三章  「世界の行方」 10




before


人々は神を測ろうとし
天地を識ろうとした

太陽から月日を見出し
時間という概念が生まれ

人々がその時間に支配されるまではそう長くはかからなかった
そう 概念は 思想は 人の運命さえも支配するのだ

地球とは何か 太陽とは何か
それを知るためには地平の彼方を眺め 太陽を見つめればいい

もしも世界の果てまで覗きたければ
己の心の奥の深淵を見つめればいい

そこは地球であると同時に 空であり
空であると同時に 宇宙であり

そして銀河の果てであり
その中心なのだから

彼方を探す必要などない
今ここに見えざる世界のうちに
ここに存在しているのだから

between

人々は神を測り(ろうとし)
天地を識り(ろうとした)

太陽から月日を見出し
時間(という概念)を生み出し(が生まれ)

(人々はがその時間に支配されるまではそう長くはかからなかった)
(そう )概念は 思想は 人の運命さえも支配する(のだ)

地球とは何か 太陽とは何か
(それを)知るためには地平の彼方を眺め 太陽を見つめればいい

(もしも)世界の果てまで覗きたければ
己の心の奥の深淵を見つめればいい

(そこは)地球であると同時に 空であり
空であると同時に 宇宙であり

(そして)銀河の果てであり
(その)中心なのだから

彼方を探す必要などない
今ここに見えざる世界のうちに
ここに存在しているのだから

after

人々は神を測り
天地を識り

太陽から月日を見出し
時間を生み出し

概念は 思想は
人の運命さえも支配する

地球とは何か 太陽とは何か
知るためには地平の彼方を眺め 太陽を見つめればいい

世界の果てまで覗きたければ
心の奥の深淵を見つめればいい

地球であると同時に 空であり
空であると同時に 宇宙であり

銀河の果てであり
中心なのだから

彼方を探す必要などない
今ここにある世界のうちに
存在しているのだから

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