詩 | 好きな人の声
文字のやり取りは毎日してるのに
書き切れない思いってあるよね
文章が下手なのかもしれないけど
電話で君の声を聞いたら
すべてが分かってしまうのが不思議だ
錯覚かもしれないけど
それならそれでいい
聞こえてくる君の声
受話器に聞こえる君の息づかい
それだけで満足してしまう
すべてがいとおしい
なんか大切な用事があったはずだけど
そんなことはどうでもよくなる
君が元気でいることより
大切なものなんてなにもないんだから
お互いに悩み事を聞くだけで
なんの具体的な解決法も
見つからないけど
ただ君の声を聞いているだけで
今日もう1日生きていたいって
思える気持ちにウソなんてない
好きな人の声はすべてを包む
弱くてもいいんだよ
間違ってもいいんだよ
笑ってもいい
泣いてもいい
またいつかお話しましょ
電話越しに君の熱を感じたよ
目の前にいたら
君のことを
息が止まるくらい強く強く
抱きしめてしまいそうだから
君の声が聞こえるくらいが
ちょうどいい
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