読書日記67「食堂かたつむり」ー小川糸

知人におすすめされて、読むことにした。びっくりするけど良い本というふわっとした情報だけもらって読み始めた。正直最初は特に驚きもしないし、あまり心が動かなかった。しかし、読み終えてなるほどと思った。

主人公は失恋をきっかけに都会から地元に戻り、客との会話からその人のためだけの料理を出すレストランを開く。前半部分はクールな主人公とこのレストランがどこか合わないような気がした。でも、後半になるに連れて納得出来た。一見冷たいと思われがちな主人公の暖かい行動に気づけば涙していた。

この本のキーマンの1人は熊さんだと思う。主人公の周囲の登場人物の中で圧倒的に言葉数か少なかったが、主人公や別れた妻への想いが強い不思議だけど暖かいこの人物を通して、言葉が全てではないと感じた。

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