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映画、ドラマ、仕事のことなどを気ままに

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最近の記事

まるちゃんとスイカバー

今年も夏がきた。 容赦ない夏。 お風呂上がりのアイスがたまらん。 でもいつもこの季節になると思い出すのは スイカバーを初めて食べた日のこと。 大学の頃、アルバイト先のパスタ屋で私は「まるちゃん」と出会った。 私は大学の途中から入ったから、まるちゃんは同い歳だけど先輩でもあった。 その頃の大学生と言ったら みんな同じような流行りの服を着ていたけれど まるちゃんは、他の子とは違う、 なんか雑誌のスナップに載ってそうな感じの まるちゃんにしか着こなせないような服をいつも

    • 首すじの匂いがパンのよう

      中前結花さんの『好きよ、トウモロコシ。』を読んで ひとつすっきりしたことがあった。 なんとも惹かれるタイトルと素敵な装丁に思わず手に取ったこの本。 上京したときの家探しエピソード、新幹線の中で出会った女性との話、お母さんとのあたたかく切ないエピソードや、自身の結婚について。 どれもこれも好きな話ばかりだったけれど、特にがしっと心を掴まれてしまったのが「宇宙のカレ」だ。 この中では星野源さんの「恋」の歌詞について書かれていて、そんな風に歌詞について深く考える人間がまさにここに

      • 『花束みたいな恋をした』はタイトルが逸脱だ。

        この間のこと。 「自分がその作業をやらなきゃいけないときはエラーばっかり起きて時間がかかるのに、 それを人に教えようとすると、なんの問題も起きずにスムーズにいくの。 例えば家電が調子悪くて、修理に持っていったときに限って調子良く動くみたいに。」 そう愚痴をこぼすわたしに、夫は笑って、 「マーフィーの法則みたいだね」と言った。 「なにそれ?」 「あ、知らない? トーストを落としたとき、バターを塗った面が下になるってやつ」 「へー、そんな法則があるんだ。知らなかった。

        • 『花束みたいな恋をした』を観た話をしたい話

          「花束みたいな恋をした」という映画を観た。 大好きな坂元裕二さんの脚本ということで、ずっと楽しみにしていた映画だ。 大体3年に1本くらい、非常にくらってしまう映画がある。 好きとか嫌いとかを超越して、くらってしまう映画。 今回の映画はまさにこれだった。 誰が見ても自分の映画だと思える映画。 そんな感想をよく見かけたが、私にとってもそうだった。 この映画のことを書きたくてnoteを始めたと言っても大げさではないのだけど、その前に少しだけ、自分の話をしてみたい。 我が家は

          言葉にしてみたい

          私はいつから本を読まなくなったのだろう。 小学校の頃、本を読むのが大好きだった。 母は本を読むことが「正解」だといつも言っていたし、私もそれを信じていた。 本当は「おおきなポケット」とか、「名たんていカメラちゃん」シリーズをずっと読んでいたかったけれど、早々に卒業し、大人ぶって少し字の小さい本も読んだ。 お気に入りは「チョコレート工場の秘密」で、多分クリスマスプレゼントにウォンカのチョコレートをもらっても飛び跳ねて喜べたと思う。 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団が出版さ

          言葉にしてみたい