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”売れない”ことも”売れる”ことも苦しいのだな―ニューヨークのニューラジオ―
私はひとのことばかり気にして「そんなことより自分の心配しなさい」と言われる人生だし、コメント欄に書いてしまうと「マジレス草」とかいう言葉を書かれそうなので、独り言をここで言おうかなと。
ひとのことだけど、動画を観たら心配になった。
ありのままを愚痴る姿が人間らしくて彼ららしくて、視聴者さんはこういう彼らに笑ったり安心したりしたのだろうけれど、実際、大丈夫なのかな、、、、、、
私はこういう真面目な人間で、こんな私に心配してもらわなくても大丈夫なのはわかっているけれど、とりあえず書いてみる。
『ニューヨークのニューラジオ』。
今私が注目していて、瞬く間にメディアにひっぱりだこになったコンビ芸人、”ニューヨーク”が毎週日曜日に生配信している、YouTubeラジオ。
ニューヨークのふたりが、近況などなど自由にトークする。
TVの仕事がくるようになったばかりの頃は、番組ひとつひとつに「たのしかったなー」と感想を言いほのぼのしていたが、
どうやら、最近は本当に忙しいらしく、この回(6/6回)はもう、激しい愚痴の吐き出しだった。
TVだけでなく、その打ち合わせ、全国の吉本の劇場出番のための移動。
ようやく”売れている”という状況になった今、体力的に大変そうだ。
彼らは、どうやら”売れる”=(お笑いでお金が入る)前からスケジュールは結構埋まっている生活をしてきて、芸人になってから3連休を1度も経験していないという。
そして、少しTVに出始めていたころに、彼らは「週2回は休みが欲しい」ということをよく話していた。ハードなスケジュールが合わないのかな、がつがつ仕事をする!というスタンスでがっつくことが合わないのかな、でも、”仕事どんどんください!”という若手ややる気満々な芸人さんが多い中、「休みたい」と言える彼らは正直だな、、、とか、いろいろ思いながら聞いていた記憶がある。
、、、、、、でも、もちろんそういうわけにはいかない。
”売れる”ということは、それが許されない環境に身がおかれるということだ。
、、、、、、働き方改革って何だろう。
このご時世の中、そして多忙の中、福岡や大阪まで移動して、劇場でネタをしているようだ。
屋敷さんが話していた、福岡での夜の話。
福岡の劇場でLIVEをしていて、1日中ごはんが食べられなかったのに、次の日の大阪に向けて移動するための駅での空き時間、食べるものを探してもコロナ禍の時短営業で20時以降閉まっている飲食店。結局コンビニの冷やし中華を買って待合室で泣きながら食べたという。
「金ならあんねん!腹減らして1日働いたんだから、うまいもの食わせろ!」
という叫びをあげていた。周りは笑っていたし、笑い話になることが屋敷さんの望みでもあると思うが、、、、、、
レギュラー番組がたくさん決まって、タクシー移動ができるようになって、局のお弁当生活も経験し、”芸能人”という仕事ぶりを味わっているふたり。
ただ、収入は増えても、多忙だとそれを使う暇がない。
いい生活とか、する暇もない。
プライベートがない中で、もし賞レースに彼らが出るとしたらそういう中でネタも作らないといけない。
彼らはまだ優勝したわけではない。キングオブコントも、M-1グランプリも。
嶋佐さんはナチュラルな生き方をしているひとだから、どんとしているけれども、私は勝手ながら、屋敷さんが割と繊細な系統に感じるので、もし多忙で精神的ストレスが溜まってしまったときが、本当に心配だ。
そして、最近爆発的にTV出演している、アグレッシブスタイルのかまいたちのふたりが揃ってコロナさんに感染したことで、やはり多忙だと免疫力は確実に落ちるよな、ということも感じた。
どんなに気を付けていてもかかる。
芸人としては、まだ、今を逃したら、TV界の”椅子取りゲーム”に残れるか、ということもあったりする。
一般人の私も、保〇士時代
”なんでこんな思いしないといけないんだ”
と、帰りに車を運転しながらどれだけ叫んだか、泣いたかわからない。
どんな立場のひとも、こんな状況は経験すると思う。
ただ、実際につぶれてしまった私からしてみると、もう9年も復活できてない私からしてみると、そういう状況のひとをみてしまうと、いたたまれない気持ちになってしまうのだ。
そして、今、私は鬱がまた増してきていてうまくいかない、先も見えない、こんな状況で、どうしようもないことで笑わせてくれる、現実や未来のことなんて忘れさせてくれる、そんなお笑い芸人さんに、心から感謝している。
そして、ニューヨークは本当に私と同い年(嶋佐さんと同学年)なので、より応援もしてしまう。
どうか、心身ともに健康で働ける環境であってほしい、、、、、、
そうは、いかないのだろうか。
TVをつけるといつも映っている芸能人の方は、たくさんいる。寝てるのかな?と心配になる。このご時世だから、免疫力は下げてほしくない。
TVに出たいひとは全く仕事をもらえず、出られるようになったらずっと出ずっぱり。
0か、100の世界なのか。
休んでください、と言われることは、きっと、TVのお仕事のひとにとっては恐怖なのだろう。
今、お笑いブームなのは間違いない。
私に何ができるかと言われたら自分の病気を治せって言われるけれど、みんなに、やさしい働き方はないのか、上のひとたち、えらいひとたち、考えてもらえないだろうか、、、、、、
ひとを笑わせる、喜ばせることをいつも考えてがんばっている素敵なお仕事のひとたちが、ばたばたと、倒れていく姿は見たくない。
祈ることしかできないけれど、どうか、私の大切なひとたちが、心身ともに元気でいられますように。
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