思考を関数にしてみた|脳のもつれを明らかにする
15000字の大作になってしまいました。
かつてスピリチュアルが最高峰だと信じてきたし、長年、自分をなんとかしなきゃ!と焦燥感で内観し探求し続け、自己啓発病にかかっていた私だからこそ、の観点からまとめたものです。
記憶とは
人間の記憶は固定されたものではなく、まるで粘土のように形を変えるものです。 一度記憶された出来事であっても、私たちの「言葉」や「解釈」によって再構築され、最近の私たちの視点や感情に影響を与えます。
思い出すのは大抵『過去のこと』ですよね。記憶を「今、この瞬間」に引き出しているのは『今』なんです。過去に戻ることはできないのに、自分の過去の経験が真実だと思い込んで、過去の記憶というデータベースを指針にして、思考を作り、現実を作っています。特に女性の恋愛は顕著です。
その指針はほとんど間違っているから憂慮しています。過去を思い返して、間違いのないようにしているつもりでも、それは囚われというトリックなのです。
そしてその思い返しているのは常に「今」。過去を”参照”しているように感じても、過去はほとんどあてになりません。実際には「今」その過去を解釈し直しているのです。何度も思い出すたびに反芻し、すでに歪んでいます。
これを理解することで、私たちは記憶をより自由に扱い、解釈を変えることで過去から解放される道を見つけることができます。解釈を変えるというのは「思い込んでたこと」「決めつけていたこと」を修正する、捉え直すということ。視点を変えるということです。
今の気分、感情、環境によって思い出された『過去』の記憶はアップデートされ続けているわけです。自分の脳内では同じ(過去)ことを再生し続けていると思っているけれども・・・事実は事実から遠ざかっていっています。
過去にも生きていない、過去はデータベースでしかない。未来にも生きていない、未来も無数に可能性がありすぎる。未来のどれを選んでもいい自由がある。
ならば今しか生きていないのだから過去を引っ張り出してきて反芻するよりも、頭の中の言葉をどうすれば、未来にどう活きるか?を考え、言葉をチョイスする方がずっと健全だと思うのです。「今」というフィルターを通して未来が再現されるのだから、です。
心理学的にも、記憶は経験そのものではなく、その経験をどう言葉で捉え、物語化するかによって形成されると言われています。
例えば、ある出来事を「楽しかった」と捉えるか「苦しかった」と捉えるかで、同じ記憶でもその意味が変わります。
例えば、「私は今、幸せを感じている」「私は今、前向きなエネルギーに満ちている」といった現状の感情や思考を持つことで過去は作り直され、未来も作り出します。
逆に、「私は今、過去の失敗に囚われている」「私は今、無力だ」といったネガティブな思考であれば過去は強固にインプットされ、未来の選択肢を制限することもあります。
私たちは、過去の経験を乗り越えて、新たな視点を持つことで「今」のフィルターを変えることができます。この変化こそが、未来の再構築に繋がるのです。
それを視点の関数で表すと
思考 = f (g(視点, 経験), 意識, 感情, 信念)。
ですが思考=過去なので( f (g(視点, 経験), 意識, 感情, 信念)=過去)にすると固定的で未来形成には繋がらないのです。なので
思考 = f (g(視点, 経験), 意識, 感情, 信念)!
