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人の入れ替わりが激しい職場での、後輩への接し方。

前の会社は、人の入れ替わりが激しい場所だった。

後輩も入社してくるのだが、「仕事が一通り出来る様になったな」と思ったら、辞めていく。

私が退職する2年前、後輩が3名入社した。人手不足だった私の部署は、ひとまずほっとした。

3人同時入社だったので、みんなで手分けして仕事を教えるのは大変だった。しかし、入社してくれたのだから、長く勤めて欲しいと思っていた。

中途採用者は最初は慣れないし、孤独に感じがちだ。上司・先輩がどんな人かも理解しないうちに、うかつな事は言えない。緊張しまくり、気つかいまくりだ。

後輩に長く働いて欲しいと思う私が心がけていた取り組みを、書いてみました。

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私がやっていた事

・一緒に銀行に行く時などに、「もう慣れた?」「どこから通勤してるんだっけ?遠いから大変じゃない?」とか話しかける。後から入社した立場なので、相談しづらい雰囲気や聞きづらい空気を出さない様に気をつけた。

・真面目な話だけじゃなくて、たまにボケたりしていた。「ここの職場は堅苦しい感じじゃないんだ」「上司にそこまで言っても怒られないんだ」とか少し力が抜ける雰囲気(緩かっただけかも?)になればよかった。

・後輩に押しつけられがちな業務は、ローテーション表を作るなどして不公平感が出ない様にした。ローテーションにしないと、やる人とやらない人の差が激しくなるから。
「私ばっかり…」と思って退職されるよりはいい。先輩に「この業務もう少しやって下さいよ」とか言えないし…。

・元気がなさそうな時やいっぱいいっぱいそうな時は「仕事どんな感じ?」とか声をかけてました。やっぱり元気なさそうな時は、こっそり上司に相談(報告?)してました。
後輩の立場って、思ってても言えないものです。信頼関係がないと、尚更何も言ってくれないものです。信頼関係が完全に出来ていなくても、良いやすい環境は大事だと思います。所謂、「心理的安全」というやつです。

やってくれた仕事や、フォローしてくれた事に対して「ありがとう」と言う。やはり、言われた方は「役に立っている感」を感じる事が出来るから。

・何回も質問されても、「前に言ったでしょ?」「何回も聞かないでよ」と決して言わない。これを言ってしまうと萎縮して、聞きづらくなるから。
聞きづらい→聞かなくなる→自分が判断で仕事する→失敗する…の負のループにしかならないから。

・仕事に対する後輩の提案が少しズレていたとしても、馬鹿にしたり否定したりしない。意見としてきちんと聞くようにする。馬鹿にされたり、否定されたりすると自尊心が傷ついてしまう。「提案しても、また馬鹿にされるかも知れない…」と感じてしまったら、何も言ってくれなくなる。

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私の上司も、会社で待遇があまり良くないのもあり、ユルい感じにしていた様です。待遇も良くない・上司もキツい蛇、定着しないのは目に見えているので…。最初は結構世間話してきて、ちょっと鬱陶しいと思っていました(スミマセン…)でも、それは今となっては有難い事だったなと思いました。

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結構、好きなようにやってました。私が自由に出来ていたのは、私を認めてくれる上司だったからだ。やっぱり、上司との相性も大事ですね。

やはり、休みが少なかったり色々な理由で後輩は2人は辞めてしまいました。それはそれで仕方ない事ですが、受け入れる側も定着しやすい様な雰囲気を作るのは大事だと思います。

「すぐ辞めるのは、根性が無い」とか「辞める方に問題がある」とか会社側は言うけど、果たして全部が全部そうなのか?と疑問を持っています。やはり、「何をやるか」も大事ですが、「誰とやるか」も大事だと感じました。


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