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日本茶インストラクター 一次試験から早1年が経ち、まだまだ進化中!これまでの活動報告( ´θ`)ゞ
11月12日は日本茶インストラクター認定試験の一次試験です。ちょうど1年前は、日本茶の栽培から製造、歴史や栄養成分、健康効果、淹れ方、茶業概要などなど幅広い知識習得のため、私も必死に勉強していた事を思い出します。
日本茶の勉強を始めた理由は、充実したお茶時間にしたいという気持ちだけでしたが、日本茶インストラクターとなり1年経った今、インストラクターになったからこそできた、今までにないたくさんの経験ができて、「あの時頑張ってよかった〜」と心から思うのです。
そんな私がこの1年でどんな風に日本茶と関わってきたのか、これから一次、二次試験を受ける方や興味のある方の起爆剤となれるよう、これまでの活動報告をします。
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日本茶インストラクター制度は、11月に一次試験、翌年2月に二次試験が行われ、合格者は4月に晴れて日本茶インストラクターとなります。
今年認定された私達は24期生です。
初めて参加した活動(?)は、6月に東京都支部が開催した基礎研修でした。
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実際にイベントや講座に参加する際の茶器の取り扱いの研修です。確かに大量の茶器が必要となる時、どのようにセッティングするのか、お湯の準備は?洗う時は?湯通しはどうやってやるの?
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お茶の知識だけ持っていたところで、イベントはできません。後にこの基礎研修を受けていてよかったと思う場面が出てきました。
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茶器を一通り揃えた後は、日本茶の淹れ方の基礎というインストラクションを各グループに分かれて、全員が体験しました。
同様に、千葉県支部の基礎研修も7月に行われました。支部によって会場までの茶器の運ばれ方のパッキングに違いがあるので、今後千葉県支部主催のイベントに参加できる時の為にも研修を受けました。
8月にビッグサイトで開催された国際和食産業展は、私にとって一般の方と接する初のイベント参加となりました。
こういったイベントのスタッフは、協会から募集がかかり、応募して選ばれるといった流れであり、初めは「24期の新人が参加していいの?!」と言った気持ちでした。
しかし今思えば、このイベントに参加させてもらえた為に繋がったご縁で、この後更に多くの新体験が待ち受けていたのです。
このイベントは(謝礼も出ますので)ある意味初仕事でした。また、一般の方に呼び込みをして、お茶について話をする事が楽しく、後のオンライン講座を始めたいという気持ちへ繋がっていきます。
初のオンライン講座開催は9月20日でした。有料のオンライン講座は初めての事であり、顔出しする事も初めてであった為、準備期間も長くとり、勇気のいる第一歩ではありましたが、講座を始めると90分間が楽しく、あっという間に時間も過ぎてしまい、「もっとたくさんの人とお話したい!!」という欲が出てきます。
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何よりも嬉しいのは、生徒様がお茶を飲んだ時の第一声、心から出たであろう「おいしい〜」という言葉です。
「そうだよね、日本茶って淹れ方次第でここまで違うんだよ!!おもしろいよね〜」といった具合に盛り上がっています。
もちろん、日本茶の知識習得も怠りません。
欠点茶についてや、品種茶についての研修にも参加しています。
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葉が傷んだお茶の葉の風味は、意外と馴染みのあるお茶だったことが衝撃で、オンライン講座で保存方法の話をする際に、この研修での体験エピソードが活躍しました。机上での勉強だけよりも、実体験をすることで身に付く知識は多いと実感します。
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9月には、埼玉県茶業研究所で行われた品種茶の研修にも参加しました。
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ひとつの品種茶として世に出てくるまで、今現在交配をしているお茶が品種として登録される姿を、私達世代が生きているうちには見れないほどのながぁ〜い年月がかかるんだとか('◉⌓◉’)
茶業に携わってる方の苦労は計り知れません。
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そんな茶業関係者の方々の想いを知ったからこそ、多くの人にお茶をじっくり味わってほしいと思い直す研修でした。
