ぽんど

駅メモの二次創作とかエッセイとか色々書きます。

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最近の記事

字が下手だとAIに責められる時代

「これからはデジタルの時代なんだから、文字を書く練習なんて意味ない!」 漢字の練習を嫌がるお子さんから、そんな言い訳を聞いたことはないだろうか。 2005年、僕は愛知万国博覧会に来ていた。日本パビリオンは、瀬戸会場だっただろうか。パビリオン内で流されていた映像では、コンピュータの未来について語られていた。 コンピュータの性能は、絶え間なくそして加速度的に進歩を続け、更には『モバイルコンピューティング』によりパソコンと同等の性能を持つ小型携帯端末が普及するだろうと。そして更な

    • サンホラの布教マニュアル

      サンホラーの諸君……(cv:じまんぐ) Halloween Japanesque'24が出ましたね。良い曲です。ストレートに能登の為と言ってのけるその姿勢やよし。 さて、ローランの皆さん全員が体験しているであろうと思いますが、サンホラを周りに布教するのはとても難しいです。布教の為に友人に曲を聴かせても、 「え〜なんかセリフ入っててヘンw」 と返り討ちにされてしまった経験、みなさんもありますよね? そこで今回は、サンホラを布教する為のマニュアルをご用意致しました。これに沿って活

      • 民法とMTGにおける、「無効」と「取り消し」の違い

        突然ですが、この問題文を読んでみてほしい。 令和6年度宅地建物取引士模擬試験問題(改題) 設問:AがBに甲土地を売却する契約を締結した場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば正しいか。 肢:Aが意思能力を欠いている者である場合、AはBとの売買契約を取り消すことができ、この場合、AB間の売買契約は初めから無効なものとなる。 正誤に関して結論からすると、誤となります。 無効じゃないのかと訊かれると無効ですが、 取り消せないのかと訊かれると取り消せません。 結果的に契約

        • きのう何食べた?

           なんだかやけに元気があふれる日って、ありませんか?  ありますよね?今日僕それです。気分が良く、眠気もなく、身体の熱も適切で、やる気に満ち溢れ、なんだか意味もなく希望すら湧いてくる日が、まれによくあります。だから今これウッキウキで書いています。躁状態に近い。  本当になんの予兆もなく突然やってきますから、何が原因で起こるのかがわかりません。  ただ、前日食べたものが原因なのかな?とか思ったりもするので、「やっべ、今日めっちゃ元気だわ」と思った時には、昨日何を食べたのかを記

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        • 過去と未来の物語
          6本

        記事

          人はなぜ『声』に惹かれるのか

           突然ですが、僕は声が良いです。(自慢) このアドバンテージは生まれ持ったものであり、何の努力もせずに自然と獲得していました。  何の努力もせずに出来てしまうもののことを『才能』と呼びます。才能がある人は、それを獲得する為の努力を努力と思わないそうなので、ひょっとすると自分が気付かなかっただけで、何か努力をしたのかもしれません。しかし僕としては本当に何もした記憶がないですし、歌の練習をしたこともないのに歌が上手いですし、ボイストレーニングを受けたこともないのに勝手に声優みたい

          人はなぜ『声』に惹かれるのか

          蓮台寺ミナトSS『過去と未来の物語』最終章

          最終章ー1 孤独ではない戦い 「んん……」  ミナトが意識を取り戻すと、ぼやけた視界のまま辺りを見渡す。 しゃがみこんでいた足元を見ると、そこには鈍色の金属部品や色鮮やかなケーブルたちで形作られた実験器具。周りには無骨なテーブルや機械。見覚えがある。どうやらここは未来の奪取er協会の研究室のようだ。 「ッ!ショータくん!」 近くに鐘太郎が倒れているのを見つけ、ミナトはすぐに駆け寄る。うつ伏せになった鐘太郎の肩を揺らすが、反応はない。生きているのだろうか。時間の転移に巻き込ま

          蓮台寺ミナトSS『過去と未来の物語』最終章

          蓮台寺ミナトSS『過去と未来の物語』第二章9~11

          第2章ー9 順調な歩み 「なぁなぁ、鐘太郎のお姉さんすげー美人だって聞いたけどマジか?」  昼休みにいつも通り屋上で飯を食っていると、隣に座っているクラスメイトが話しかけてきた。コイツはなんて名前だっけかな。 「美人?あー、えっと……いや、もしそうだとしてもあんまり自分の肉親って褒めたりしなくないか」 「須崎から聞いたんだけどよ、なんていうか、銀髪のロングが良く似合う美人らしいじゃないか。おいおい、鐘太郎も実は外人とのハーフだったのか?」 「俺はれっきとした日本人だが……何

          蓮台寺ミナトSS『過去と未来の物語』第二章9~11

          見えなくなる程遠くに ボールを投げれる強い肩

          羨ましくて10歳ほど若返りたかった〜♪  どうもこんばんは。  突然ですが、最後に全力で走ったのはいつですか?恐らく思い出せないと思います。全力で走るという機会が、『全力で走るための場所』以外で訪れた時はつまり緊急事態だからです。  街中で歩いている際に、突然全力疾走する人を見かけた時、あなたは『何か起こった?』と警戒しますよね。泥棒?それとも泥棒を追いかける側?はたまた通り魔?もしくは奇人?……そのどれにせよ、近づくと碌なことにならないので、恐らく距離を取るでしょう。つま

