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【知能・発達検査の受けとり方】検査結果がその子ではない。
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『検査の内容を教えれないのはわかっています。だから、できる範囲でどんなことが練習になるか教えて欲しいんです!』
『次に受ける時はもっとIQを伸ばしたいんです。なにか練習する方法を教えてください!』
うん。
うん。
『検査だけでこの子に遅れがあるとか全てを判断されたくないんです!それだけで決められたくない!』
そうですよね。
成長を願わない親はいない。
お母さん、お父さんの不安な気持ちや
葛藤を全て包みこみたい思いがある。
だけど、それは時に難しい。
だから、私は検査を取り続ける。
少しでも小さな種が元気に育っていってくれるように。
伝えられることを伝えていこう。
さて、どこから紐解こう。
検査は子どもを理解するツールの1つ。
心理士 : 『練習してこの検査のIQを高めることはできないと私は思っています』
お母さんの悲しい表情。
それを見て感じる。
子どもの可能性を1つ閉ざされ
先が見えない気分。
子どもと自分が一体化して否定された気分。
心理士 : 『そして、検査の結果やそのIQだけでは診断や遅れなどは判断されません。検査を含め、日々のその子の様子や困り感、専門職の行動観察などを総合的に見て診断がでたり、環境の調整がなされたりします』
『だから、検査結果でIQが高くても日常生活で困り感が強ければ診断はでます』
お母さんは何かを言いかけたがやめた。
私は、その続きが聞きたかった。
検査結果で人生は決まらない。結果は子どもの全てをうつす鏡ではない。
1枚の検査結果の用紙に書かれている言葉。
お子さんのIQは78です。
同年齢のお子さんの中で比べて、全体的な知的発達はゆっくりです。
お子さんの強みは〇〇で、弱みは〇〇です。
…etc 。
あんな人生の内の数時間の検査でこの子の何が分かるのか。
たまたまあの日は疲れていて真面目にやってなかったのかもしれない。
数字だけででこの子を判断してほしくない。
心理士 :『まったくもってその通りです』
検査はお子さんの認知機能をこのぐらいかなと予測するもの。
だから、お子さんという存在の認知機能という一部分しか見れていない。
その日のコンディションにだって左右されやすい。
検査結果だけが、お子さんの姿じゃないです。
私達には見えていない、お子さんの得意な部分や好きなこと、素敵な部分をお母さん、お父さんはたくさん知っている。
得意不得意は誰にでもあること。
検査の結果は、得意なことを伸ばし、苦手な部分を補っていくヒントを教えてくれるものとして受けとっていただければなと思います。
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