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2023年10月の記事一覧
三章 「世界の行方」 10
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人々は神を測ろうとし
天地を識ろうとした
太陽から月日を見出し
時間という概念が生まれ
人々がその時間に支配されるまではそう長くはかからなかった
そう 概念は 思想は 人の運命さえも支配するのだ
地球とは何か 太陽とは何か
それを知るためには地平の彼方を眺め 太陽を見つめればいい
もしも世界の果てまで覗きたければ
己の心の奥の深淵を見つめればいい
そこは地球であると同時に
三章 「世界の行方」 9
before
人類が栄え始めた頃 大洪水が起こる
暖かな息吹は 氷河を溶かし
世界を水で覆うだろう
山々を嘲笑うかのように 海は大地を跨ぐ
人々はその打ち寄せる洪水の止まらぬ奔流に出会う
その時人は互いに手を携えることを知るだろう
人々は空と語らい 夜空の星々を枕にして眠る
神の話としてそれは動き出し 星座は物語を紡ぐだろう
安らぎから人々は空を観察し
苦悩から自然から法則を見出し
そし
三章 「世界の行方」 8
before
生命は死に絶えていく 氷が死体を覆う
それは死が降り積もっていくかのようだ
生き残るためには戦争が起こり
そして骨肉の争いの果てに 生き残った種族を
人は人類と名付けることになる
between
壮大にする。9に繋がる形にする。
少しばかり9から詩を借りて
生命は死に絶えていく
氷が死体を覆う
(それは)死が降り積もっていく(かの)ように(だ)
生き残るためには(戦争が起こり
三章 「世界の行方」 7
before
大陸は分裂し
世界は急速に冷えつつあった
温暖な世界が終焉し
極寒の世界が目の前に広まろうとしていた
人類は旅立たなければならない
生きていくために
命の旗を立てる場所を探しに
そして人類の旅が始まる
between
大陸は分裂し
世界は急速に冷えつつあった
地球の季節が移り変わろうとしている(温暖な世界が終焉し)
(極寒の世界が目の前に広まろうとしていた:同じことのくり
第3章「世界の行方」 6
before
太陽は旅をする
銀河の揺り籠に抱かれて
そしてきっと 旅の途中に
また別の銀河に出会うだろう
交わり 通過し 通り抜ける頃には
ほとんどの生命が死に絶えているだろう
生命にとって星という力ほど強大なものはない
だがその時 生命の樹が絶滅の果てに人類を導き出すのだろう
その時光は人類が生まれる前から放たれていた
人類がこの光を目にした時でさえ 宇宙はあまりに広く
そして人類
第3章「世界の行方」 5
before
銀河の中で響く光は 他の星々に影響する
それは水の波紋が広がる姿のようだ
それは焔の揺らめきが 火の粉が 広がるように
それは交響か 共鳴か まるで導き出されるのは音楽のようだ
between
銀河の中で響く光は
他の星々に影響する
(それは)水の波紋が広がる(姿の)ように(だ)
(それは)焔の揺らめきが 火の粉が 広がるように
(それは)交響するように(か) 共鳴するよう
第3章「世界の行方」 4
before
宇宙に散っていた欠片から
命が生まれる
宇宙の光は深海に光る灯のようだが
その深さは果てしなき深淵の奥底にある
光はまだ孤独であり 歌声もまだか細く小さかった
それらは散り散りになりながら 歌い続けている
大陸が生まれ 動き出し
そして一つの超大陸が生まれる
微細な生命は進化を遂げ 巨躯が森林に踊る
こうした生命の螺旋の渦が 人へと導いていく
星たちはより集い 渦を描き銀
第3章 「世界の行方」3
before
光の子達は果てしない宇宙を彷徨い 互いに出会い
そして渦を描き 新たな光を創り出す
この光は宇宙の果てからやってきた 星
太陽は光り出し そして地空が生まれる
止まない雨が降り続き 隕石と彗星が降り注ぐ
荒れ狂う海と大気の混ざり合う混沌の最中
神の秘められた奇跡が起こる
――生命が誕生する
between
光(の子)達は果てしない宇宙を彷徨い
互いに出会い (そして)渦を描き
第3章 「世界の行方」2
before
過去はどこから訪れたのか
時の果てから過去は訪れたのか
それは光に運ばれてくる
それは時という名の揺り籠
星が一つ瞬き それは光と共に消えて
一瞬でしかない輝きが 光の粒となって闇に散る
between
(過去はどこから訪れたのか)
過去は訪れたのか
時の果てから
(それは)光に運ばれて(くる)
星が一つ瞬き (それは)光と共に消え(て)
一瞬でしかない輝きが 光の粒となっ
第3章 「世界の行方」1
https://youtu.be/2m2_b6sjMXk?si=LQvbKslWEeUd7SpL
before
それは星と共に始まった歩み
それは星の光と共に広がり紡がれる時
星の光がこの目に届くまでに
繰り広げられたそれは歴史
時は空のように広がり
そして海のように深まっていく
過去に何があったのだろう
その果てに
何があるのだろう
Between
これまでの流れから一変してシンプ
「宇宙は果てしなく 無限へと続く」22
before
あれは薔薇だろうか
いや あれは心臓だ
赤き血の廻る血流の如き力を漲らせるその中心に
青々と光る静脈の如き血流がある
それは紛れもない心臓であり
鼓動する星 命の躍動から迸る生命の息吹
それは翼を広げた鳥のようだ
いや あれは自由の女神だ
その心臓の地肉躍る内側では
血が漆黒に煮えたぎり 吹き出し
大地の胎動のごとく 吹き荒れる
岩石はそれにとっては塵に等しく
その凄まじ
「宇宙は果てしなく 無限へと続く」21
before
21
その時影が踊り狂う
赤い真珠の上を滑るように
手を取り合い 抱き合い そしてレクイエムを奏でる
照明のように舞台を照らし 彼らが奏でるのは滅びか 調和か
それすら嘲笑い 惑わすかのように 影は揺らめく蜃気楼のようだ
美しすぎる生は それだけで罪なのか
何ゆえならその一つの美しさがゆえに 万の王を滅ぼすのだから
そう―悪魔は花弁に魅入られ 滅ぼされたのだ
暴力的な旋律を