これ 買おう♫
目が飛び出る高い家賃を払って、新車をキャッシュで買った時代もあった。何にも買えない、どうしよう、ビクビク出費に怯える苦しい時代もあった。
生活費が足らなくて実家の親に、お金を借りに行った事もあった。そこをたまたま 近所の同級生の母に見つかり
同級生母「まぁ〇〇ちゃんなの?ホントに?あら、なんて嬉しいの。遊びに帰って来たの?まぁ親孝行ね」
私「全然 親孝行なんかじゃないんです。お金 借りに来たんです。私ったら ひどい娘、カッコ悪いわ」
同級生母「良いのよう、借りちゃえば良いの。じゃんじゃんお金なんて親に借りなさい。良いの 全然良いんだから。今日、おばさんツイテるわ」
大病して白髪染めをやめたという真っ白な髪を陽光にキラキラ輝かせ、同級生母は私から目を離さず、抱きしめんばかりに笑いかけ、コソコソやって来た私を手放しで絶賛した。
今になって(もういない)彼女の、あの時の タガが外れたような明るい笑顔を、助けられたのもわからずに ただ茫然としていた自分を、今もまだ 鮮明に思い出す事がある。
大波荒波、痛い経験が体に染み込み、私もかなり堅実に考えるようになりました。そして今
「お金は もちろん大切に。明るく平和に、自分らしく使うのが 1番!」
などと思っている。さてさて どうだろ、私、合ってるかなぁ?
※ タイトル写真は、美登利寿司のメニューに載ってない海鮮太巻。驚く大きさ、お土産に楽しい。
☆ ブルーチーズ(青カビ)
「臭っ!なんだこれ、臭過ぎ。俺、ムリ」
すっかり忘れてた。自らリクエストした夫は、お子ちゃま舌の 文句言い。
雑誌・エルグルメの《ブルーチーズとほうれん草のサラダ》の材料が我家にほぼ揃ってたので「ここは忠実に!」と、高いブルーチーズを購入。慣れないハイカラメニューを、おフランスを頑張って作ったのに…
「体臭の強い人の ワキの臭い」
やめて。
翌日に生ハムを買って来て、カナッペに少量のせたのもダメ。2週間あれこれ考えて、ようやくじゃがいもに入れて揚げ、ソースかけて(多少ごまかし)食べ切った。
やっぱりお酒と一緒じゃないと、あの強烈な味は ダメなのかしら?
友人達に聞いてみたら
「ホッカホカのごはんの上にブルーチーズ乗せて 食べるの。大好き」
強者もいた。そ、尊敬する!
☆ 大型デジタル時計
私は視力と 勘が 滅茶苦茶悪い。なのに、昔の何でも見えた頃が忘れられない?眼鏡を家の中では使わない。ボヤッとした視力のまま 見えるだけの中で暮らしている。
我家の大ヒットものは、ニトリでは高価格の¥8000ですが、現在これ無しには生きられないほどの 有能。遮光カーテンの真っ暗な中でも 時間がわかる、こんな大助かりな時計を、他では見つけられなかった。暗がりが苦手の近眼の方たち、もう俄然おススメです。
☆ 有職の 夏かん寿司
上の娘のBFが我家に(結婚を前提交際の)挨拶に来た。生物と木の実アレルギーがあるとの事で悩んだあげく
「やはり記憶に残る 可愛らしい食事で歓迎しよう」
夏みかんをくり抜いて詰めた 手の込んだ寿司をメインに決め、当日、高島屋へ取りに行った。夏らしくて 爽やか。私の拙い手料理を 助けてもらった。
「緊張して、眠れなかった」
という若者。かなり変わっているし、気も利かなそう。お世辞にも全く素敵なタイプではないのだが
「でも、彼は 心が綺麗」
このただ一点だけなのだが 、私達には何より大きく、安心させてくれた。
☆ 双子バナナ!
「見て見て〜早く早く、すげーぞ!」
スーパーから帰宅した夫が、いつになく大声で呼ぶ。うわーっ!生まれて初めて見たわ。写真!写真!
