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一貫性を保つのは大切な一方で罠もある

ブランディング。
ブランドを、お客様の頭の中の
特定の位置に、しっかりと
印象付けること。

マーケティング活動の中で、
ブランディングはかなり重要な
位置を占めており、
どのブランドも懸命に知恵を絞って
お客様にどうアピールするか、
どのように印象付けるか、
日々努力し続けている。

マーケティングにせよ、
ブランディングにせよ、
「一貫性を保つこと」
これが極めて大切であることは
言うまでもない。
このnoteでも、過去に何度か同じ
ような話をさせてもらっている。

一貫性がないと、お客様の頭の中で、
大混乱が起こる。
ブランドというのは、お客様の頭の
中にあるイメージでしかない。
そこで、一貫性のなさが次々に露呈
してしまうと、それまでに持っていた
イメージが崩壊するのだ。

自分自身の生き方、生き様を考える
上でも、「一貫性」は大切なものと
して位置付けられる。
自分が持っている価値観をブレさせ
たくないし、日々の行動にしても
ブレブレになったことで人からの
信用・信頼を失うことは避けたい。

自分もまた、一つの「ブランド」と
捉えれば当然の帰結だが、たとえ
そのような意識がなかったとしても、
実のところ誰しもがこの「一貫性」を
保とうとする生来の気質を持っている
ものである。

誰しもが、この「一貫性」を保とうと
そして、その「融通の利かなさ」
加減が、リスクを呼ぶこともある
ということが分かっている。
たとえどんなに小さなものでも、
一度何らかの約束をしてしまうと、
その約束に縛られて、より重大な意思
決定に迫られたときに、常識的な判断
から逸脱した決定を下す可能性がある
のだ。

中国が捕虜を教化するのに、
この手法を実に巧みに用いていた
ことが、この本で紹介されている。
(他の本でも紹介されていて、どれが
オリジナルなのか私もあやふやだが、
私にとってはこの本が初出だったと
記憶している。)

他にも、あれやこれやと具体的な
例を引っ張って来ては、非常に重要な
示唆を読者に与えてくれる。
Amazonのレビューにも、何人もの
人が書いてくれている通り、
何度も読み返す価値がある良書だ。

最近の、米国大統領選にまつわる
騒ぎを見ていて、一体何が真実で、
何が虚偽なのか、もはや誰も判別が
ついていないのではないかとすら
思いたくなる。

マスメディアが、自分たちに都合の
よい情報しか流さないことは多くの
人の知るところとなって久しい。
SNSのタイムラインに流れてくる
情報も、何か誘導されているのでは
ないかと思うようなものばかりが
次々と飛び込んでくる。

どんなに自己防衛したところで、
完全な自衛というのは難しい。
そうだとしても、本書にあるような
卓越した知見を身にまとい、
洗脳・操作されるリスクを極力回避
すべきではなかろうかと考える。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。