読書記録17 マスカレード・イブ
ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査にあたる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名をいわない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。
『マスカレード・イブ』作者:東野圭吾さん
マスカレードシリーズ、遂に読破しました!
読む順番としては、今作が最後となっても問題はありませんでした。
山岸尚美と新田浩介が出会う前の物語ということで、2人が直接関わり事件を解決する…という内容ではありませんが、それぞれの立場での物語が繰り広げられており、普通に楽しめました。普通にという言葉は失礼かもしれませんが…。
短編集のような一冊になっているので、まとまった時間が取れない時でも読みやすいと思います。私は夢中なり一気に読んでしまいました…。
最近東野圭吾さんの作品を読みことが増えたので、読みながら自分での推理も楽しんでいたのですが、今回も私の推理は外れてしまいました。ただ、ちょっといい線まで読めた部分もあり、嬉しくなりました。
本編では見えにくい山岸尚美の人間くささ、人間らしさが見えたので、今作はそういう部分も楽しめたのでよかったです。
小説って、物語の面白さはもちろん必要ですが、登場人物の魅力によってかなり左右されると思います。私はこの山岸尚美がお気に入りです。
『秘密』を読んだ時に後味の悪さを感じていたのですが、登場人物へ感じる魅力の違いだったような気がします。
読みながらわくわくする小説っていいな〜もっと読みたいな〜となりました。次は何を読もうかな?
ありがとうございました。ぽくこ