💌茉叶へ💌ニーチェを語る💌バレンタイン特別企画 | ほしかったラブレター
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今回はこちら(↑)のお手紙へのお返事です😃💕。
茉叶へ
お手紙どうもありがとう。とても懐かしい気持ちになりました。
5年生のときの担任ね。外見は確かにね。でも、まぁ、自由でよかった。
転校は俺のせいじゃないないから勘弁してね。親の仕事の都合じゃどうしようもなかったから。小学生が下宿したり、独り暮らしするのも変だよね。
高校のとき、駅で茉叶と出会ったことはよく覚えてる。横顔がチラッと見えただけで「茉叶だ!」って。すごくテンションあがったもん。
いきなり会って哲学の話はするのは、俺の癖と言えば癖だ。世間話っていうのがどうも苦手で。でもね、誰にでも哲学の話をするわけじゃないよ。
世間で話題になっているようなニュースについて語り合うよりも、哲学的な話題のほうが、その人のリアルに近づけると思うんだよね。
「人は何で生きるのか?」「幸せとは何か?」みたいな話題には答えはない。絶対的な解決法もない。だけど、答えのないものについてあれこれ語ることで、その人に近づけると思うんだ。茉叶にもっと近づきたい、っていう思いがあったから、ニーチェの話をしたんだ。
ニーチェと言えば「神が死んだ」が有名だけど、とりあえず一般的な日本人には関係ない。ニーチェの哲学とは、一言で言えば「ダンディズム」の哲学だ。
ニーチェは、「他人への嫉妬」や「復讐心」を「ルサンチマン」と言い、「すべては虚しい」という考えを「ニヒリズム」と呼んだ。ルサンチマンやニヒリズムを抱える近代人の生き方。そういう近代人のことを「末人」(まつじん)だとニーチェは呼んだ。愛や創造することを知らないで、安楽だけを求める生き方。彼が最も危惧し、嫌悪した近代人の生き方だね。
それに対して、ニーチェが理想とした生き方は、「超人」としての生き方。
「超人」とは、「力への意志」を肯定的に活用し、かつ、「永劫回帰」を受け入れられる人。生きる喜びと苦悩を十分に味わい尽くし、自らの価値を創造する超人。
茉叶は、「末人」と「超人」とでは、どちらにシンパシーを感じるかな?
俺自身は「超人」に憧れながらも、どうやら「末人」として生きているような気がする。ニーチェ自身だって「末人」だったと思うんだよね。「超人」に憧れてるのに、「超人じゃない!、超人になれない!」と思ったから、精神的におかしくなってしまったんだと思う。
まぁ、本当のところは分からない。学者の見解も分かれているしね。
ごめんね。ちょっとしゃべり過ぎたね。永劫回帰の中で、これからも茉叶には度々出会うと思う。だけど、何度でも君に巡り合いたい。
また、これから何回も、小学5年生も経験し、高校生として駅で茉叶に出会うだろう。その度に俺は心を揺さぶられることだろう。そして何度も茉叶のことを愛したい。
お手紙ありがとう。今日は雪が降ったね。温かくしてお休みください。
Kより
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記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします