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ネガティブに遊ぶ #わたしの執筆スタンス



タイムラインを流れていた企画に乗っかってみました

と言っても、僕の執筆スタンスはよくnoteでも書いてるし、もたレディオでもちらっと話したとは思う。

『特に専門ジャンルなど決めず、noteを使って遊ぶ』

これに尽きる。

文章をどうこうしようと言う気はない。
文章でお金を稼ごうとはまだ考えてない。
文章なんて僕にとっては遊びなのだ。
でなければ、何も書いてない出オチ感満載のnoteを堂々と投稿したりしない。

文章に命をかけて、お仕事にしているような人たちには申し訳ないが、僕は気持ちこそ込めて書けど、命まではかけていない。

命をかけてはいないけれど、命の支えにはなっている。


・・・


正直なことを言うと、僕は死にたかった。

本気で何か死ぬ為の行動を起こしたわけではない。ただ、生きている意味がわからなかった。

4月頃の僕は、生きた屍という名前がぴったりだったと思う。
毎日何をするわけでもなく、貯金を切り崩して生きている。何も生み出さず、何も動かない。していたことといえば毎日ガスと電気と水を無駄に使い、ただ二酸化炭素を排出して地球温暖化に貢献していたぐらいだ。
少しずつ自分の首を絞める手が怖かった。

誰にも会いたくなかった。誰にも見られたくなかった。誰にも気づかれたくなかった。誰にも話しかけられたくなかった。神様が僕だけを世界から切り取ってそっとポッケにしまってくれたら。その暗闇でこっそりできたら。そんな風に思っていた。

しかし、僕は別に人と話すのが嫌いなのではない。むしろ一対一で話すのは好きだ。もちろんケースバイケースだけど。
そんな僕が世界から切り離されてしまったら、どうやって生きていけるだろう。

誰かと一緒にいたいけど、誰とも一緒にいたくない。

矛盾した考えを胸に抱えて、スマホを眺めるか涙を流すか、という日々だった。

そんな時に、いちとせしをりさんの文章にどこからか辿り着いた。

彼女の文章を読んで、僕は衝撃を受けた。
こんなにも身を切るような文章が書けるものなのか。こんなにも多彩で綺麗で奥深く心の中を表現できるのか。
しかし、決してそれだけではない。
しをりさんの文章には、必ず小さな光がある。
暗い。暗いよ。でもその暗さの中には必ず、ロウソクの火のような仄かな光がある。僕はそれにたまらなく惹かれ、憧れた。

自分もこんな風に文章が書けたら。

そんな思いに囚われた僕は気づけばnoteのアプリをインストールしていた。


・・・


1番最初の記念すべき投稿は、僕の操作ミスで消えてしまった。まあ、どうせくだらない自己紹介だったのだが。

そこから僕は、たくさん文章を書いた。そのほとんどが、ネガティブな感情が高まった時に、それを文章に叩きつけたもの。誰がこんなものを読むだろうかと、試行錯誤しながらいろんな文章を書いた。

自分の暗い感情をぶつけたnote。
しをりさんのように書きたいと、真似しようとして失敗したnote。
ちょっとした言葉遊びみたいなnote。
語呂・語感を意識したnote。
自分でもよく意味がわからないnote。
赤裸々に語ったnote。
伝説として語り継がれるであろう白紙のnote。
エッセイ、ポエム、小説、恋愛、フィクション、ノンフィクション...

明るい文章も書こうとはした。
でもそんな時は決まって下書きでしばらく寝かせた後削除していた。
暗い文章しか書けない。暗めじゃないと、自分の中で腑に落ちない。
人はネガティブを嫌うもの。こんな言葉を吐いてばかりじゃ、誰も僕には寄り付かない。葛藤した時期もあった。

でも、僕のネガティブな文章を読んでくれる人がいる。好きだと言ってくれる人がいる。寄り添ってもらったと言ってくれる人がいる。
ああ、僕の文章にはそんな力があるんだなぁ。そう思うと、ちょっぴり顔を上げてみようと思えた。
気づくと、仲間がたくさんできていた。普通に生きていたら絶対に繋がることのなかった人たち。
朝一の新幹線で東京行って、ラジオに出て、打ち上げで飲んで、夜行バスで帰って、次の日の仕事に備えバスでぐっすり寝るためにパーキングのトイレで無理やりゲロることなんて、絶対にあり得なかっただろう。
気がつくと、『死にたかった僕』は僕の奥底に引っ込んでいた。


だから僕は、noteでもTwitterでも、プロフィールにネガティブだと書いている。
ネガティブだからこそ書ける文章がある。元気な人が書く文章は、元気な人が読めばいい。ビジネス系の文章なら、お金を稼ぎたい人が読めばいい。
じゃあ僕の文章は?
ネガティブな人が読めばいい。心が疲れた人が読めばいい。元気になれない人が読めばいい。泣きたい人が読めばいい。辛い中ちょっとだけ笑いたい人が読めばいい。自分自身を好きになれない人が読めばいい。

誰かを助けたいわけじゃない。
誰かの助けになればいい。

落ち込んだ人が僕の文章を読んで、共感してくれたら。くすっと笑ってくれたら。自分よりコイツひどいなと優越感に浸ってくれたら。

だから僕は、ネガティブに『遊ぶ』。

指を滑らせ、言葉を並べて、自分と誰かの為に書く。

しをりさんのような美しい文章は書けない。
上手な小説も書けない。
身を切りすぎて、書き終わって落ち込むこともある。

でも、気持ちを込めて書いた文章は、渇いた喉を潤すように、僕の脳天から足先までを満足感で包んでくれる。


ネガティブに遊ぶ。これが僕の執筆スタンス。




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