ひとりじゃ何にもできないと思っていた
ハワイへ行ったとき、自転車を借りてラニカイ・ピルボックス・トレイルへ行った。これといって運動する習慣もなく、そもそも運動神経がないわたしにとっては、とても大きな挑戦だった。
旅立つ前、大きな失敗をしたわたしは色々なところに謝罪しっぱなしで、泣かずに前を向くのが精一杯だった。よく泣かずに話せるな、と、その頃何度も言われた。泣いてはいけないと思っていた。かわいそうなのはわたしじゃない、泣いてもいいのはわたしじゃない。その意地だけが歯を食いしばらせていた。何をしていてもそのこ