とても理にかなっていると思いませんか?ちなみに私は関数も数学も苦手でわかりません。なのでこの式も不完全です。でも思考を分解すると?と閃いたので書いてみることにしました。式は不完全なのでツッコミどころ満載だとしても、解釈は個々により自由なので自分らしい最適解を見つけてみてください。これはただの読み物ですからね。よろしくお願いします。
視点の関数
「思考=f(g(視点,経験),意識,感情,信念)」というモデルに基づくと、思考は以下のように形成されていると考えられます。
1. 視点と経験(g)
見る角度や経験という記憶の枠組みが、私たちの解釈の出発点であり、出来事に意味を考えるフィルターのようなものです。
同じ出来事でも、異なる視点から見れば全く違う意味を持つようになります。
一つの出来事には必ずプラスの面とマイナスの面がこの二面性を認識することが重要で、社会通念や固定観念に囚われることで、『区別』を機械的に適用するのではなく、自分自身の視点でバランス意識を持つことです。
「プラスだから良い、マイナスだから悪い」という単純な流動的な社会通念に合わせた、善悪の区別ではありません。
この考え方を受け入れることで、「私にとっての」出来事をより柔軟に捉え、視点を変えることで感情的な負担を軽減し、新しい意味を見出すことができる可能性が大いにあります。それで、自分自身の解釈をより建設的なものに変えていくことができるのです。
2. 意識(現在の意識状態)
(集中しているもの、自己認識(セルフイメージ)、精神的な成長度合いなど)が、どの記憶にアクセスするか、またそれをどう解釈するかに影響を与えます。
現在の意識状態は、私たちがどの記憶にアクセスするか、そしてそれをどのように解釈するかに大きな影響を与えます。
自己認識(セルフイメージ)、そして精神的な成熟度によって構成されます。この意識の状態によって、私たちは自分の内面と外界との関係性を形成します。
例、ネガティブな感情や思考に囚われている。過去の嫌な経験や失敗を思い出しやすく、それをさらにネガティブな解釈で補強してしまうことがよくあります。そして自己認識は低いものとなり無価値観を形成していくのです。
しかし「過去の嫌な経験や失敗に他の捉え方はないだろうか?」と問うてみる。もう一つの側面はポジティブがあることはわかっています。意外にもそれを見つけることが今の自分にとって励みとなることだったりします。精神面が成熟していくと、意図せずこのような出来事に遭遇するように人生は設計されているようです。
ですのでどうしても過去を反芻してしまう癖があるとわかっているならば、①それを思い出して私にどんなメリットがあるの?
②他にどんな捉え方がある?
③嫌だな〜悔やまれるな〜を選ぶのか、それとも?どちらを選ぶ方がいい?
こんな風に問いかけをしてあげることも「自分を大切にする」ことになります。問いかけをしない限り、いま握りしめている「こうあるべき・こうすべき」の「思いこみ・決めつけ」は変えられません。もちろん自己認識も変わりにくいでしょう。
私はこういう者、人からこうみられているらしい、常識は守るべき、働いてお金を得るものだ、礼儀を重んじるべき、起業とは難しいものだ、学校は行くべき、学歴と収入は比例している、親孝行はすべき、など当たり前と思っている信念がどれほど自分の人生を動かしているかに気づく必要があります。
意識は私たちの「セルフイメージ」に直結しています。自己認識がポジティブ(できる、素晴らしい、このままでいい、愛されている、お金がある、慕われている、etc)であれば、
過去の出来事も自分を成長させたプロセスとして捉えることができるのです。そうすると過去の出来事:記憶を引き出すことが少なくなっていくのです。
自己認識がネガティブであると、出来事自体に、自分の欠点や失敗として強調されることがあります。このように、意識状態は解釈を形作り、私たちの現実認識に直接的な影響を反映反響しています。
ポジティブな自己認識を持つことで、過去の困難や失敗「成長の糧」や「学び」としても再解釈でき、自己否定的な自己イメージを持つと、同じ出来事が自己批判の材料になりやすいのも確かです。
この意識状態の違いが現実にどのように影響するかを深く掘り下げると、私たちが抱く信念体系感情的なパターンが日常の選択や行動、さらには周囲の人々との関係性のようなものへ影響与えているのです。
この意識状態を表したのが、「パワーか、フォースか」なのですね。
