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【本棚】8月の推しは、古本屋や書店を営む女店主の奮闘記

言葉をあつめて編む仕事をしています。
本のこと読書のこと、気軽に語り合えたら楽しいですね。編集人ジュンコさんの本棚から、今月は、女店主の古本屋、書店にまつわる本を3冊ご紹介します。

\8月の推し本/

★『女子の古本屋』

岡崎武志・著/筑摩書房(2008)
自分の好きを並べ仕事にした、個性派13人の女性店主たち。「古本屋になる!」と決めて店を始め経営している女性たちを筆者が取材しています。身近なところでは、仙台の古書カフェ「book cafe 火星の庭」の前野久美子さんのお話が興味深い。昔ながらの古本屋さんのイメージから、古本屋を取り巻く状況は変化しています。その中で、女性の目線が加わったことで、古本業界に新たな風を吹き込んだことは間違いありません。

★『古本屋の女房』

田中栞・著/平凡社(2004)
「古本の山は一日にしたならず」田中さんのサインに添えられた言葉です。田中さんは、編集者を経てあこがれの古本屋さんと結婚。子連れで古本セドリ旅行に出かけるといった日々の古本屋の暮らしぶりがユニークで興味深い。装丁にもこだわり、カバーや本文のイラストも田中さんが描いていて、本好きが作ったことが細部から伝わってきて、本好きには楽しい一冊です。

★『女たちの本屋』

多田淳子・著/アルメディア(1993)
サブタイトルは、「表現としての書店」を実践して。「本屋をやりたい!」と書店を開いた10人の女性経営者たちの奮闘記です。作家の落合恵子さんが開業した、子どもの本と女性の本の専門店「クレヨンハウス」。初版発行から30年の時を経て現状は定かではありませんが、登場する10軒の書店は、規模や形態もさまざま。本屋は面白いと感じさせてくれます。

★おしらせ

本屋をやってみたいなあと思ったりしますが、
もっか絵本読み会や読書会を計画中。
興味ある方いらしたらお声がけください。

※ウチソト編集室 byジュンコさんの本箱 @pochijun
※個性的な本屋が集う架空のアパート「コーポむすびうた」【201号室】
※「小さくても書店マルシェ」

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