薬の量が減っていくことの嬉しさ、そして恐怖。
精神疾患を抱える当事者として
やはり処方される薬の量が減る、ということは
とても嬉しいことだと感じる。
きっとこれはわたしだけではなく
同じように精神疾患を抱えている方々としては
わたしと似た思いを感じる方も少なくないと思う。
だが勿論人によって様々な考えがあるとは思うが
わたしは処方される薬の量が減っていくことは
とても喜ばしいことでもあり不安なことでもある。
以前の記事でも書いたことではあるのだが
わたしは13歳から29歳になった今までずっと
薬とともに生きてきた人間だ。
薬が減ったことによって更に体調を崩し
薬の量が増えていったこともあれば
逆にわたしに合う薬が処方されたお陰で
少量の薬で安定した生活を送れていた時もある。
だが向精神薬等の中には血糖値を上げ
食欲を増進する副作用があるものも少なくない。
実際わたし自身、その薬の影響により
一気に体重が増えてしまったことも幾度もある。
特にわたしの場合は母方が糖尿家系の為
薬の副作用によって、わたし自身が糖尿病になる
という中々に大きなリスクを抱えながら
長らくその薬を服用していた。
しかし、つい先日の診察の際
遂にその薬を断薬することが決まった。
それは前述の通り母方の家系が糖尿家系であることそしてわたしが内服後の健忘や食欲増進が酷く
体重の増加が著しかったことがきっかけだ。
わたしは下手に薬剤の知識を持っているため
正直最初からその薬は飲みたくはなかったのだ。
しかし双極性障害の薬は比較的血糖値を上げたり
食欲を増進する副作用の薬が多いこともあり
仕方なくその中でも副作用が最も少なく
ボディイメージの変容に繋がらないものを選んだ。
だがそれでも、気付かぬ内に夜食を食べていたり
異常なまでの食欲に苛まれることは多々あり
その度に太った醜い自分の姿を見ては、自己嫌悪し
ただでさえ低い自己肯定感は下がる一方だった。
結果として「現状の醜い自分の姿を晒したくない」
と言う思いが今まで以上に強く現れてしまい
大学時代からの10年来の付き合いの友人とさえ
会うことがとても恐ろしいものになってしまった。
それに加え、電車の中などで視線を感じると
「きっとわたしがデブだからだ」などと
被害妄想的に感じるようになってしまい
今までは全く気にしていなかった他者の視線が
とても恐ろしくなってしまったのだ。
しかし薬を減らして早数日。
わたしは、全くと言って良い程、眠れていない。
精神科での治療は一般科に比べると
個別性がとても高いため、薬剤の調整も難しい。
精神科に通い始めて早16年。
わたしにぴったりと合う薬と出会える日は
果たしていつになるのだろうとつい考えてしまう。
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