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【転職】風通しの良い職場の実態とは

就職活動をしていると、「うちは風通しの良い会社です!」ってよく聞きますよね。
何となく風通し良い=良い会社なのかなって感じに聞こえますが、実際のところどうなのか。
いわゆる風通しの良いベンチャー企業で人事をやっていた経験から、語ります。


なぜ企業は風通しの良さをアピールするのか

そもそも何故企業は風通しの良さをアピールしたがるのか。
かくいう私も、人事時代は会社の風通しの良さをよくアピールしていました。

風通しの良さをアピールポイントにした理由はシンプルで、「自分の意見をガンガン提案して自走できる人材を採用したいから」でした。
特に中途でベンチャーに転職しようとしている人は、現職が年功序列の環境で自分の意見が通せず、マニュアルに縛られていることにストレスを感じている人も多いため、風通しの良い環境が刺さると考えました。

そういう不満を抱えている&ベンチャーで主体的に行動できる人材に興味を持ってもらう一つの材料として「風通しの良さ」をアピールしていたわけですね。

風通しの良い環境はもちろん働きやすいとは思うのですが、前述したように自走できる人材でなければ逆に居心地の悪さを感じるかもしれません。

風通しの良い会社のメリット

風通しの良い会社は、上層部が風通しの良さをアピールしているため、少なからず社員もその社風を意識して動いています。
もちろん人によるところは大きいですが、もし真っ向から風通しを悪くするような動きをすれば上から目をつけられて居心地が悪くなるので、その点で言えばアピールしていない会社よりは本当に風通しの良い確率が高いと思います。

①仕事の意見が言いやすい

風通しの良い職場と言えばこれをイメージする人が多いかと思います。
これは私も実感したことで、人数が少ないこともあり社長にも気軽に相談出来る環境でした。(その分相談の仕方には気を使いましたが…)
意見が言いやすい分、普段の仕事の会話でも相手に理解しやすく話すことを意識できるようになるので、それも良い副作用だったかなと思います。

②実力主義の場合が多く成果を出せば昇給や出世に直結しやすい

意見を言いやすい環境は往々にして実力主義になりがちです。
ガンガン意見を出して、ガンガン成果を出し、どんどん給料を増やしたい人にとっては良い環境だと思います。
ただ、社風と給与形態・評価制度がマッチしていない会社も多いので、就活の際はちゃんとシステムを確認しておいた方が良いです。(社員の事例とかも)

③なんでも相談しやすい

これも人によると言ってしまえばそれまでですが、風通しの良い職場では比較的仕事以外の相談もしやすい関係性が自然にできやすいと思います。
仕事の話で自然とコミュニケーションが増え、その延長戦上で信頼関係が築きやすいです。
メンタル面や将来的な相談とかも、上司とざっくばらんに話しやすくなるかなと。
仕事の相談も気軽にできない人に、他の相談はしにくいですよね。。。

風通しの良い会社のデメリット

直接的な風通しの良さゆえのデメリットではないものもあるかもしれませんが、多くの場合ついて回るデメリットかと思います。
絶対的なデメリットではなく、あくまで人によってはデメリットになるくらいにとらえてください。

①提案のルールが定められていないケースが多く無意味な話し合いの時間が増える

これどうですか、あれどうですか、という意見が思いつきレベルで散乱し、その処理に時間が取られて仕事が進まない。ということも割と起こり得ます。
正直これは、空気の読める社員・地頭の良い社員が多ければそんなに起こることでも無いと思いますが、風通しの良さをメインでアピールしていると意見を言いたいだけの人が集まって大変かもしれません。
特に年齢層が若い会社はここを要チェック。

②意見を出すことを求められる

「風通しが良い環境だから意見をどんどん言ってほしい」ということを求められる会社は多く、逆に言えば意見を出すことが得意でない人はむしろ居心地が悪くなってしまうかもしれません。
言われたことを黙々とやりたい、という方はもしかしたらミスマッチかもしれません。

③自走力が求められる

人によるとは思いますが、上司も「分からないことがあれば相談してくれる」と思っているケースが多く、逆に言うと、分からないことを相談出来ない人だと仕事についていけなくなる可能性もあります。

私自身は余計な指導をされたくない生意気な奴だったので、これはデメリットに感じませんでしたが、退職した社員の中には「放任主義がつらかった」という人もいました。

面接で「風通しの良さ」の定義を確認した方がいい

ざっくりメリデメを書いていきましたが、実際は会社によって千差万別だと思います。
会社のHPや面接で「うちは風通しの良い環境ですよ~」と言われたら、具体的にどのような点を指して風通しが良いと言っているのかを確認した方がいいと思います。(このくらい別に面接官から悪印象になりません)

もしかしたら、実態が自分とは合わないかもしれないので、ふわっとした表現で判断せず、厳密に定義を確かめておくのがオススメです。

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!



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