すきだって言いたいけど、語りたいけど、書きたいけど、なんだかこう
うまく言えないし、
言ってはいけない気がするし、
そう考えてしまって、頭で考えていること、思っていることがうまく出てこない。
SNSでもそうだし、noteでも、
そして家でも。
心がもやもやする。
ROCK界隈を中心にアーティストを応援し、
ときどきお笑いにがっつりハマる人生の中で、
私ははじめて、アイドルにハマってしまった。
でも、
そのことを話す、すきだと言う、ということが、
つらい。
たくさんの理由がある。
King&Prince沼にハマってしまったこと。
そして、
永瀬廉くんの沼に落ちてしまったこと。
母と一緒にアルバム『Made in』を聴いてここ数カ月でハマって。
そうしたらメンバー脱退報道(しかも3人同時)があって。
母のだいすきな子は脱退し、事務所を辞めてしまう。
2020年放送の、日テレ『未満警察 ミッドナイトランナー』というドラマの前あたりから、母は彼がすきだった。
日照時間が減るこの秋冬、ただでさえ増す母の鬱症状は、これをきっかけにさらに増している。
母と鬱状態が呼応している私は、ともに落ちているし、
私の推しはメンバーとして残り、それを背負っていく立場。
推しの立場の違いから、何気ない一言が地雷になるし、
私が自分の感情のコントロールがうまくいかずそこまで気を配れない。
そして、母を傷つけてしまうと過剰に落ち込む。
気を遣って、思い通りに話せない。
でも、
今、この瞬間にこのグループがすきで、このひとがすきなことは、
変えられない。
そういうときのSNS、と思って、今までは独り言を発信できたが、
今までアイドル界隈を推したことがなくて知らなった、
ファンの世界。
やっぱり、90年代を席巻したロックバンドのファンのカラーと、
若いアイドルのファンのカラーは、
全く別のものだった。
とにかく、今は、
King&Princeのファンはみんな、センシティブな状況。
それは当然のことだと思う。
何を言っても、誰かの地雷になってしまう気がする。
長年、場合によってはデビュー前から応援してきたファンからしても、
きっとこれは、
”寝耳に水”
という感じの衝撃発表だったのだ。
ああじゃないか、こうされたのはないか、
という憶測でしか、
すきなひとのことを考えることができない。
その状況での苦しみは、みんな一緒だと思う。
そして、何より自分のすきなメンバーがいちばん苦しい中で今を生きているだろうな、と考えることも、
何よりつらいことだと思う。
あまりの衝撃に、行き過ぎた行動に出てしまう一部のファン、それを受けて苦しむほかのファン。
次々と流れる、嘘か真実かわからないネットニュース。
そして、
当たり前にTVの映像や雑誌の中身、有料会員しか見られない情報が、
SNSで流れまくっている状況、、、、、、
著作権とか、肖像権とか、なくなっている。
(これは現在、もしかしてどの界隈も同じかもしれない)
私は、
10年間希望をもって鬱病に向き合ってきたが、
自分の未来に希望をもつことに疲れた今、
自分の心配をしないように、
このタイミングで今ハマっていたアイドルグループの応援をすることで現実逃避をしているのではないか、という考察に至った。
ただ、
そんな鬱病増し増し状態の私が現実逃避させていただく相手として選ぶには、
あまりに過酷な状況のグループだった。
でも、すきになってしまったものは、しょうがないのだ。
その分、音楽番組で気迫のパフォーマンスをしてくれる彼らに感動ももらうし、
バラエティで、天然ぞろいのキャラクター集団である彼らに笑わせてももらっている。
特に、
私は、永瀬廉くんの、あのラジオを聴いて、
”このひとを応援したい”
と心から思った。
その気持ちを、捨てることができない。
グループのこと、メンバー個人のこと、
知れば知るほど、
どんどんすきになってしまうし、
そのことによって、
発信したり、
母と話したくなっていく。
それが、うまくいかないことが苦しい。
シルエットだけで絵になるこのひとが。
チャラそうで関西弁だけど実はめちゃくちゃ努力家でそれを見せないこのひとが。
その見た目で白いお米が何よりだいすきだというこのひとが。
魅力的な歌声のこのひとが。
人見知り、マイペースで、メンバーの仲良く遊ぶ場面を俯瞰で見ていることひとが。
素直な感情を出すのが苦手なのに、グループについての発表後のあのラジオで、泣きながら、グループと自分の話を、言葉を選んで、伝えてくれたこのひとが。
ダンス経験者もいて世界を目指していたこのグループの中で、影で必死に努力してそのレベルに食らいついてきたであろうこのひとが。
俯瞰で見ているくせに、「俺が笑っているときはだいたいメンバーのこと」って言うこのひとが。
5人で仲良くやってきたのに、カリスマたち3人がが去り2人になる、自分が最年長になるこのグループを背負うことを覚悟して、踏ん張ろうとしているこのひとが。
事務所に入ったころはアイドルなんてやりたくなかったのに、今では「ファンがよりかかれる場所になりたい」と、2人で進んでいく今後のことを語ったこのひとが。
私は今、いとおしくてたまらないのだ。
ああ、言ってしまった。
にわかだろうがミーハーだろうが何だろうが、
もはや思ってもらって構わない。
何かに夢中になっている間は、
自分の未来を、現実を、考えなくていいから。
もうすこし、このまま、すきでいさせてほしい。
すきなものがないほうが、
だれも傷つけなくていいと思ったりもする。
でも、
それは無理だ。
だって、彼らは、すごいのだから。
その魅力に気付くのがいつだろうが、気づいてしまったら夢中になるのが人間。
そういう人権を、私にもください。
そして、
これからのKing&Princeを、
母のだいすきなあの子のしあわせを、
5人、いや6人のしあわせを、
願わせてください。
私のようになってほしくない、というのもおこがましいくらい、
あなたたちはすごい力を持っているのだから。
もう少し、すきでいさせてください。
毎日、MVをここで観ている。
特に、Dance Practiceは圧巻だ。
こんな時間だけど、何か観てから寝よう。
明日は、平野くんのことがだいすきな、母の誕生日。
明日が、いい日になりますように。