せっかく他人と一緒に生きていくなら、めいっぱい変わりたい、めいっぱい楽しみたい。【余命一年、男をかう(吉川トリコ著)】後編
もう完全になんていうか一人のファンとしての口コミみたいになってますが大丈夫ですかねこれ…。
「余命一年、男をかう」(吉川トリコ著)の後半になります。
結婚って、私は性欲とか恋心とか、そういうものから切り離して考えたい派です。(あくまで私が思うに、です)
結婚と恋愛は別なのよ、あまく見てんじゃないわよガキコラとアドバイスをくださる人生の先輩の意図と同じかどうかは分かりませんが、
結婚というのは、私にとっては対人関係というものを、他人というものを、人生をかけて学ぶことであってほしい、と思うんです。
(あくまで私が結婚に望むことなので、もちろん人それぞれお考えはあるかと思います。)
だから、結婚のきっかけが恋愛だろうが、お見合いだろうが、紹介だろうが、お金だろうが、なんだっていい。
その結婚で、何か学びがあるのなら、幸せのヒントが見つかるのなら。
って思います。
だから、唯と瀬名の結婚は、私にとってはとても尊いものに感じるのです。
唯が初めて「生きたい」と思えるようになったのは、瀬名と結婚したからだから。
そして、瀬名が、唯の考え方をリスペクトして、どんどん学びに変えていっているから。
それこそが、結婚の醍醐味だと、私は思うから。
色んな結婚観があると思うし、色んな恋愛があると思うし、色んな生き方があると思います。
どれも間違いではなく、正解ではなく、ただの一つのパターンにすぎません。
人が幸せを感じるトリガーも人によって違います。
どんな時に苦しいと感じて、どんな時に嬉しいと感じるか、完全一致していることなんて、クソ当たり前ですが、ないじゃないですか。
人それぞれ違う、違うんだけど、学びを続けようとすれば、いくらだってアップデートはできる、って思います。
唯と瀬名という二人のキャラクターから、それを改めて思ったし、私もそうでありたい、と強く思わされました。
終わり方に賛否両論はあるかもしれないけど、唯にこれを言わせた著者の吉川トリコさんのお人柄が、私はとても好きです。