でも私はスピリチュアルから入っていたので、引き寄せの法則にあるエイブラハムの『感情のスケール22段階』から感情を認識し、感情を感じることで整えていき、記憶に付随する感情の捉え方を何年もかけて変えていきました。つまりこれはネガティブな記憶をポジティブに更新する、脳内のアップデートなわけです。楽しかったですよ。
しかしながらどうしても過去の悲惨な体験を悲惨なままで持っていたい人は一定数いらっしゃいます。そうしたかったらそれでいいのです。非情に聞こえますが選択権は自分にしかありません。どんなにこっちの道が近道で楽しいよ🎵とおすすめしても、いや、あんな悲惨な思いを忘れるなんて私にはできない・・・!と頑なに変えることを拒みます。それも一つの人生です。
このテーマについて、セルフイメージを整える実践方法は探せばいくらでも出てくるのでここでは割愛します。このふたつの表を見て過ごすだけでも十分エネルギーチェンジは可能です。
人のせいにしない、全て自分が作っていることがわかります。だからって自分を責めることはありません。自分責めをしてしまう脳のパターンであることを理解して、意識的に、自己責任で現実を創っていくことが楽しいと思えるのです。”引き寄せの法則”というのはこれらを商業的に普及させたものです。
3. 感情
感情がフィルターとなり、記憶を色付けします。上のふたつの表を見て記憶を想起するとより明確になると思います。
ポジティブな感情があると記憶が美化され、ネガティブな感情があると記憶が歪むことがあります。
ネガティブな体験が多いとネガティブがさらに優位になり、自己認識とは関係なく記憶を色付けしているのです。このことに気づけば意識的に感情を選択していくことができます。
Self-Image (Positive): ポジティブなセルフイメージを持つ人は、約75%の割合で高いEQ(感情知能)と関連する傾向があります。
Self-Image (Negative): ネガティブなセルフイメージを持つ人は、EQが低い可能性が高い(35%)。
ちなみに
EQ(Emotional Intelligence/感情知能)
とは、感情を理解し、管理し、他人との関係をうまく築く力のことです。
簡単に言うと、「自分の感情」と「他人の感情」に気づき、それを上手に扱う能力です。
EQの主な要素
1)自己認識〜これができれば簡単に人生が変わります!
• 自分の感情に気づき、それを正確に理解する力。
• 例: 「今、自分はイライラしている」と気づける。
*自己認識を飛び越えて自己管理をしているのが現代人です。
感情のコントロールとは感情を抑圧するという認識をしているのではないでしょうか。だからこそアンガーマネジメントが流行ったわけです。
そして感受性の高い人は抑圧にフォーカスするあまり、人生は辛く我慢をしいられるものだという偏った捉え方をしてしまったのです。
2)自己管理
• 感情をコントロールし、冷静に行動できる力。
• 例: 怒りを感じても、衝動的に怒鳴らずに対処する。
3)共感力
• 他人の感情や視点を理解する力。
• 例: 相手が悲しんでいる理由に気づき、寄り添える。
*注意しなければならないのは、自分の感情を無視して他人の立場や感情ばかりを優先しないことです。3つの約束事があります。
①他人の感情に飲み込まれない
②自己犠牲や共感疲労を避ける
③エネルギーの消耗をしない
*3つの約束事を守るために
①境界線の確立
②自分の感情を最優先すること
③他人を修復しようとしない
共感力は素晴らしい能力ですが、自分を犠牲にしてしまうと意味がありません。特にエンパシーだと公言している人は自分で自分の首を絞めていることに気づいてください。
エンパシーを本来の目的から外れて利用する人が一定数いますし、そうでありたいのは人生物語のワンシーンで構いませんが、被害者ポジションで弱い者認定したらその物語が展開していくのです。
また「崇高な存在だと位置付けたい操作的心理から特別扱いや守りや配慮を要求する自己主張」は、「弱さを盾にした自分からの回避行動」でもあるのです。伝わりますか?
真のエンパシーとは、霊的感受性を武器にして他人を操作するものでもなければ、自分を被害者ポジションにするものではありません。
自分の感情やエネルギーをしっかり保ち、双方全体調和を促すバランスするところに立ち返るため、他人に寄り添う前に自分に寄り添うことが大切です。それが健全な共感力の発揮になり調和に結びつくのです。
あなたはどう思いましたか?