☆ メルカリでフルーツ
「ブルーベリーを農家に遊びに行ったみたいに、浴びるほど 食べたい」
でもスーパーのは量が 笑っちゃうほど少なくて高いと、メルカリの農産物で勝負に出たけど、全粒が甘いブルーベリーではなかった。もっと高いのを買ったら、甘かったのかしら?半分はジャムになった。またリベンジしたい。
☆ スマホカバー
あまり頓着なくネット購入して、iPhoneSEにつけていたのですが、ガムテープで補修も追いつかず、気づけばズタボロに。まぁ安価で数年も、毎日よく頑張った。
特にこのデザインが気に入ってるって訳でもないのですが、他に欲しいデザインがなくて 同じようなのを購入。前のカバーより価格が¥1000アップしたせいか、中のデザインがスッキリ(普通に?)使いやすい。
☆ とらやの栗
銀座とらやが春に大々的にリニューアルされ、夏の銀座店限定メニューの渋皮栗のかき氷(数量限定)が話題に。和栗が溢れるほど沢山、店内で板前さんが芸術的に作ってくれる。元が取れない?とらやの大放出なので、電話予約して確保。
「とにかく1度は絶対食べなきゃ」
☆ 花屋さん
高速を片道2時間かけて 佐倉市の老人ホームに認知症の義母を訪ねる。
恐ろしく気が強く 厄介だった義母がもう長く病んでいて、反応は極々僅か、会話は出来ない。もう彼女を見舞うのは 私達しかいない(コロナ対策で、1日がかりで行っても 面会出来ずに帰された事もある)。
猛烈な暑さの夏日で
私「お花、どうする?やめる?」
話がまとまらないまま、通り沿いの花屋にふらふら立ち寄る。
私「暑い車内で2時間 耐えられる花をお願いしたいのですが。施設にいる義母に持って行くので、¥3000くらいの小さなものを」
花屋「お母様はどんな花が、お好きですか?お色目とか」
私「ん…義母は、本人は花をもう認識出来なくて。どうかなとも思ったんですが(施設側も仕事が増えて喜ばない?)でも誕生日なので わからなくても やっぱり持って行こうかなぁと」
私達がポツポツ 事情を話すと、花屋の女主人の表情がガラリと一変
「わかりました。今から作りますので、車で待っていて下さい」
その目に静かな気合いを感じた。車窓から 素敵な花を渡され、一瞬で私達まで 活気に溢れ 明るくなった。
義母は ほとんど動かない 、丸っこい小さな置物みたい。でも声をかけると、合図するみたいに小首を傾げて少し微笑む。長くは続かないのだが。
夫「お前の顔って、面白いのかな?お前を見て(母は)ちょっと笑うよな」
私「失礼ね。良いから、背中を摩ったり "お母さん ボク来たよ"って 滅多に来れないんだから、何でも良いから ほら ちゃんとやりなさい」
私にいちいち命令されながら 話しかけているが、夫も母の体を摩り(本当は面会時、触ってはいけない)満足そうな 優しい顔になって行く。
☆ 見舞いの後は 美術館へ
帰りは (来春閉館が決まってガッカリ)川村記念美術館や、佐倉市立美術館へ立ち寄って(他に何もなくて)少しブレイク。疲れ果ててはいるのだけれど、私達の充実した時間だ。
☆ 新しいミシン
貰いもんの古いミシンは毎回 糸がこんがらがってイライラしまくって、部品も破損していたので、とうとうネットで¥30000のコンパクトミシンを
「エーイッ!」苛立ちまぎれに購入。で、私、まだ触ってもいない。設置して説明CDを2回みて「大体 わかった」安心したまま又 説明内容を忘れて放置されてる。新しいメカが苦手?慣れるのに 一苦労だわ。頑張れ〜自分。
☆ 木の人形(ドイツ)
ドイツのハーン社、ぜひ一度見学に行ってみたいと熱烈に思っていた木の玩具会社。広尾の「ニキティキ」本店に月1は足を運び、棚を 端から端までジーッと見てる。店員さんが何も買わない悪い客の私に いつも親切。ドイツに注文してもらい(高いので あれこれは買えない)祈りのマリアを購入。届いた時、嬉しくて思わず 飛び上がった。
こんなに自分が年を取るとは、想像がかなり足らなかった。あっという間に 服もバッグも靴も買わず、美容院にもエステにも行かない私(あ、鏡も見ない)。相当な坂道を日々 下っている気が…しないでもない。ひゃあ大変!
好きに自由に生きて来た私に、沢山の不自由や 抱えきれない不安も持たされる 順番が 回って来ている。贅沢は出来ないが、少しの自由になるお金を
「何より気持ちがアップする 楽しいチョイスで」
少し冒険的な方向に使いたい。考えなしの手堅いルーティン選択など、もはや私達には味のしない惰性でしかない。いや、わざと多少の勢いを 重めの付加を自分につけるのだ。
「それ何?買ったの?」
失敗も 皆と やいのやいの会話が膨らみ 弾む。かなり前に既に入っていた人生後半、 《小さくても 心がわくわくする》を目ざとく見つけてVサイン、ニコニコ 私は 買いたいのだ。