言葉にできない思い
文章を書くことを仕事にしている方々。
いつも助けていただいています、ありがとう。と伝えたい。
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何かの授賞式などで「言葉に出来ません。」とか「言葉になりません。」のようなコメントをする人がいる。
こうコメントするのは、その時の感情をあてはめる語彙を自分が知らない、もしくは表現力が乏しいからなのかもしれない。
または語彙や表現力に長けているひとが「言葉になりません」とあえて言うことで、それほど感無量なのだと強調していると捉えることもできる。
今回は前者のことについて書いていきたい。
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私はよく言葉にできない思いに遭遇する。
最近、本を読んでいたり、SNSを漁ったりしていたときにその思いを答え合わせのように代弁してくれた出来事があり、とても心が軽くなった。紹介したい。
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私には1歳3ヶ月の娘がいる。愛しているし、毎日とても楽しませてもらっている。が、基本的には娘のリズムに合わせた生活。たまに一人の時間が欲しくなる。
私はこんなに娘が好きなのに、一人の時間を欲しがっているなんて娘への愛が足りていないのかな?娘のことが本当に大切ならこんなこと思わないのかな?
と、不安になっているときに出会ったのが
『母ではなくて親になる』
山崎ナオコーラさんのエッセイ本である。
“泡の時間”という文章の中に
「他の家族や家事代行サービスなど育児や家事をシェアしようとすると『子供の面倒を見たくないのだろう』『料理をしたくないのだろう』と誤解される。(中略) いや、違う。やりたいことが多すぎる、というシンプルな状態なのだ。」
これだ!!!!
この“泡の時間”では、赤ん坊と過ごす時間やお世話はとっても楽しい。でも圧倒的に時間が足りなさすぎる!料理や洗濯は好きだし、仕事をする時間や赤ん坊のお世話をする時間を保てるならやりたい!仕事をする時間も確保しなければならないから夫に子どもを任せて毎日仕事をする時間も作るよ!でも、赤ん坊も、洗濯も料理も、仕事も全部好きで、一日が24時間よりもっともっと長ければ全部やりたい!!
みたいなことが書いてある。
自分なりに要約してしまったが、山崎ナオコーラさんは言葉選びや表現をとても大切にされている方なので(エッセイや小説などからそう感じる)私の要約の仕方がおかしかったら本当に申し訳ない、、、
この本にとても救われた。
私は娘のことが大好きだ。
そして家事だったら、料理は割と好き。(娘が昼寝から起きないうちに急いで作らないと!)みたいに焦りながらではなく、たまにはゆっくり作りたい。また食べることも好きなので、たまには一人でのんびりランチをしたい。あと生活が豊かになるので読書の時間も確保したい。
全部私にとっては大切なものだったのだ。
シンプルにやりたいことが多すぎて、それなのに圧倒的に時間が足りないだけだった。
私一人ではずっとモヤモヤであっただろう、言葉にできなかった思いを、こんなに分かりやすい言葉で表してくれた山崎ナオコーラさんありがとうございます。
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あともう一つだけ紹介したい。
はあちゅうさんのインスタの投稿。
「夫に対して
この人でいいのかな?と思う瞬間と、
この人で良かった、と思う瞬間がある。
夫も私に対して、そう感じている瞬間が
あるかもしれない。
でも、そうやって、考え、悩みながら
一緒に生活していくのが家族なんだろうな。」
ハッ!
うちの配偶者に対してもこれはよく思う、、、
でもそうやって悩んで生活していくのが家族ってやつなのか、、、!
とても安心した。
救われた。
こちらもとてもシンプルな言葉だけど、それが分かりやすくて、あっさりしてて良い。
このようなことを匿名ではなく、発信者が分かる状態でSNSに上げることは出来ない人がほとんどだと思う。
発信してくれる人がいることで、胸の奥底にあった思いたちが言葉となってくれて、解放された気持ちになる。
はあちゅうさんありがとうございます。
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文章を書くことを仕事にしている方々。
本当にかっこいいです。
言葉にできない思いを言葉にしてくださってありがとうございます。