4)対人スキル
• 他人と効果的にコミュニケーションを取り、良好な関係を築く力。
• 例: チーム内で調和を保ちながらリーダーシップを発揮する。
*対人スキル(Interpersonal Skills)は、他者との効果的なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、調和を保ちながら協力して目標を達成する力です。これは、感情知能(EQ)の重要な要素の1つであり、特に人間関係を円滑に進めるために不可欠です。
[対人スキルの具体的な要素]
① アクティブリスニング(積極的傾聴)
他人の話をただ聞くだけでなく、
相手の感情や意図を理解しようとする姿勢を持つこと。
• 例: 相手の話を遮らず、うなずきや要約を交えて「本当に聞いている」と伝える。
②非言語コミュニケーション
言葉以外のメッセージ(表情、ジェスチャー、声のトーンなど)を適切に使い、相手に自分の感情や意図を伝える。
• 例: 温かい笑顔や相手の目を見て話すことが信頼感を生む。
③共感力(エンパシー)
他者の気持ちや状況に寄り添い、その立場に立って考える力。
• 例: 部下が困難に直面している際に、その感情を理解し、適切なサポートを提供する。
④適切な自己表現
自分の意見や感情を明確に伝えつつ、相手を尊重するバランスの取れたコミュニケーション。
• 例: 「私はこう感じている」という主語を使い、感情を相手に押し付けずに伝える。
⑤問題解決能力
対人関係で生じる衝突や課題を冷静に捉え、協力的に解決策を見つける力。
• 例: チーム内の意見の衝突を調整し、全員が納得できる妥協点を探る。
⑥リーダーシップ
チームやグループを導き、目標に向かって一丸となって動けるようにする能力。
• 例: 各メンバーの強みを活かし、役割を明確に分担しながらプロジェクトを成功させる。
☆対人スキルがもたらす効果
• 信頼関係の構築:他者との信頼を深め、長期的な関係を築く基盤となる。
• チームの調和:対人スキルが高い人がいることで、チーム全体の士気が向上し、協力的な雰囲気が生まれる。
• ストレスの軽減:衝突を未然に防ぎ、問題をスムーズに解決することで、対人関係のストレスが軽減される。
対人スキルとは、単に他人と接する能力ではなく、感情の理解と表現、適切な調整を通じて、相手と自分の双方が満足できる関係を築く力です。
これを育むことで、職場や日常生活における人間関係がより円滑になり、充実感を得られるようになります。
4. 信念
自分が信じる世界観や価値観が、記憶をどう再解釈するかを大きく左右します。例えば、「自分は愛されている」という信念を持つ人は、過去の出来事もその信念に合うように再構築する傾向があります。
「愛されていない」という信念を持つ人は過去の出来事もその信念に合うように構築していき、それをベースに現実での体験が作られていくのです。
記憶が言葉によって作り直される仕組み
私たちは、出来事そのものを記憶しているわけではなく、出来事に対して自分が与えた「意味」を記憶します。
この「意味」は言葉を通じて形作られるため、新しい言葉や新しい視点を得るたびに、記憶が更新される可能性があります。
たとえば:昔のトラウマも、新しい理解や言葉を通じて「自分を成長させた経験」として再解釈されることがあります。
一方で、ネガティブな自己暗示や他人の言葉に影響されると、記憶がさらに重苦しいものとして再構成されることもあります。
この視点から考えると、「記憶」や「自己」というものは固定されたものではなく、常に再構築され続けるプロセスです。
では、あなたにとって言葉が記憶を作り直す瞬間とはどのようなものですか?また、それが「自分らしさ」や「幸せ」にどのように影響を与えていると感じますか?