          見えなくなる程遠くに ボールを投げれる強い肩

          不思議な夕暮れ

           価格の安さだけを考えて予約したホテルのある場所は、聞いたこともない町の名前を冠した、聞いたこともない駅のすぐ近くだった。  部屋に入ってベッドに腰かけ、グーグルマップで現在位置を俯瞰する。駅前だというのに居酒屋らしきものは見当たらず、僕は思わず舌打ちをした。  軽くシャワーを浴びてから部屋を出る。ルームナンバーが刻印された古めかしい棒状のルームキーを誰もいないフロントに預け、ホテルから一歩出た。陽が沈む少し前で、外はまだまだ明るかった。  大仰に景色を見渡してみる。右には駅

          不思議な夕暮れ

          キタニタツヤをよく聴きます

           最近はキタニタツヤをよく聴いています。最新アルバムのROUNDABOUTの曲名一覧を見ると「私が明日死ぬなら」などというタイトルが踊り、うーむ、こういう系は今時の学生向けの曲なのかなと……そんなふうに思っていた時期が僕にもありました。実際はかなり大人な歌詞もあったりして一気に気に入りました。声域が僕にも合っていて歌いやすいです。僕は歌が上手いので、歌うと気持ちがいいです。  私が明日死ぬならはサビが特に盛り上がって気持ちいいので何度も歌ってます。歌詞は僕には合わないですが

          キタニタツヤをよく聴きます

          エッセイは格好つけずに

           エッセイに限らず、良い文章を書く為に大事なのは、格好を付けず飾らず思いのままに書くことだそうです。『響〜小説家になる方法〜』に書いてありました。めちゃ面白いので読んでください。  僕としてはエンターテイメントのつもりで書いていたのでいかに笑わせられるかが一番大事でしたから、盛り上げる為に格好を付けることも飾ることも良い事だと思っていましたし、むしろどんどんやるべきだとすら思っていましたが、どうやら違うようです。等身大の、見栄を張らないありのままの文章こそが面白いのだそうです

          エッセイは格好つけずに

          ボジョレーヌーボー用の品種だろ?と舐めていた

          ガメイ種。 ワイン向けブドウの品種の一つである。 世の中には、そのまま食べるのに向いた葡萄と、ワインにするのに向いた葡萄があり、これはその後者である。そして、恐らく結構な割合で皆んなが一度は飲んだことのあるワイン品種だと思われる。 そう、ボジョレーヌーボーだ。 ボジョレーヌーボーは、ボージョレ地方の新酒という意味で、元々その年のワインの出来栄えを評するためのものであったが、新酒であるがゆえの飲みやすさから日本人に受け、今ではボジョレーヌーボー全体のなんと9割が日本へ輸出される

          ボジョレーヌーボー用の品種だろ?と舐めていた

          推し天体に出逢えた

          冬の星空。 東の方角を見上げれば誰もがよく知る星座であるオリオン座が見えます。 そして僕は今、そのオリオン座ではなくそこから少し右下あたりの暗闇を見つめていました。 そこには『エリダヌス座』という星座があります。ギリシャ神話におけるエリダヌス川を元にした、大きな大きな星座です。 しかしエリダヌス座は、星座を構成する恒星の中に目立つ明るさを持つものはなにひとつ無い、そこに星座があることにすら気づきもしないような領域です。 僕はそのエリダヌス座の中にあるとある銀河、『エリダヌス座

          推し天体に出逢えた

          『青の炎』の感想、そして小説が自分の視野に入りだす

           悪の教典が面白かったので、古本屋に行って貴志祐介氏の別の本を買いました。それが青の炎です。  小説家の名前で調べて買うだなんていうのは僕としてはかなり異例のムーブで、人生で初めてと言ってもよいかもしれません。これまで小説には全く見向きもしなかった人生を送ってきましたが、一つの作品に触れてそれが他の作品を読みたいという気持ちに繋がる、この流れはその人の全ての作品を読むまで止まらないのでしょう。この感覚はどこかで味わった気がします。  さて、青の炎についてですが、まぁ昔の作品

          『青の炎』の感想、そして小説が自分の視野に入りだす

          noteを更新する為だけの雑多な日記2

           noteのアプリを入れてると、色々と通知がきます。例えばフォローしてる人の新作が投稿されましたとか、◯◯さんがスキ❤️しましたとか、公式のお知らせとかもよくきます。この間、僕が尊敬する駅メモ界隈の字書きさんがフォローを下さったので、大変畏れ多いです。ご期待に沿えるよう、これからもアホなエッセイを書いていこうと思います。  最近noteの公式が、『月末までに新作を投稿すれば、連続11ヶ月投稿を達成できます!』と鬼のように催促してきます。月一しか投稿しなくても達成できてしまうし

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          伝説の釣り堀

           僕は、『伝説の釣り堀』とやらにきていた。とても大きな建物だった。どこにあるのかは分からない。友人と数人で、久々に集まった。大人になるとなかなか集まれないものだが、これだけ集まれたのは嬉しいと思った。  ここは完全屋内型の釣り堀で、時間無制限、好きなところで好きな数釣って好きなだけ食べて好きなだけ持って帰ってもいいという大盤振る舞いだった。そんな釣り堀、現実には存在しないだろう。だが、この釣り堀は夢の中だけあってもっとおかしなことが起こるのだ。しかし、僕は夢の中でここは夢であ

          伝説の釣り堀