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Connecting the Dots
先日とてもいい講演を聞いて
なんだかとてもアウトプットしたい気持ちになったので
数ヶ月ぶりにnoteを書いてみようと思う
点と点を繋ぐ言霊
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知る人ぞ知る、安斎さんの本の出版イベントが浜松で行われた
主催者よりご紹介をいただき、即参加することにしていた
元々安斎さんとの出会いは、2024年に浜松市で開催をされた
TEDxHamamatsuに安斎さんが登壇したのを見てからだった
同じ主催者が、あの『問いのデザイン』の安斎さんが登壇するから
ぜひ来ませんかとお誘いをいただいたのがきっかけでした
そもそも『問いのデザイン』という本のタイトルにピンとくる人も
それほどいないだろうと思っているが、私はそのタイトルを聞いた時に
「あんな感じの話じゃないだろうか?」とピンと来たのですぐに購入した
もちろん講演は出版した本になぞらえた内容になっていたが、
いくつか、いい気づきを得られたので紹介していきたいと思う
創造性は枠組みの外にでること
私は2020年より前職で新規事業の一担当者となり、
新規事業でやっていないことは、
CVCくらいというほど色々やってきた(勝手にww)
どうしてもものづくりの会社は知財や機密の観点で
クローズドになりがちであることに一定の理解をしつつ
私は積極的に外と関わることに力を注いできた
なぜなら、新規事業の顧客、業界情報、関係者など、
事業を作るために必要なものは、ほぼすべて社外にあるし
元々新卒の志望動機の時点で、
御社で新規事業をやりたいと書いていたくらいだったので、社内に閉じて仕事をするなど考えられなかった。
そんな私が上記、創造性は〜を聞いた時に、一瞬で腹落ちをした
自分がやってきたことはそれだったんだ
まわりと違う選択をしがちな自分が何を求めていたのか
はっきりと理解ができました
「あっ、おれクリエイティブになりたかったんだ」
まさしく軍事的組織により、そういうことを考えることも忘れてしまっていたわけです。
安斎さんの講演という名のファシリテーションによって、自分の中にあった点と点が繋がったわけです。
言葉ってホントにスゴイ。
劇的に見える変化も、踏み出す一歩から
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Facebookで転職について投稿したときに、
こちら登壇のお話いただきまして、もちろんOKしたわけですが、
偉そうに『オープンイノベーションのススメ』なんてタイトルをつけてはいますが、現職の株式会社eiiconの紹介はちょっとだけにしました。
この登壇で自分が何を話したかというと、
もちろん(株)eiiconとして定義しているオープンイノベーションについては
少々触れつつも、もっと広義に捉えてみたらどういうことだろうかという話をさせてもらいました。
それは、まさに私がこの5年間で体現してきた集大成とも言える内容だったと改めて思っています。
どんな話をしたのかというと、目次にしてみると
オープンイノベーションとは?
広義に捉えたオープンイノベーション
自分が変わるために何をインプットしたか
こんな感じの内容で話をしたと思います。
1.オープンイノベーションとは?