◇︎・.。:*:。.・◇︎ ・.。:*:。.・◇︎
この式を分解して考えると
・「g(視点,経験の選択)」
・視点(そのときの立場や価値観)と経験が結びつき、
・「その出来事がどう認識されたか」を定義します。
視点が持つ先入観やフィルターが、どの経験に注目するかを決定し、それが後の言語的表現に影響を及ぼします。つまり、視点は単に経験を解釈するのではなく、どの経験が重要だと感じるかをも決める力を持っています。
例えば、子どもの頃の失敗が、成長してから「学びのきっかけだった」「ネガティブなことはギフトだったんだ」と再解釈されることがあります。
[意識と感情]
意識は感情に影響を与え、その逆もあります。
例えば、ポジティブな感情に焦点を当てると、ポジティブな経験を意識的に思い出しやすくなります。
一方で、ネガティブな感情があると、その感情に関連する過去の出来事を思い出し、否定的な解釈を強化することがあります。
[信念と感情の影響]
信念が感情に与える影響も重要です。
信念(たとえば「私は失敗しやすい」という信念)が感情に影響を与え、特定の出来事が感情的に強く反応することがあります。
この信念が強化されると、その感情的反応が記憶の再構築に強く関与するため、結果的にその出来事の解釈が固定化されることもあります。
「視点が経験を選び、意識がその選ばれた経験にどのような感情的重みを加えるか、信念がその感情をどう解釈するか」
意識:現在の注意や焦点がどこに向けられているかが、記憶の再構築に影響を与えます。
感情:記憶は感情によって強化されます。ネガティブな感情が結びついた記憶は、より鮮明に覚えられることが多いです。
信念:人がどれだけその記憶を「真実」と信じているかが、記憶の強固さやその後の解釈に影響します。
過去の記憶は、経験そのものよりも、経験を思い出すたびに「言葉」を通して再構築されるため、言葉を知らなかったら表しようがありませんよね。でもすでに十分な量の言葉を知っているからこそ、過去の記憶を経験として「言葉」で当てはめているわけです。その言葉のチョイスが "視点や感情、意識の影響を受けた思考"の関数として現れる。
この理論を掘り下げると、「私たちの記憶や人生の物語は、本当に私たち自身が選んでいるのか?」というさらなる問いが浮かびませんか?。あなたはどうお考えですか?
◇︎・.。::。.・◇︎ ・.。::。.・◇︎
繰り返しですが
記憶は、想起した時点で、言葉によって更新・再解釈される。
このように、記憶が固定されたものではなく、「言葉」というフィルターを徹底的に再認識することで、思考や感情に大きな影響を与えることが理解できます。
なので言葉を選ぶのってとても大事です。
思考をどういう中身の思考にするのか、どんな思い込みを変えていくのか、のきっかけになるのです。
思考 = f(言葉, 意識, 感情, 信念)ここで、f は思考を生成する関数です。
この関数には複数の要素が影響しており、それぞれがどのように相互作用するかによって思考の内容が決まります。
もっと詳細に分解すると言葉 = g(視点, 経験)視点と経験が言葉を形作る関数を g として表現します。視点や経験がどのように言葉に反映されるかは、この関数が示すものです。
したがって、全体としては次のような関数になります
思考 = f(g(視点, 経験), 意識, 感情, 信念)この式では、
視点 と 経験 が 言葉 を形成し
その言葉が 意識, 感情, 信念 と組み合わさることで
最終的な 思考 が生まれる、という関係を示しています。
ここで重要なのは、各要素が互いに影響を与え合うという点です。
このように、思考は単なる言葉の集まりではなく、言葉の背後にある意識や感情、信念、視点などが絡み合って成り立っているという構造を、関数でも表現することができました。
私がどうしてこうも難しく、ましてや関数なんて知りもしないのに、関数を使って表したかというと、スピリチュアルは精神性の最たるものではないということ。
