39 適応障害治療【最初で最後!適応障害になった理由】
正直に言います。適応障害になった理由は、「カスハラ(カスタマーハラスメント)」です。
相手は有名な顧客で、異動してきたばかりの私は、手探り状態で信頼関係を築いていました。しかし、あるトラブルをきっかけに、その努力は全て崩れ去りました。
始まりは“管轄外”のトラブルから
事の発端は、私の担当外で発生したトラブルでした。
本来責任を負うべき担当者たちは一様に責任を回避し、最終的に私がその対応を押し付けられる形となりました。「自分の担当ではない」と声を上げる余裕もなく、顧客対応に追われる毎日が始まりました。
社内サポートの欠如が追い詰める
直属の上司は、「愚痴は聞くけれど、それだけ」という存在でした。顧客対応の現場に同行しようともせず、結局は私ひとりに全てを任せている状況。それでも私は、「上司が動けないなら自分がやるしかない」と奮い立たせていました。
一方で管理職の姿勢は、さらに追い打ちをかけました。
会議では一見方針を議論しているように見えるものの、その場で顧客の悪態について「なぜこんなことになったのか」と私に理由を尋ねるばかり。あたかも私自身が問題を引き起こしたかのように扱われ、責められていると感じる瞬間が幾度もありました。
助けてもらいたいと思っても、誰も動いてくれない。心の支えを感じることができず、孤独の中で苦しむ日々が続きました。
カスハラの矛先と孤独感
それでも、なんとか耐えていました。
しかし、顧客からのカスハラが日増しにエスカレートし、その矛先が完全に私に向いたとき、状況はさらに悪化しました。
顧客からの暴言や理不尽な要求に応える中で、私自身の心が限界を迎えつつあるのを感じていました。それでも誰も助けてくれない――そんな環境の中で、私は徐々に心を蝕まれていきました。
適応障害という結果
結果、私は適応障害を発症しました。
「一人でやらなければ」という責任感と、「助けを求めることは恥だ」という思い込みが、私を完全に追い詰めたのです。そして、気づいたときには何もかもが手遅れになっていました。
今振り返ると、顧客のカスハラそのものよりも、社内のサポート不足と孤独感が最も大きな要因だったと感じています。自分一人で全てを抱え込む危険性を、この経験を通じて痛感しました。
読者へのメッセージ
この経験から学んだのは、**「助けを求める勇気を持つこと」**の重要性です。どんなに責任感が強くても、一人で限界を超えてしまえば、心と体の健康を守ることはできません。必要なときには環境を変える決断をすることも、自己防衛の一環です。
もし同じような状況で苦しんでいる人がいるなら、どうか一人で抱え込まず、周囲に助けを求めてください。自分の心を守るための行動は、決して弱さではありません。それは、未来に向けた大切な一歩です。
私は今、自分を癒しながら、一歩ずつ前へ進もうとしています。この経験を教訓に変え、同じ苦しみを味わう人が少しでも減ることを願っています。
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