とても簡易的に書くと、2社以上の企業において、各社リソースを出し合い、企業規模、業種によらずフラットな関係で事業を作ること(共創)という感じの説明をしている。
いわゆる受発注の関係や、共同開発とは違うよと説明をしている(良し悪しではない)
ここのパートは、一般論的にはこんなことだよとお伝えをした。
2.広義に捉えたオープンイノベーション
ここのパートが一番伝えたいポイントだったわけですが、
かなり身勝手な解釈をしているが、それなりに芯を食ってると思っている
内容としては、オープンイノベーションにも大小があると思っていて、大きいものが『会社と会社』なんだと思っていて、小さいものが『人と人』なんだと思うという話。
前職の新規事業担当者として、基本スタンスにオープンイノベーションを持っていた私が、なぜそうなっていったのか、『会社と会社』の共創を作っていくために、『人と人』の共創がどう関わっているのか、自分なりの解釈をお伝えしました。
つまりどういうことかというと、会社も組織もグループも部も課も所詮は『人と人』の集まりで枠組みを作っているだけだということ。
もっとブレイクダウンすると、『会社と会社』がオープンイノベーションしているということは、『人と人』がオープンイノベーションしているということであるという解釈をしているということです。(かなり強引w)
お互いのリソースを出し合って、1つの物事を遂行するってことは、お互いに枠組みの外に出ているということ、もしくは半分くらいは外に出ているということなんだと思っています。
これ、『人と人』単位に落とし込むとすると、単にオープンマインドじゃね??と思っています。
元々十年のエンジニア時代でも、特殊なテーマを扱っていたこともあり、外の人と関わる機会が多かったり、自主的に多くしていたりしていたこともあり、元々は旅行も電車移動も宿泊も大っ嫌いだった自分がどんどん出張が増え、打ち合わせが増え、エンジニアでありつつコミュニケーションが仕事になっていき、嫌いな宿泊も電車移動も苦ではなくなり、初対面でも結構打ち解けられるようになっていったわけです。
これ、自分理論的にはもはやオープンイノベーションだと思っています。
そこでお互いに新たな気づきをもらえる関係ができたときに、仕事も次のステップに進むことができたと確信してます。
そんな素地のある自分が新規事業の担当者になったとき、大事件が起こりました。
新型コロナウイルスの感染拡大&緊急事態宣言の発令
2020年4月に始まったソレは、新規事業との相性は最悪で移動もコミュニケーションも取れない世界になってしまいました。
そこで私は、仕事では会社の看板背負って外に出ることになってしまうので、プライベートで勝手にやってやろうと色々画策をした結果出会いました。
そう、Startup Weekendです。
全世界で開催があり、週末54時間で起業を体験でき、日本でも年間50回以上開催がある、例のアレである。
しかも初参加はお膝元の浜松ではなく、同じ県内の三島市でした。
だが、それがいい。(言いたいだけ)
結果、これをきっかけに約五年の間に30回以上、参加者、運営、ファシリテーターとして関わり続けてきました。
このおかげで、視座も上がり、不特定多数の方とのコミュニケーションも増えました。(何気に大人数ってまだ苦手)
この経験によって、人に刺激を与えつつ、もらいつつという武者修行を死ぬほど積んだ結果、枠組みに閉じているのって性に合わないことが明確になりました。
それよりも何よりも、枠の外に出るようになってからの方が、新規事業の企画が進みやすくなっていくことを肌で感じていました。
そしてついに、まるで今までの自分を全否定するような発想に至りました。
開発って、コストだ。遅いし、金かかるから、なるべくなくそう。
特にものづくりにおいてという前提はあるものの、ものづくりが好きだからものを作ることばかり考えている人もいると思うが、私個人的には求められてないものづくりは、もはや罪だと思っている。
(資源やエネルギーの観点でも、もったいない。ほんとムダ。)
ものづくりの会社こそ、今こそものを作らない道を考えるべきだと思う。
と、言った具合に、ものづくり至上主義といっても過言ではなかった自分が、たくさんの人との出会いを通じて、過去の自分とは全く異なる発想を持つようになった。
どうです??これオープンイノベーションぽくない??