いや最たるものである!と信じるのはいいけど傾倒、夢中にならない、依存しないことを伝えたい。スピリチュアルが人生をなんとかしてくれるものではないことを知ることです。波動を高くするためにいい気分でいるのはいいですが、波動が低いって何?って思いませんか?低波動と
誰から教わるか。ということを自己啓発界でも盛んに謳われているけれど、確かに無形商品なので誰から教わるというのも重要だが、なぜ自己啓発が盛んなのか、なぜスピリチュアルでいうところの超意識につながるだとか、宇宙の法則が人気があるのか?を考える時間は必要だよね、と言いたい。
ひょっとして自分はスピリチュアル教に入信していないか、ひょっとして自己啓発病にかかっていないか?と立ち止まることも必要なのです。
言葉と記憶の関係
記憶は静的なものではなく、その記憶に対してどのような言葉を考えるかによって動的に変化します。このプロセスは、カウンセリングや自己分析、内観「癒し」や「プロセス」につながることが多いです。
<言葉の力で>
<ネガティブな記憶を> →→ <ポジティブに変換する>
<言語化することで> (解消可能な) →→ <記憶をクリアにする>
<新しい視点と>
<言葉を付加することで> →→ <記憶を「過去の学び」に再構築する>
まとめ
【言葉による記憶の再構築】
「記憶は静的でない」
記憶そのものは固定されたものではなく、私たちがそれを思い出すたびに再解釈され、更新されるプロセスです。言葉を使うことで、その意味を新たに定義し、異なる視点を取り入れた再解釈が可能になります。
「言葉の選び方と人生の質」
思考や自己評価を言葉に変換する際に、過去の否定的な経験に基づいて自分を責めたり、見下げたりしないことが大切。ネガティブな自己暗示や過去の自分に対する厳しい評価が、辛く悲しい人生を引き寄せる原因となり得る。
【視点と経験が言葉を形成する】
視点と経験は言葉を形作る要素です。過去の出来事に対する「視点:ポジティブorネガティブ/先入観」が変わることで、それを表現する「言葉」も変わります。例えば、過去の失敗を単なる「失敗」と捉えるのではなく、「学びの一歩」として再定義することで、その出来事に対する感情も変化し、その後の人生せっけいも、自己評価も向上します。
【感情と信念が記憶を強化する】
感情が記憶を強化するという点も大変重要です。
特にネガティブな感情が伴った出来事は記憶に強く刻まれます。
しかし、その出来事に対する言葉や視点を変えることで、その感情の影響を軽減したり、新しいポジティブな感情を生むことができます。
信念が強いほど、記憶の解釈も固定されがちです。たとえば、「自分は失敗ばかりだ」という信念を持っていると、過去のどんな出来事もその信念に沿った形で再解釈されてしまいます。
その信念のまま引き寄せの法則や宇宙の法則を活用する!と意気込んでも望まない現実を引き寄せてしまうということです。
ですから、<現実創造>がしたいならきちんと正しく自己認識し、信念を知ることが必要なのです。
【言葉の力が「自分らしさ」や「幸せ」に与える影響】
このプロセスが「自分らしさ」や「幸せ」に与える影響は計り知れません。自分の過去の出来事に対して新しい言葉を与えることで、私たちの自己認識や自己評価が変わり、最終的には人生の物語がよりポジティブなものへと転換します。
「自分らしさ」
自分の人生物語をどう語るかが、自己認識や「自分らしさ」の感覚に直接的な影響を与えます。過去の出来事に意味を与える言葉の選び方によって、自己イメージや自信が変化し、それが日々の行動や決断に反映されます。ポジティブな解釈を用いることで、自己肯定感が高まり、より自由で自分らしい生き方が可能になります。
「幸せの構築」
幸せもまた、出来事をどのように解釈し、どのような言葉で表現するかに関わっています。言葉を通じて過去の出来事に新しい意味を与えることで、幸せの感じ方が変わります。ネガティブな経験をもポジティブに捉えることで、幸せを感じやすくなると同時に、その幸せは持続可能なものになります。
巷で言われている「幸せ」という定義はありふれたものでもあるけれど、星の数ほどの見落としがあります。つまりやはり私たちの脳みそは、省エネ設計と言われている通り”先入観” でしか見れなくなっているということです。あなたの幸せの定義が狭いと[幸せを感じるために時空を相当移行しなければなりません]が、定義が広くなると[幸せを感じる時空の距離は一瞬]です。
