首すじの匂いがパンのよう
中前結花さんの『好きよ、トウモロコシ。』を読んで
ひとつすっきりしたことがあった。
なんとも惹かれるタイトルと素敵な装丁に思わず手に取ったこの本。
上京したときの家探しエピソード、新幹線の中で出会った女性との話、お母さんとのあたたかく切ないエピソードや、自身の結婚について。
どれもこれも好きな話ばかりだったけれど、特にがしっと心を掴まれてしまったのが「宇宙のカレ」だ。
この中では星野源さんの「恋」の歌詞について書かれていて、そんな風に歌詞について深く考える人間がまさにここに