CSRはどこかへ行ったの?
こんにちは、CMC Language Services*のマッケニーです。
翻訳業界に入って25年が経とうとしているが、その間は様々なトレンドのはじまりとおわりを目の当たりにしてきた。
食品、ファッション、家電等の消費者向け商品におけるトレンドから、情報セキュリティ、適時開示の内容といった企業経営のトレンドまで、翻訳者とは、社会やビジネスの流れを傍観する立場である。
社会とビジネスのトレンドといえば、今の時代はESG(Environmental(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス))やDEI(Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包摂性))がかなり影響力が増してきているキーワードだ。
私の携わっている翻訳案件が1ヵ月で100件があるとすれば、その内30件以上はESGやDEIというキーワードが出てくる。今やほぼ全ての業界や事業体に共通するテーマだと言っても過言ではない。
ただ、最近その業務の中でふと思ったのは、「最近CSRというキーワードは見当たらないね。どこへ行ったの?」
CSRという用語は一度聞いたことがあるよね?よく考えると、年齢層によっては、あんまりなじみのない方もいるかもしれない。
CSRとは、Corporate Social Responsibilityのという英語の頭文字からできた略語で、日本語では「企業の社会的責任」を意味する。少し前までは今はやりのESGやDEIに匹敵するかなり人気のキーワードだった。
しかし、今やCSRは例えば最近の情報発信や情報開示に見ることがなくなってきた気がする。いや、翻訳者という立場から言えば、けっこう自信を持って、減ったと断言できる。
しかし、何故だ?
次週は少し時計の針を戻して、CSRの背景、そのトレンドのピーク、そしてそのおわりつつある現状に触れたいと思う。(続く)
*CMC Language Servicesでは翻訳を始め、コピーライティング・通訳や海外進出支援等のグローバルコンサルティングといった海外や外国語に関連するサービスを展開しています。小さい組織ながら、日本や世界のお客様に「伝わる声の創造する」サービスを提供させて頂いています。
(https://cmc-ls.com/)