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自分というやつは不確定要素のかたまりだな

今季の冬は本当に寒い。過去がどうだったかはあまり覚えていないけれど、近年稀に見る「厳冬」と言っていいと思う。

ぼくは去年、岐阜県のすみっこから名古屋に引っ越してきてしまったので、雪をさほど経験しなかったが、元の場所だったらきっと何回も雪が積もっていたところで過ごしていたんだろうな。

子供の頃はよく雪が積もっていた記憶があって、雪だるまやかまくらを作って遊んでいた。
それがこの10年くらいは滅多にそんな大雪になることはなかったから、そこに居たら昔のことを思い出して懐かしく思っていたのかも。

と言っても、今はもういい大人になってしまったので、雪が積もったところで迷惑としか思わなかったかもしれないという思いは否めない。


今、ぼくが住んでいる場所でも雪が積もらないとはいえど、やっぱり寒いのは寒くて、朝の気温は0度を下回ることもしばしば。

それで気がついたんだけど、気温がグッと下がった時なんかは自分の気分も落ち込んでいるように感じるのだ。

一番は、寝起き

布団で聞こえるスマホのアラーム(と言ってもサイレントモードでバイブの振動音だけ)で目を覚ました瞬間に、鬱な気分に苛まれる自分がいる。

いま自分が置かれている境遇を悲観したり、将来に対しての漠然とした不安みたいなもの。

それが、寒い時ほどやってくる気がするのだ。


そういえば去年の終わりくらいにTwitterのトレンドで「冬うつ」というワードが上がっていたことを思い出した。

その時は、日本には「うつ状態」になる人って多いんだなー…って思ってただけだった。

それが、遅ればせながらぼくの元にもやってきた。

振り返ってみると、もうちょっと前からそんな気分になっていたこともあったような気がする。ただその時は引っ越してきてからまだ数ヶ月だし、環境の変化に弱い自分がまだこの場所に慣れ切っていないのだろうと思っていた。

もしかすると、その時からすでに「冬うつ」に冒されていたのかもしれないね。

だとすると、そんな状態になるのがぼくだけということもないだろうし、厳冬の今期はうつ状態になる人もたくさんいるのかもしれない。だからトレンドに上がるんだね。

妙に納得。

ただ厄介なのは、この冬はめちゃくちゃ寒いだけというわけじゃないというところ。
少し前は急にあったかくなったりしていた。現にぼくが毎日書いているこの日記でも「今日はあたたかい」と書いている。その度に翌日にはまた反動のような寒い日になったりしていて、ぼくが変なフラグでも立てたような気すらしていた。

それからというもの、「もう春が近い」発言をしてお天道様が嘲笑う機会を作ってあげるようなことはやめた。

はたしてそれは、ぼくの勝ちなのか負けなのか。


それはともかく、暖かい日になると、途端に気分が良くなる。これがまた不思議。
気温と気分にどんな関係があるのかは知らないが、前日に落ち込んだと思ったら翌日には気分が高揚してやる気に満ち溢れていたりする。

そういう時は活力が湧いて、自分が生まれ変わったような気分さえする。

ふだんは自己肯定感が超絶低いぼくなのだが、その時ばかりは自分が強くなった気がするのだ。根拠はない。

ぼくならやれる!きっとやれる!

と感じたことのないような高揚感を得て、その日の仕事もなんだか意欲的に取り組めたりもする。


と、そんな日の翌日にはまた今日のような寒い朝を迎えて「ズーン…」という気分で起き上がる。

コントのようなホントの話。

こんなアゲられたりサゲられたりするのはそれだけで疲れる。いっそのこと、平常心を一定に保てるようにしてほしいよ。
贅沢は言わない。ムダに舞い上がることもなく、ムダに落ち込むこともない。そんな日が続いてくれればそれでいい。


春よこい。早く来い。


ぼくをのことをもて遊ぶこの厳しい寒さと、ぬか喜びの暖かさをもたらす冬はもうたくさんだ。

ただでさえ自分のことがよくわかっていないんだから、さらに混乱させる要因を作らないでいただきたい。


じゃあ、またね。



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