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詩集『ハルシネーション』を出版します

草間です。
今年2024年は、とてもいい詩集がたくさん出版されているなぁと感じます。

挙げたらきりがないですが、高塚謙太郎さんの『哥不』や望月遊馬さんの『白くぬれた庭に充てる手紙』、黒崎晴臣さん『レイニ・ブック・マーカ』、春木節子さん『行方しらず』、現代詩文庫の『杉本真維子詩集』など、何度も読み返してしまいます。岩佐聡さんの『羊歯植物記』も面白い。
久谷雉さんの『花束』やのもとしゅうへいさんの『通知センター』も、本屋さんへ行けておらずまだ手に入れていないのですが、早く読めたらと思っています。

そんな年に、わたしも二年ぶりとなる第三詩集『ハルシネーション』(七月堂)を出版する運びとなりました。

ここ二年ほどといえば、AIやVR/XRのスタートアップ企業で働いていたため、それらの技術に対する考えであったり、激しくうつろう社会を生きている感触といったものが色濃く現れているかもしれません。

短い行分け詩が多めですが、少しの散文詩や長いものも含め40編ほど収めました。
詩誌『La Vague』や『文藝春秋』、『神奈川大学評論』、「anon press」、「Crossing Lines」に掲載いただいた作品もありますが、今回の詩集のために書き下ろした作品が多いです。

少し感情を出し過ぎたか、いや淡白かなど、ずいぶん悩み試行錯誤しながら仕上げました(詩集を編む方は、皆そうでしょうが)
どのように受け止めていただけるか不安ですが、鮮度の高いうちに、ぜひご一読いただけますと幸いです。
七月堂のwebサイトに情報が掲出されたら、こちらにもリンクを貼りますね。

かっこいい表紙は川島雄太郎さんの装幀、帯分は野村喜和夫さんからいただきました。
あと実は、リリックビデオも作っていただいています。どうぞお楽しみに……!

最後に、収録した詩の中からひとつ、「春は曇り日。庭先で犬を洗う」をご紹介します。

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