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私設のコミュニティスペースの可能性【ひとハコBase】

新潟に。

午前中は中央区にある「ひとハコBase」へ。

先月の静岡訪問でちょうど定休日だった「みんなの図書館さんかく」を参考に、今年の4月からスタートした私設民営の図書館で「一箱本棚オーナー制度」を敷いて本棚の貸し出しを行なっている施設です。

キューブの区画を貸し出している。オーナーはPOPをつくったり名刺を置いたりしている人もいる。

店の中には、教員を退職した百瀬さんの園芸店、Pianta mocoが入居しており、鮮やかな緑がたくさんの本を彩っている印象があります。

教員としての学校教育の難しさを感じたお話や、自分の得意興味を生かして教育に携わっていこうという姿勢に大変共感しました。

今日は中央の机のスペースで小学生たちが梅ジュースと梅ソーダを販売しており、さながら多機能コミュニティスペースの様相を呈していました。

うめFIX
小学生の兄妹が社長・副社長として運営

小学生の親御さんは、大学教員で、新潟でシティズンシップ教育を実践するべく8月に「ミニミュンヘン新潟」を計画されています。

子どもたちの活動で理想の社会を実現するイベントで、子どもはできるだけ自由に、大人には禁則事項たくさんというのも大変興味深いです。

「子どもの人間としての権利」にビビッと来たので「ゆめパのじかん」上映会のチラシもお渡ししました。

お店には、中の賑わっている様子を見てふと立ち寄る人がいたり、常連さんがいたり、さまざまな人が出入りしていましたが、ちょっと入った誰にとってもすぐに「ホーム」になる雰囲気が充満していました。

公設のスペースを住民の活動をベースにせずに先に箱を作ってしまうとなかなかこうしたコミュニティ機能が埋め込まれていくのは難しいです。

公共事業で進めた場合とソーシャルビジネスとして進めた場合でのコミュニティスペースの性格の違いを垣間見た感じがします。

さて、上越で誰か私設図書館やらないかなあ。

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