スポーツ少女が逃げ出したかったワケ
当時、小5だった少女の休日は、水泳の練習のために、朝4時代の電車に揺られてはじまる。
電車はガラガラ。たけど、たまに、においだけが充満する。
20年近く前の話。
朝4時代の電車の中で、一部のおとなたちは、電車で朝ごはんを済ましていた。少女も、たまに寝ぼけ眼で食べていた。でも、この日ばかりは、耐えられないにおいが充満していた。(「なに?この、におい・・・!?」)まわりも、キョロ付きはじめる。
(「えっ、もしかしてわたし!?昨日の、水着とかバスタオル入れっぱなしだったかな…」)からだ全身が、ヒヤッとした。
そう、思春期であった少女は、自分がどうみられているか敏感だった。自分がにおいの発生源じゃないかとさまざまな不安に襲われる。(「わたしの服になにかクサイものが付いちゃって、それがにおってる!?」)まわりの様子もいつもと違う空気感だった。
「はやく、開けて…!」心の中で叫ぶ。この場から、逃げたい気持ちと締め切りの車内から、においと少女の逃げ場はない。
鼻腔とからだの緊張が解放される瞬間は、次の駅での発着時のみ。いや、あの短時間じゃ解放されない。
そんななか、伝説の男が現れた。
納豆をたべるおじさん。
前に座る、おじさんのひざのカバンの奥から納豆。
こ、これは、最強にクサい!!!!
と、思うと同時に、それ以上に自分じゃないという安堵感で体の力が抜けた。
他人のせいに出来たことで、自分が急に優位に立つ。立場なんて、簡単にすり替えられるのだった。
なんて薄情・・・(笑)なんか、思春期の女子って感じですね。
当時、少女だったわたしは、早く泳げる体づくりのために、おじさんに負けない精神で、毎日納豆に食らいついていたのですが、このときばかりは逃げ出したかった!!
いまの時代に、出てきたらほんとうの変なおじさん(笑)
納豆おじさんとの出会いは、いまのわたしに、思春期の甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれるのでした。
あとがき
水泳に精を出しすぎたため、学校のテストの丸付けが終わる頃、先生から母へ、お怒りの電話が来るほど、おバカを極めていた。(勉強もしないでテレビばっか観ていただけ。)
滅多に怒らない母さえ、瞬間湯沸かし器が爆破したかのように、怒らせてしまってた。適当に生きていたわたしも、さすがに落ち込んだ。
お母さん、あのときはごめんなさい。でも、そんな少女も、のちに1回だけテストで満点をたたきだして親を喜ばせた。どんなときも支えてくれて、ありがとう!(ドラフト緊急生特番!お母さん、ありがとう」むぎあじ。ver)
なんで、お父さんはピックアップされないの?(笑)
て、ことで小さいころから、たくましく育ててくれたおやじにも感謝感激雨あられ!!
まぁ、冗談はここまでにして
もうすぐ、誕生日。父と母。「本当に、ありがとう。」今まで出会った人にもこころから、サンキュー!
むぎあじ。
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