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#ポエム

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ポエムって黒歴史になるってよく言うじゃないですか。というわけで僕の黒歴史をまとめています。
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2019年8月の記事一覧

瞼の裏

瞼の裏

あなたは別れた恋人を

大切な思い出にしますか?

人生から抹消しますか?

一度は愛した人

どういう風にケジメをつけるか

願わくば風化してほしいけれど

瞼の裏にはいつもの笑顔

自分以外に見せないでほしいと思う

思い出にもならず、消えもしない

ただひたすらに黒い感情となり、僕の真ん中に残り続ける。
#ピロリ日記 #日記 #エッセイ #コラム #雑記 #毎日更新 #毎日投稿 #毎日no

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荷物

荷物

なんだか随分と遠くに行ってしまったような気がする。
気がする、じゃない。皆が歩いている中僕は座り込んでいるんだ。置いて行かれるのは当然だ。
怖くなる。
部屋のテレビがついていることに今気づいた。
手元の画面と向き合っていると、全てを忘れてしまう。時間の流れも、自分が座り込んでいることさえも。
だから、今日はスマホを置いて、ちょっとだけ立ち上がって歩いてみたんだ。

言葉で、
何かを生み出し、
人の

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濁った花弁

濁った花弁

繋がらない。
言葉と、心が、繋がらない。繋がっている感覚がない。
明るく書こうとする顔に、涙が2つ筋を作る。
ああ、きっとまた、僕は自分を飾ろうとしてる。何処かで見たものを自分のもののように書こうとしている。
書いていると、時々自分がわからなくなる。この文章は僕の文章なのか、何処かで見た文章なのか。僕の気持ちなのか、何処かの誰かの気持ちなのか。

誰しも皆、身体に色んなものが血に乗って流れている。

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記念日

記念日

時間が経つのは早い。何かをしていても、何もしていなくても、時間はどんどん過ぎるし季節は目まぐるしく回る。ついこの間まで春だったのにもう真夏だし、店頭には秋服が並び、心は冬を求めている。いつか4つの季節なんて全部くっついちゃうんじゃないだろうか。そんなことを考えていたからか、夢の中の僕は半袖に半ズボンで、虫取り網を片手に雪道をずかずかと歩いていた。その頃は出会うことすら知らなかったはずの君の手を引い

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0804(01)

0804(01)

花火が上がるよ。もうすぐ。
河川敷に向って、たくさんの人が歩いている。屋台が並び、浴衣が躍る。辺りはだんだんと帳を下ろしていく。日が沈み、月が昇れば、爆音とともに夜空に打ちあがる。毎年毎年変わらないこの景色。毎年毎年変わらず同じ花火を見られる退屈がどれだけ特別なことか、理解するときはいつも『今更』だ。部屋まで聞こえる音だけ聞いていようと思ったけど、この先花火を見るたび君のことを思い出すだろうから、

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