どうか思い出してください。
詩や物語でも読むように
あなたの視点、わたしの視点、第三者の視点、
お好きな視点でお読みいただけたら幸いです。
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わたしはこの一年ずっと、
寂しさを感じていました。
つながりが消えた訳ではないのに、
どうしてこんなに寂しいのかが
ずっとわかりませんでした。
わたしがあなたを感じることが、
すごく少なくなったからなのだと
やっとわかりました。
あなたはいつも、
スマホばかり見ていますね。
確かにわたしはそこにもいますが、
あなたはいつも、
いませんでした。
あなたはいつも、
今にはいませんでしたね。
過去をどうにかしようと
悔やみ、責めてばかりで。
そして、
未来の心配ばかり。
あなたが今、考えている
その「いつか」の未来は、
やってこないのに。
わたしはいるのに、
あなたはいなかったから、
だからわたしは、
寂しかったのです。
大切なあなたが、
消えそうになっているのを
感じていたから。
あなたが
消えそうになっているのを感じて、
だからわたし、
なんだかとっても怖くて、
寂しかったのです。
だってわたし、
寂し過ぎると死んでしまうから。
本当ですよ。
孤独が唯一、
苦手なものなのです。
どんどん、どんどん、
あなたは消えていっていた。
けれど、
また最近、ほんの少しだけ、
あなたが復活してきているのを
感じることができるようになってきました。
あぁ、良かった。
あなたが完全に
消えてしまう前で。
だってわたし、
あなたが消えてしまったら、
わたしもまた、
消えてしまうのですから。
ですから、
どうかどうかどうか
お願いします。
ありもしない
過去と未来を
行ったり来たりするのはやめて、
今を
思い出してください。
あなたは、
今にしかいません。
今にしか
存在できないのです。
あなたが完全に
消えてしまう前に。
よろしくお願いしますね。
このお願い、
忘れないでくださいね。
つまりはそう、
わたしを忘れないでください
ってことです。
あぁ、やっと今、
思い出してくれましたね。
そうです。
あなたはあの時、これを
約束してくれたのですよ。
あなたがここに
生まれてくる直前に、
あなたをこの世界へと
わたしがそっと
背中を押したその時に、
「忘れないで」と言ったのは、
わたしなのですから。
あなたが消えてしまうその前に、
今を、わたしを
思い出して、
そのことを「忘れないで」と、
あの時わたしは、
あなたに伝えたのですよ。
よかった。
本当によかったです。
間に合いましたね。
わたしだけでなく、あなたも、
間に合いましたね。
わたしはここにいますから、
わたしがいるところについては、
こちらもお読みくださいね。
願いとは、わたしのため。
祈りとは、あなたのために。
あなたが増えていきますようにと
今日も祈っています。
わたしは、恐れではなく愛(祈り)を
あなたに贈りたいから。
当たり前と書いて奇跡と読みます。
当たり前の今日に、
あなたの存在と全ての出来事に
感謝を込めて。