3.自分が変わるために何をインプットしたか
上記には、Startup Weekendにたくさん参加したと書いてあるが、
もちろんそれだけではない。
Startup Weekendで出会った人たちから紹介されたイベント、
もしくは人そのものを紹介してもらったり、
わらしべ長者的に様々なインプットの機会は増えていった。
こういうリアルなものについては、スケジュールや家庭との調整もあるため、可能な範囲でやってきたというところだが、
本を読むということは、いつでもできるし、自分で何を読むかディレクションすることができるし、作者は何百時間をかけて1冊を仕上げると思うが、
それをこちらは読む時間だけで、いい部分だけをもらっていくことができる。
さらに私は本も人に紹介してもらい、読む本を選んでいる。
もちろん、たまには自分で買うこともあるが、自分がリスペクトしている相手が、めちゃくちゃ参考になったよねと言っている本など、勉強になるに決まっている。買わないわけがない。(※結果めっちゃ本溜まってるw)
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ここで特にお勧めな本を紹介しておきたい。
(※スイ夜でもとてもいいリアクションをもらっている)
①エフェクチュエーション
②13歳からのアート思考
③ピクサー流創造する力
もちろん私はこの本が売れても一円も儲からないわけですが、
①の印象的なところをご紹介したい。
Apple創業者のスティーブ・ジョブズの話だ。
12歳の夏(中1?)に周波数カウンターを自作していたときに、どうしても部品が足りないことに気がつき、街中のパーツ屋さんで尋ねたがどうも手に入らないっぽいことがわかり、どうにか手に入れる方法を考えた。
そこで思いついたのが、同じ街に住んでいるヒューレットパッカードの創業者、ビルヒューレットに会社にあるなら譲って欲しいと頼んでみることだ。
結果、彼は実際に電話をし、ビルヒューレットに気に入られ、毎年夏休みにヒューレットパッカードの工場でインターンをすることになり、その最中にAppleの共同創業者である、スティーブウォズニアックと出会ったのだ。
そして、21歳のときにAppleは誕生したわけです。
ここでみなさんに質問です。
Appleの創業のきっかけはなんだったんだろうか??
私は、12歳のスティーブ・ジョブズ少年がビルヒューレットにかけた1本の電話なんだと思います。
みなさん、この事例のような電話、かけてますか?
どうせ取り合ってもらえないなんて、諦めてないですか?
②については特段エピソードというよりは、モノの見方が変わったというところをお伝えしたい。
私たちは、誰かが活躍していたり、キラキラしているところを見がちだ。
特にSNSを見れば、今日もだれかが美味しいご飯を食べた写真を投稿し、新しく買った服を着てセルフィーしたり、最愛の子供の写真が投稿されている。
重要なのは私たちが目にしているのは、結果であるということだ。
どうやってその結果に辿り着くのか、その花はどういう根っこをしているのか?花ばかり見て、根っこをみていないことの方が圧倒的に多いわけだ。
本書の中では、花はいつ咲くかわからないが、そのための準備が必要だと言っている。
慌てずに、自分の花を咲かせる道を歩んでいこうというメッセージをお伝えしたい。
③こちらもスティーブ・ジョブズにまつわる話だが、自分で作ったAppleをクビになったジョブズは、投資家としてピクサーに参画をした。そのピクサーの成長をノンフィクションで記載している一冊だ。
ぜひ、全国の管理職の方々はこれを読んで、マネジメントとは?を勉強して欲しい。
また、創業メンバーが目的のためにピボットしていく流れも記されており、生々しい話が書かれている。
ピクサーがかつて、CG制作向けのPCを販売していたことはみなさん知らないだろう。そのくらい彼らはCGで美しいアニメーションを作るために手段を選ばなかったともとれる。
Connecting the Dotsに必要なもの
これは、直感、コミュニケーション、オープンマインドだと思っている。
私自身、この5年間は意味があると保証などされないことに尽力したりしてきて、結果的に意味があることにつながっているケースがたくさんある。
つまり、たくさんの人のつながりを活かしていこうという思いがなければ、
『企業と企業』のような規模のオープンイノベーションは生まれないということだと思う。
すぐに運命とか言い出すタイプの方が、向いているのかもしれない。
安斎さんの言葉を受けて、いろいろなモノの点がつながった気がしていて、
まだその全てを整理できていないが、少しだけアウトプットしたい。
『企業と企業』のオープンイノベーションの前に『人と人』、『個人単位の越境体験』がなければ、準備が足りてないということだ。
つまりは、オープンマインド、ポジティブなマインドを持ち続けることが必要だと思う。実にシンプル。
まとめ
最後に、とにかく何かを始めてみようと思っている人にお勧めなTEDx Talksを紹介したい。
世界でも指折りのプロフェッショナルになるには、1万時間の鍛錬が必要だが、まわりよりも結構詳しくなるためには20時間でいいという研究結果について話をしている。実体験も含むので非常に説得力がある。
そして、ほんとに最後だが、このタイトルの記事にしたからには、これを載せないわけにはいかない。
彼の人生から学ぶことは、まだまだたくさんある。
さぁ、点と点を繋いでいこう。