さん。もう生まれた時から華やかな暮らしが当たり前であり、国民の税金によって暮らしが成り立っているという意識も薄かったのではないかと思われます。
王家の気品を持って生まれ、漫画では明朗快活な性格で描かれております。
また、母となってからのアントワネットはとても子煩悩で、子を想う気持ちがあり過ぎる故に職務放棄をする一面もあるのですが…そこがなんて普通の人だろうと思いました。
王妃が故にいろいろと苦悩するのですが、その姿に読者は同情してしまう。
明るく華やかな性格、素直さ、自分の誇り、正義が仇となり、民衆の反感を買いやすかった。
実際のアントワネットもこんな感じだったのではないかと、かなり説得力のあるキャラに思わされました。
まぁわたしも平民だったら王室に対して不満抱きますよ…賭博なんてされちゃあね…笑
今も昔も、どの国でも変わりませんね。
ちなみにフランスの方はアントワネットに対してどう思っているんでしょうか?ちょいと気になる〜。
オスカルって恋するんか…!
少女漫画なんだから恋愛要素あるだろ、て冷静に考えればわかるんですけど、オスカル様があまりにもカッコ良すぎるので、んまっっっっったく考えませんでした。
初恋がね、切なすぎる…。別な人を好きだと知っても恋をしてしまうという…軍人の格好のせいか性格のせいか、女性としての魅力に気付いてもらえなかった…のかもしれません。
だがしかし女性からも男性からもモテるモテる…!笑 さすがオスカル様✨🌹
ただ自分は男として育てられた軍人であるため、女の気持ち、幸せとは何か、自分が生きている意味は、と次第に葛藤や疑問を抱くんですね。この時代からジェンダー論のようなテーマをオスカルに与えた池田先生、すごいと思いました。正直当時のジェンダー意識ってどんなもんかとはっきりわからないんですけども、男女って明確に分けてしまわなければいけない時代だったと思うんです。そんな中でのオスカルというキャラは画期的で革命的なキャラだと思わされました。
アンドレ、お前だったのか…!
beforeで挙げた「オスカルをずっと好きだった男がオスカルを庇って死んでしまって、実はオスカルもそいつのことが好きだった。」の男が、オスカルの従者であり幼馴染であるアンドレだったのです。
そしてbeforeの内容ちょっと違うんですが、オスカルのことずっと好きだったところは合ってました。
彼は8歳の頃に親を亡くし、ジャルジェ家でオスカルの乳母として働いていた祖母の元に引き取られました。1歳下のオスカルの遊び相手として…ということもあり。お嬢様と聞いて浮かれていたけど、そこには美男子のようなオスカルの姿。ガーンとなるアンドレでしたが、おそらく思春期に入った頃からオスカルを意識し出したのではないかと思います。
ただ彼は平民の身。貴族のオスカルとは絶対に結ばれることはないと、心に秘めておりました。がしかし、オスカルが失恋したことを悟った彼はオスカルに想いをぶつけて襲って(未遂)しまったり、オスカルに縁談の話が持ち上がると、身分差の恋物語に感化されて毒入りワインで心中しようとしたりと、かなり独りよがりに自分の感情に揺さぶられます。
最初登場した時は、便利な情報屋お気楽キャラ的立ち位置だったのに、最終的には陰のあるキャラに変貌するのですが、んまぁそれが雄みが増していいのよ…!ごめんなさいアンドレ推しなんですはい(?)
いろいろ過ちを犯してしまうのですが、毒入りワイン未遂事件からは落ち着いた頼り甲斐のある男性、そして色気増し増しなキャラになっちゃって…おそらくベルばらを読んだ人の多くはオスカルとアンドレの恋愛模様が好きなんじゃないかと思います。わたしは大好きです。ていうか身分差とか幼馴染とか大好きです。ありがとう池田先生🙏✨
…という訳で長くなりましたが、ベルばらの気付きをまとめてみました〜。
ちなみにわたしがどこまで読んだかというと、オスカルがアンドレを意識し出したところまでです。(司令官室でアンドレが雨に濡れた上半身を拭いているところを目撃してしまったオスカル様お顔が真っ赤という回)
でもどんな結末かは知っております…!
ただ全部読んでいないので、あくまでも自分が読んだ部分だけで語りました。
次回は劇場版レポ!書きたい!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました🫶