「自分の記憶や人生の物語を選ぶこと」
私たちが過去をどのように解釈するか、そしてその解釈をどのような言葉を使って表現するかは、実際には選択の一環であり、私たち自身の手に委ねられているという点は非常に無視できないものなのです。
過去の出来事そのものに意味を与えるのは私たちの視点であり、その視点を変えることで、過去の経験も新たな意味を持つものとして再構築されます。
例えば、以前は「苦しかった」「つらかった」と感じていた出来事が、今では「私を強くした」「私に大切なことを教えてくれた」「私は素晴らしいじゃないか!」と再解釈されることがあります。
このように、過去の出来事を新しい視点で捉えることによって、人生の物語を選び直すことができます。
しかし無情にも「自我:エゴ」によって、何コイツ…とか、そんなことしたくないとか、そんな簡単に言うなよこっちは死ぬほど苦労したんだよ!とか、ハイハイあんたもスピリチュアルの端くれでしょ、あんたも自己啓発病にかかってるからそんな馬鹿らしいこと言ってんじゃん…とか言い始まりますが、これがまさに、自分が本来の自分と入れ替わるサインなのです。
自分を責めるのではなく、過去の記憶に基づく自己評価を整理することが大切なのです。
つまらないからと言って、何かいいことないかな〜と外側を重視しますが、もうそのやり方古いことに気づきましょう。そのアプローチが必ずしも満たされるわけではないという現実に気づくことは、非常に大切です。
「恋人がいれば幸せ」「親が干渉しなければいい」「お金があれば…」「病気が治れば…」といった外的要因に依存してしまうと、結果としてその「もっと」が満たされない限り、満足感が得られない循環に陥ることが多いです。
つまり \「もっと」/
を背景に持っているのがスピリチュアル教で自己啓発病なのですよ。
常に「もっと」を追い求める状態では、目の前の現実や既に手にしている幸せに満足できず、終わりのない追求のループに陥る危険性があると思いませんか?。
スピリチュアル教や自己啓発病が過剰に「もっと」を煽る問題を浮き彫りにしてみました。成長や可能性を追求すること自体は悪いことではありませんが、もっと!が「不足感」や「現実逃避」を生む形になるなら、本来の目的から逸脱してしまうことを懸念しています。私の経験上、もっとに依存することは、思考の起点を盲目的にずらすと思ったのです。
「もっと」の追求が生む問題の核心として、私がそうだったから言います。
<自尊心低い人の不足感の強化>がテーマです。
「もっと」が行き過ぎると、現状の自分や状況に対する満足感が薄れ、時には「何か足りない」という感覚に支配されます。
この不足感は自己否定や不安感を加速させます。
<現実逃避への誘導>が無自覚にも進みます。
「もっと素晴らしい未来」を追い求めることが目的化すると、今あることを見つめることが疎かになります。 結果として、「今、ここでできること」や「足元の幸福」に目を向ける機会を夢想や空想に逃げ込む状態になりがちです。
<思考の起点がずれるリスク>が最も顕著でした。
「もっと」が常に外部の目標や期待によって定義されると、自己の価値観や内面の声が無視される可能性があります。外部の基準に支配され、本当の意味での自由や自己表現が曖昧になります。
「もっと」に依存しない健全な成長のためには、成長や変化を求める前に、今の自分を十分に認めることが大切です。「今の自分で十分」という視点があってこそ、「もっと」がポジティブな可能性として機能します。外的な成功や他人の評価に左右されない基準を持つことも重要です。
他者の「もっと」に影響されるのではなく、自分自身の内なる声に基づいて行動することが、健全な成長と充実感につながります。 不足感ではなく、創造的なエネルギーとして活用されます。
私たちは、「今の自分の素晴らしさ」を基盤にしながら、自然な流れで可能性を広げていくことを目指したらいいと思います。あなたはこの「もっと」にどんな感情を抱いていますか?
