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友達の定義

いきなりだけど、自分には友達と思える人がいない。周りから見たら友達なのかもしれないけど、自分が自信を持って友達と言える人はいないと思う。

この前、恋人とどんな流れか忘れたけど友達の定義について話していた。もうそこそこ大人なのに、友達の定義が分からなくて、それはもしかしたらそこそこ大人になってしまったからなのかもしれないけど。

その時に、ふと思った友達の定義は『会いたいと思う人』だった。そういう意味で自分には友達がいないと思った。昔から、人付き合いが苦手ではないけど好きではなかった気がする。休日にクラスメイトに会いたくないような子供だったと思う。クラスメイトと遊んでいて、親が迎えに来てくれたので「またね」と言って車に乗り込んで、去り際にクラスメイトに見向きもしなかったら親に「薄情な子だねえ」と言われた。「なんで?さっき『またね』って言ったからもう良くない?」と返せば、また薄情だと笑われたことを朧げに覚えている。

話は少し戻るけど恋人に「会いたいと思える人がいない」「クラスメイトとは卒業した途端に一切連絡を取らなくなった」「それを友達と呼んでいいのか分からない」と言った。そしたら、「そりゃ学生の時は友達だったけど、今は友達じゃないってことでしょ」と言われて、友達ってそんなものなのかと思った。「傍から見て友達だったら友達なんだよ」と言われて、自分はいまいち腑に落ちなくて「環境が変わっても会いたい人が友達じゃないの?」と言えば「そんなの親友じゃん」と言われた。

そっか、自分が今まで友達と思っていたものは親友だったのか、友達ってもっと気軽なものなのかもしれないと思った。それでも、やっぱり友達と呼べる人はパッと思いつかないような人付き合いが不得手な自分だけど「つまり私が恋人兼親友ってことだね」と言われて、確かになと思えただけで、今はそれだけでいいかなと思えた。

これから先、友達はできるだろうか。傍から見て友達なら友達という考えが正しいのなら、友達を定義づけるのは自分ではないのかもしれない。それでも、親友はきっと自分で定義しないといけないのだと思う。いつか自分が自信を持って友達と言える人ができたら、その縁をずっと大切にしたいと思った恋人との雑談の話。

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ぽこまる(外村ぽこ)
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