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47都道府県のお酒を飲んだ私が2025年最初の一杯に選んだ宮城のお酒【推し酒紹介】
2025年がはじまりました。みなさん、新年を祝う一杯は、何にしましたか?私は巳年を祝う日高見からスタートしました。
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宮城のお酒である日高見の名前は、日本古事記にでてくる日高見国からきているそうです。
太陽の恵みを受けた国を意味する名前のついたお酒で、明るい一年になるよう願いながらの乾杯の一杯(正確には一本目)。
なんだかもう、素敵な一年になる気しかしません。
モノの裏側にあるストーリーが大好物の私は、お酒やそのお酒を生み出す土地のストーリーに強く惹かれます。
生来のオタク気質からくる探究心が、わたしを動かす原動力にもなっています。
今回、47都道府県の推し酒note宮城編を書くにあたり、土地のこと、そこで作られるお酒のことをもっと知りたい!と思い、宮城に行ってきました。
実際に行ってみてあらためて感じたのは、どのお酒も宮城の海、山、大地を愛する気持ちが詰まったものばかりであるこということ。
軽やかな甘さで新年を華やかに祝う日高見をはじめ、すっきりとした南三陸のさわやかワイン、味わい深い鼎心(かなえ)など、今回は宮城ならではの美味しいお酒を、種類の垣根を超えてご紹介していきます。
キノシタの推し酒
推し酒片手に推しへの愛を暑苦しく語っていきます!
※手に入りづらいお酒もあります。ご購入検討の際には「差し入れしたくなる宮城酒リスト」もご参考ください。
【偏愛、イチ推し | 『新年をことほぐ、巳年の日高見』】
M1の決勝戦さながら、トップバッターのレベルが高いとその後の評価が難しくなるんじゃないかと心配になりますよね。
今年の新年一杯目に干支デザインの日高見を飲んだ私の気持ちがそうでした。
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最初の一杯からインパクトが強い!美味しすぎちゃう!といらぬ不安を覚える美味しさ。
日高見は、毎年干支をあらわすボトルをだしているそうでして。デザイン重視で買ったので、正直そんなにお味には期待をしていなかったんです(ごめんなさい)
ところがさすがの日高見、味もとび抜けていました。
ふくよかな甘さが口いっぱいに広がるのにくどくなく、上品で華やかな味わいはお祝いの日にぴったり。
今年1年、これから飲んでいく一杯一杯を大切に味わいたいと感じさせてくれてありがとう!の気持ち。そんな気持ちになれる一杯ってすごくないですか。
来年の干支ボトルも、絶対買います。
【大越酒店 | 『気仙沼愛を感じる日本酒 鼎心かなえ』】
鼎心(かなえ)は、気仙沼でとれたお米を気仙沼で醸す、気仙沼でしか買えない幻のお酒です。
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日本酒らしさをガツンと、なのにすっきり喉を流れる透明感。
普段は旨口の軽めや、辛口を選びがちなわたしですが、お米の甘みと旨みがつまりながらもクリアなお酒も、これまたイイ。
これぞ地酒!という土地への愛がぎっしり詰まっています。
お猪口でひとくちひとくちを味わいながら飲みたくなる、そんなお酒です。
差し入れしたくなる宮城酒リスト
出身地かどうかに限らず、学生時代の思い出と紐づいていたり、赴任先だったり、誰かとの大切な旅行先だったり。ゆるやかにつながる土地との縁って、意外とありませんか?
誰かにプレゼントをお渡ししたいなという機会がうまれたとき、その方とゆかりのある土地のもの、もしくは自分とのゆかりのある土地のものを選んでみるのはいかがでしょうか。
お渡しする方がお酒好きとわかっていれば土地のおはなしにつながるお酒をぜひ。はなしが弾み、楽しい時間になりますよ。
このリストでご紹介するお酒がみなさんのプレゼント選びであったり、乾杯の一杯選びに参考になると嬉しいなと思っています。
そのため、地域酒リストでは幻の希少酒ではなく、「美味しくて珍しくてはなしのタネになる。けれど、比較的手に入りやすいもの」を中心にご紹介しています。
ぜひ気軽に注文してみてください!
日本酒 | 『背筋が伸びるただしい日本酒、伯楽星』
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かつては女人禁制だった酒造りも、現代では女性杜氏が活躍し美味しいお酒を世に送り出しています。伯楽星を醸す新澤醸造店もそのひとつ。
伯楽星はクリアな味わいのなかに旨みがある、宮城県を代表する日本酒です。
実は日高見から始まったわたしの新年二杯目(2本め)は伯楽星でした。
すっきりとした喉越しなのに美味しさがつまった伯楽星は、やはり安定の満足感。
いついかなるときも、迷ったら伯楽星。心の北極星になりえる日本酒です。
直営のオンラインショップはありませんが、日本酒だけではなくワインやジンも扱うIMADEYAさんのオンラインショップでも購入できます。
ワイン | 『爽やかでいきいきとした南三陸ワイナリーのワイン』
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南三陸地域全体の魅力をギュギュッと詰め込んで作られる南三陸ワイナリーのワイン。
旅先で出会い、あまりの美味しさにその後も何度もお取り寄せをしている不動の食中ワインです。
ふるさと納税でも頼めるのも嬉しいところ(2025年時点)。
南三陸ワイナリーが作るスパークリングワインも美味しくて、ワインを楽しむホームパーティにもおすすめです。
いつか絶対行きたいあきほ、じゃなくて「あきう」
10数年ぶりに訪れた仙台、そして初めて訪れた松島。お酒と古書とレコードを探す仙台よくばり街歩きと、海をぬって島々をめぐる松島観光。宮城を満喫してきたつもりでしたが、まだまだいきたいところがたくさんあります。
その代表が仙台の南側にある「秋保(あきう)」。
憧れのお宿、伝承千年の宿佐勘があるだけではなく、なんとアメリカのトップブリュワリーが秋保に醸造所をつくっていたり、ペアリングディナーが楽しめるワイナリーがあるそう。
宮城、奥が深い…!いつか絶対に行ってみようと決意しました。
宮城の推し酒、これからも増える予感しかありません!
みなさんは今年、なにを飲みますか?