10/28と10/29には、都立公園六義園の心泉亭という和室で、日本茶講座が開催されました。
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私は主に水屋担当でしたが、空いた時間に講座に入りました。オンライン講座は何度か経験しましたが、対面での講座は初です。始める前はかなりの緊張感がありました。しかし、オンライン講座同様始まってしまうと、お客様が温かい方々であったこともあってか、緊張はどこへやら・・・楽しい時間を過ごせました。
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水屋の仕事も同じ先輩インストラクターに助けてもらいながら、常にお湯を切らさないよう沸かし続け、戻ってきた茶器はすぐに洗い・・という裏方作業が意外とはまり、良い経験となりました。
ここで基礎研修を受けた経験が活躍したのです。
今月4日には日本茶インストラクター協会東京都支部設立20周年記念の特別講座と交流会に参加しました。
特別講座の内容は、「煎茶道を知る」というテーマで、黄檗弘風流の家元自らがお点前をするという貴重な講座でした。
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掛軸は「秋随一葉来」盛物は「萬年百事大吉」
家元はただその時間を楽しく共有することが大切で、お茶さえも脇役であるということを教えて下さいましたので、掛軸と盛物の説明は省きますw
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煎茶丸盆点前というお点前を披露して頂き、お茶は静岡産の深蒸し茶とのことでした。講座の申し込み順先着4名の方がこちらのお茶を頂くことができ、羨ましい限りです。
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日本茶の新たな価値を見出し、多くの方に多種多様なお茶の美味しさや香りを伝えていくという目的で「日本茶AWARD」が毎年開催されています。
消費者や多分野のスペシャリストの視点を取り入れ、出品されたお茶を審査する大イベントです。
今年は、初の「日本茶飲料部門」が開催され、市販のペットボトルや缶、瓶、紙パックの日本茶飲料を、全国の若年層や一般消費者の視点も取り入れて審査され、その内1つの審査会場で、スタッフとして参加しました。
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出品された21種類のお茶のラベルを隠して10ml位の少量をカップに注ぎ、一人一人ひたすら回って飲んでもらいます。その中からマイベストを1品選んでもらうといった内容です。
休むことなく回ってくる21種類のお茶を審査するには、胃に負担がかかりますし、コメントもなかなか難しいことと思いますが、審査用紙に1つのお茶に対してギッシリと丁寧にコメントが書かれており、感激でした。
そんな受賞茶のお披露目会「TOKYO TEA PARTY 2023」が今年は11/24(金)~11/26(日)に渋谷ヒカリエで開催されます。
https://nihoncha-award.jp/wp-content/uploads/2023/09/fin_TTP2023s.pdf
私達多くの日本茶インストラクターも、イベントスタッフとして参加するため、練習会に参加しています。
渋谷ヒカリエで開催するTOKYO TEA PARTY 2023まで残り1か月ほど。本日は、当日会場の運営を担当するスタッフが一堂に会し練習会を行いました。
— 日本茶AWARD(アワード)【公式】 (@nihonchaaward) October 23, 2023
TOKYO TEA PARTYは、日本茶AWARD2023で選ばれた受賞茶のお披露目の場、晴れ舞台です。 pic.twitter.com/PHs8hbBgYQ
お時間のある方は是非、渋谷ヒカリエまで!
予約が必要なブースもありますので、ホームページをご覧ください。
そしてそして、私にとってまた新たなチャレンジが進行中です。
公益社団法人静岡県茶業会議所が発行している月刊誌「茶」への執筆依頼を承りました。
発行部数は6000部で、購読しているのは茶業関係者の方々が多数の為、日本茶に携わってまだ間もない私には大きな挑戦です。
令和6年新月号に2ページに渡り掲載される予定ですので、これから執筆を始める所です。
1年前充実したお茶時間を過ごす為だけに必死に勉強していた頃は、1年後こんなにも日本茶と深く関わり啓蒙活動にも積極的に参加している姿を全く想像していませんでした。日本茶で繋がるご縁と経験にワクワクと感謝で豊かな日々を過ごしています。
11月後半のオンライン講座日程も公開しました
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長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。