読書記録31 APD
『マンガでわかるAPD 聴覚情報処理障害』
著者:阪本 浩一さん
APDとはこんな症状です
聴力検査では異常が認められません。音や声そのものは聞こえますが、状況によって音声を言葉として聞き取れないことがあります。この症状を、日本語では聴覚情報処理障害といい、Auditory Processing Disorderを略してAPDと呼ばれています。 ほかの人は気にならない程度の雑音や、複数の人が同時に話をするときなどに聞き取れないことがよくあります。これまでは専門家にもあまり知られていませんでしたが、現在は、この症状を持っている人は人口の割合的にも少なくないことがわかっています。
第5章 人とのかかわり&生活の工夫より、「APDとは何か」を医学的に説明したいとき より引用しております。
私は以前から聞こえ方に難がある人間なのではないかと思いながら生活していました。なぜなら、大人の男性の低くて小さな声が聞き取りにくい、賑やかな環境で会話んしていると、会話の相手ではなく周囲の会話を聞き取って記憶してしまうことが多いからです。
耳鼻科に行っても健康診断を受けても聴力には問題なし。
他にも聞く事に関して、あまり困る事はありません。
でも、確実に『聞こえるのに聞き取れない』場面があります。
この『聞こえるのに聞き取れない』の悩みの理由を教えてくれるのでは?と思えたので、この本を読んでみることにしました。
読み終えて…
私はAPDというものを知りませんでした。今回知ることができてよかったです。
学校で仕事をしていた時にも、聞くことに関して困難さを示す生徒はいたと思います。もしかしたら、診断がないだけで、この要素をもって生活している子もいたのかな?と思います。
本を読んだだけで検査もせずに自分もコレだ!と決めつけてしまうのはよくないと思っています。でも、今回知ることがてきたことで、少し気が楽になった気がします。そして、勉強になりました。
視力が低ければ眼鏡やコンタクトレンズで矯正したり、見える場所で見ようとするのと同じように、聴力で生活に困難さがあるのならば、聞こえやすいところで聞く、聞こえすぎて困るならば聞こえないようにするというのを、あたりまえにしてよいのだなと思える環境も大切だなと感じます。
他の障害もそうです。目に見える見えないに関わらず、その人が困っているのならお互いに理解して助け合える世界になったらいいなと思います。
まだまだ怪我人にはがんばらなくていいよと言うのに対して、病人にはがんばれがんばれと言うことが多い気がするので、本当に思うところがあります。
話がAPDから逸れてしまいましたが…
何事も、自分で知ることは大切だなと思いました。
こういうものは知られることによって世の中のサポート体制が整っていく部分もあるので、これからもいろいろなことを知って、頼れるところは頼っていきたいし、自分もいつか誰かの何かの役に立てたら嬉しいです。
よく自分の状態を考えて落ち込みますが、人間完璧な人なんていないな、得手不得手があっての人間だなと考えるようにしたいと思っています。
病気や障害も、1人で抱え込まない。それが今の自分にできることかな?と感じました。
本の感想なのかなんなのかよくわからなくなりましたが、こうした本からも学ぶことが本当に多いです。読めてよかったです。
まだAPDを知らない教員も多いと思うので、教育現場でもどんどん知れ渡って、聞こえにくさに悩む子にとって学校がさらに過ごしやすい場所になればいいなと思いました。
ありがとうございました。ぽくこ