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ストレッチしているのに柔らかくならない3つの理由

僕がこれまでに担当させて頂いたほとんどの方が、「ストレッチをしたことはあるけど柔らかくならない。」とおっしゃいます。どちらかと言えば真面目な方が多く、そういった方に共通している間違いやすいポイントをお伝えします。

理由1:強く引っ張り過ぎ

「痛いぐらい引っ張らないと伸びている感じがしない」と仰る方は大抵の場合引っ張り過ぎています。もしくは、「早く柔らかくなりたい」と思われている方も多く、そういった方もグイグイ筋肉を伸ばす傾向があります。

筋肉の繊維は、とても細く、その集合体として筋肉があります。なので、引っ張りすぎると簡単に切れると考えて下さい。引っ張りすぎて、切れた繊維は、修復過程の中で傷跡のようなものが出来ます。この傷跡は、皮膚なんかに出来る傷と同じで、質が変わるので伸び縮みしなくなります。

「強く引っ張る」→「傷つく」→「傷跡が固くなる」

この過程を何回か繰り返すことで、筋肉は段々と硬くなっていってしまいます。

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ところが、これを実際に正しく理解して、正しく実践して頂くのがとても難しいのです。「ちょうどいい」とか「少し痛いぐらい」と言っても、人によって「ちょうどいい」具合も「痛い」具合もバラバラです。最近は、お話したり、その方のストレッチをやっている姿を見た上で、

「この方は、真面目で一生懸命やられるタイプだな」

と分かれば、その都度

「ストレッチはちょっと物足りないぐらいにして下さい。なぜなら、、、」

と、上記のお話をさせていただいています。

理由2:時間を守れない

理想的なストレッチの時間は大体30秒なのですが、キツく伸ばしすぎて耐えられなくなって途中でやめてしまう「短い時間しか出来ない方」や、逆に長い時間伸ばせば早く柔らかくなるんじゃないか?と考えて「長い時間ストレッチしてしまう方」などがいらっしゃいます。

残念ながら、このどちらも、ストレッチの効果は期待できないです。

30秒と言っても人によって短く感じる方、長く感じる方色々いらっしゃるので、僕たちは、キッチンタイマーを用意して30秒ごとに鳴るように設定してもらうようにしています。

理由3:毎日続かない

「柔らかくならない」と仰る方のお話をよく聞いてみると、案外、「思い出した時にしかやっていない」という方もいらっしゃいます。

同じ場所を30秒×3セットぐらい正しくやってもらうと、その場で柔らかくなっているのが分かるほど変化が出ます。ただ、柔らかくなっているのは一瞬で、また元の硬さに戻ってしまいます。

なぜなら、身体には、今の状態をできるだけ維持しようという力が常に働いているので、硬い人は硬いままの状態を維持しようとするからです。

天秤が「硬い方」へ傾いている状態です。

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ところが、毎日ストレッチを続けることで、身体が「柔らかい状態」を普通の状態だと思い始める時が来ます。そうなると、今度は柔らかい状態を維持しようとする力が働きます。

毎日できない一番の理由は忘れてしまうからです。

特に運動習慣がない方だと、ストレッチを入れるタイミングの設定がポイントになってきます。ストレッチの習慣化でいちばん大事なのは、起きた時、寝る前、お風呂から出た後などいつでもいいので、「この時間にやる」とタイミングを決めることです。

いつか時間がある時にやろうと思うと100%忘れてしまいます。

なので、「歯を磨いた後」「郵便受けから新聞を取った後」など、いつもやってる習慣のタイミングに紐づけてやられるのがポイントです。


以上の3つのポイントを抑えて頂き、正しくやれば筋肉は柔らかくなります。ストレッチの正しい方法は大体の場合教えてもらっていないので、今まで間違っていたとしても、あなたが悪いわけではありません。この中で、あなたの参考になることが1つでもあれば嬉しいです。是非、実践してみて下さいね♪

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