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英文法 | 使役動詞の使い分け

 最近、英文法の記事を書いていなかった。語学に関する記事を書くことが、そもそもnoteを始めた動機の1つだから、たまには初心にかえってみようと思う。

 わりと自分ではうまく説明できたかな?、と思ったのだが、あまり読まれることのなかった「使役動詞」の記事を加筆・修正してみた。


使役動詞とは?


自ら行うのではなく、
「相手に何かをさせる」という意味を表す動詞は「使役動詞」と呼ばれる。

このような「使役動詞」には、
make, have, letなどがある。

make, have, letは、
(make, have, let) + 目的語 + 動詞の原形、という形をとる。
get だけは、「動詞の原形」ではなく、
「to + 動詞の原形」というように、
toを伴う不定詞の形をとる。

make, have, let (,get ...to~)の使い分けについて書いてみたい。


では、さっそく使役動詞makeから。

make

→文法書をみると「(無理やり)~させる」と説明されていることが多い。
それで間違いないが、makeのコアのイメージは「(コネコネと何かを)作る」だから
「苦労して~させる」と覚えておくとよいと思う。

あるいは、言い換えとして、次のものと一緒に覚えておくとよい。

make +目的語+動詞の原形
=force+目的語+to+動詞の原形
(強制して~に・・・させる)
=persuade+目的語+to+動詞の原形
(説得して~に・・・させる)

(例)なかなか掃除しない子供に対して
His mother made him clean his room.
= His mother forced him to clean~.
= His mother persuaded him to clean~.

have

→「have」の基本的な意味の
「~を持つ、~を持っている」をイメージするとよい。単に「持つ」ということなので、「こねこね作る」の意味をもつ「make」より、苦労の度合いは少ない。

(例)まだ小さな素直な息子に対して
His father had his child show respect for his teacher.
=His father told his child to 
show respect for his teacher.

彼のお父さんは息子に、先生に対して敬意を払ったほうが良いと言った。

let 

→これは何かの対象に積極的に働きかけるのではなく、「なすがままに~させておく」のイメージ(let it be. let it go)。
「させる」というより、今まで禁止していたことを「やってもいいよ」と許可するような状況で用いられる。

let+目的語+動詞の原形
=allow+目的語+to+動詞の原形
(~に・・・することを許す)

(例)
He let his dog run free in the park.
=He allowed his dog to run free~.
彼は公園で犬を自由に走らせた。

犬に「走れ」と発破をかけたわけではなく、首輪を外すようなイメージに近い。

get

上で挙げたmake,have,letと異なり、
後に続く形が(動詞の原形ではなく)
「to+動詞の原形」となる。
中学生では、getを「~を手に入れる」と最初に覚えさせられる。
しかし、getのコアの意味を「(これから)~になる」とイメージすると理解しやすい。
It is getting dark.「暗くなりつつある」の「get」をイメージするとよい。

He got her to post his letter.
= He asked her to post his letter.
彼は彼女に手紙を投函するように頼んだ。
(これから彼女が手紙を出すという状態「になる」ように仕向けた)


まとめ

make O (do)
=persuade O to (do)
=force O to (do)

let O (do)
=allow O to (do)

have O (do)
=tell O to (do)

get O to (do)
=ask O to (do)



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