・
・
・
[外的要因ではなく内的要因に目を向けるべき理由]
外部のコントロールは限られている
恋人や親、健康、金銭など、外的な状況や条件は私たちが完全にコントロールできるわけではありません。それらに幸せを依存してしまうと、自分の状態や感情が常に外部の影響を受けやすくなります。
「今ここ」の幸せを意識する
幸せや満足感は、外部の変化を待っているだけでは得られません。自分の内面を豊かにし、「今ここ」の状態に感謝することが、より深い幸福感に繋がります。外的条件が整うのを待つのではなく、今できる小さな幸せを見つけることが重要です。
自分らしさと内的満足感の重要性
自分らしくいること、内面的な成長や満足感を大切にすることが、外部の条件に左右されない真の幸せをもたらします。
自分を愛し、受け入れることから始め、外的条件に依存しない心の安定を築くことが大切です。
外側に頼らず、内側を整える方法
①自己認識を深める:自分が本当に望んでいること、必要としていること、好きと嫌い、やりたくないことを見つけ出すことが大切です。得意苦手よりもやりたくないことを一個ずつやらないでいくこと。それは、他人や環境に合わせて決めるのではなく、内なる声に耳を傾けることから始まります。
②思考の整理と言葉の選択:自分を責めたり、否定的に捉えたりせず、どんな自分も受け入れるというポジティブで、囚われのない建設的な言葉を使うことで、内面が整い、外部からの影響を受けにくくなります。闇雲に頑張ればいいってことでもなく、頑張るってどういうことなのか新たにラベリングすることも必要なのです。
③「もっとあれば幸せ」「これさえあれば幸せ」という外的なアプローチから、内面を豊かにし、今の自分に満足することが、持続的で安定した幸せにつながります。外部の状況がどうであれ、自分の感情や思考の選び方で、どんな状況でも幸せを感じることは可能だと気づくことが大切です。
言葉の選び方が私たちの自己認識や人生に強い影響を与えるため、意識的にポジティブで建設的な言葉を選び、自己肯定感を戻し自尊心を戻すこと。
自分の思いを、「絶対今日は丸一日責めない、ジャッジメントしない!」というルールを設けてやってみてください。
驚くほど、自分責め、自分への罰、虐げ、批判をやっていることに気づきます。
その後に思い込みに気づいていくことができるのです。
「思考=f(g(視点,経験),意識,感情,信念)」というモデルに基づいて、思考がどのように形成されるのかを簡潔にまとめると、次のようになります
このように、思考は単なる言葉の集まりではなく、言葉の背後にある意識や感情、信念、意識している視点などが絡み合って成り立っているという構造を、関数でも表現することができました。
つまり何が言いたいかというと、迂闊に自分を責めないこと、過去の記憶を前提に、自分を見下げないこと、過去の苦しい悲惨な経験という曖昧かもしれない記憶に基づき、否定的な言葉を選択しないことです。もしも今でもそうしているならば、辞めたくても辞められないとはいえ、辞めることを決めるのは自分自身なんです。
トイレに行きたいけど行かないを選択するも自分、どんなに止められても無理無理〜と行く選択をすることができます。ですので辞めることはできます。根性論ではありません。自分がどうしたいか、だけなのです。
人生が辛く悲しいものが続いていき、ひいては自己啓発病やスピリチュアル教の沼にハマってしまうということ、これ以上は避けて欲しい一心で書きました。私の文章力はありませんで構成に難ありなのは重々承知していますが、スピリチュアル教と自己啓発病に冒されて、やっと目を覚ました私が、外側に付け足すものを永遠に探し求めるのではなく、今ある頭の中のさまざま踊り狂う言葉=思考を整理すれば大丈夫ってことが確信になったので、それをお伝えしたかったんですけど伝わりましたでしょうか?
本当に本当に【言葉】です。言霊とかそういうのではなくて、頭の中にある考え、思い込んでるその言葉の意味、それを観察してみてください。
次回の記事で思い込みについて語ります。
14200字も書く予定なかったんですが。。。ここまで長文を読んでいただきありがとうございます。あなたはきっと真面目で直感力高く、配慮や俯瞰力に長けて、人生に熱心なんだと思います。そうでなければこんな長文読めないですよね。仲良くしていただけたら嬉しいです。本当にありがとうございます。
「あなたも自分の記憶を“幸せの糧”に変えてみませんか?」