孤独の道を選ぶ人はかっこいい
またまた身近な人の話。
素敵な人の話は伝えたい。でも日常誰かにふらっとこの話をするわけにも行かないので、noteで発散。
以前、仕事でとある相談に乗っていただいた方、Kさんにお礼の報告をした。
その方はかなり職位が上の方だけど、割と仲良しで会った時は友達みたいに話せる。
流石に年齢や立場が違いすぎて、普段オンライン上ではフレンドモードではないが。笑
でも、そういうメリハリというのは大事だと思う。
ただ、Kさんからいただいた返信の中で、以下の言葉が引っかかった。
「こういう報告は普段僕の所には上がってこないので、助かります。ありがとう」
そこでなんとなく気付かされるものがあった。
偉い人というのは、私が思っている以上に孤独なのだろうなぁということ。
確かにKさんほどの職位にまでなれば、現場のちょっとした出来事の報告までは聞く立場にないし、そもそも忙しいしでそんな機会もなかなかないのだろう。
立場が上がると抱えるものが増え、その分責任も何倍も増し増しになる。当社では中間管理職より主任の方がお給料が高いことがあるという悲しい現実もあるが、それ以上の職位に上がるともらえるお金もそれまでに比べてグッと上がる。それだけ分の責任を担っていただいているということだ。
まだ平社員の私には遠い世界なのだが。
Kさんは属する組織での立ち位置はかなり上だけど、未だに現場主義の方だと思う。
やはり現場を見ようとしてくださっているのが伝わる。
でも自分の力には限界があって、見たいものも見えないのだろう。
下の人達だって日々目の前の仕事で精一杯で、細かいあれこれなんていちいち伝えに行かないだろうというのはその通りだ。
でも、やっぱり寂しいんじゃないかなと思ってしまった。
だから私のちょっとした報告をありがたかってくれたのだろう。
そりゃ私だって、普段直接一緒に仕事をしているわけではないKさんに都度の報告はしない。
向こうだって流石に気を遣ってしまうだろうし。そうなるとただの自分本位のアクションになってしまう。
でも何かのタイミングや、助けていただいた時はお礼と合わせてこんなことがあったんです、というのを大まかに伝えるようにしている。
当たり前だけど大事なことだと思う。
Kさんは現場主義だし、本物のリーダーだなぁと感じることが多い。
「正直課長の時代が一番楽しかったなぁ。俺のチームだ!っての一番感じられる時期。
人は沢山いたし責任も重くて大変だったけど…楽しかった。絶対にみんなを幸せにしてやるんだ!ってね…」
私は普段自己啓発のスクールで、リーダーシップについて学んでいる。
そこでは指導者というものは
「目的を達成して指導下を幸せにする」と定義づけられている。
前者はともかく、後者って簡単に言えることじゃないよなぁ…と感じる。
スクールの人は当たり前にこの言葉を使うけれど、これがどれだけ重い言葉なのか。考えさせられるものがある。
Kさんは本気だなと思った。
スクール以外で「部下を幸せにする」という言葉を聞いたのは初めてだった。
まぁ普通は言わない。でもその時に、あぁこれは本物だなと感じた。希少な人だ。
この人の下で働けた人は幸せだったろうなと思った。
いろんな人、感性終わってる人もいるから人それぞれだろうけど。
Kさんも今はかなり偉くなってしまって色々あれども、
課長時代が本当に楽しかったなぁと言いつつも、その立場に留まり続けるのではなく、
組織をさらに良くするために、しっかりと職位を上げて責任を取ろうとされるその気概が、なんだかねえ。
本物だなと思った。
すごいなぁって。
Kさんのそういうところが好きなんだよなと改めて思う。
今後とも絶対に敵わないなと思わされる、やはりそういう人と関係を築けていること、本当に本当にありがたい限りだ。
なんてラッキーなんだろう。
しかしこういう人は本当に、どんどん雲の上の人になってしまう。
数年以内に別の会社に行ってしまう可能性も高い。
でもだからこそ、そんなに遠くない立場で斜めの関係でいられる今を、大事に大事にしたいものだ。