パンデクテン | インパクトのある言葉
「パンデクテン」。言葉の意味はすぐに忘れてしまうのだが、「パンデクテン」という言葉の響きにインパクトがあって、今でも記憶に残っている。
たしか学生時代の法学の講義かなにかの時間に聞いた言葉だ。
古い辞典だけれども、学生時代に買った有斐閣の「法律学小辞典」の「パンデクテン法学」の項目に、次のように説明されている。引用してみる。
⚠️すべてを読む必要はありません。斜め読みしてみてください😄。
私には、とても分かりにくい説明である。簡単に言えば、パンデクテンとは、「ローマ法の著述形式」の類いのことなのだろう。
もう少し簡単に一言でいうことはできないのかな、と思って、今度は「独和辞典」で「パンデクテン」を調べてみた。
ああ、さっきの法学辞典にも「学説彙纂」(いさん)て書いてありました。今度はシンプル過ぎてよくわからない。
「パンデクテン」とは「学説の言葉を編纂したもの」ということだろうか?
もっと簡単に言うとどういうこと?
次に「パンデクテン」を検索してみた。
(↑)の記述によれば、
「パンデクテン方式」とは、民法典において、一般的ないし抽象的規定を個別的規定に先立ち「総則」としてまとめることにより、法典を体系的に編纂することに主眼をおいた著述形式である。日本の民法典は、パンデクテン方式によって構成・記述されている。
ふふふ😃。これは分かりやすい。
いちいち最初から個別のケースを規定するのではなく、法律の趣旨というか、全体を貫く気持ち(というか法律の意図)を「総則」として掲げてから、より具体的な「個別的な規定」(各論)を置くような法律の形式のことを「パンデクテン方式」というらしい。なるほど。
今調べたことを自分なりに要約すると、
「パンデクテン」とは、
『「総論」を掲げてから、「各論」を置くという「法律の形式」』
ということになる。
まぁ、普段使うことのない言葉だから、またしばらくすれば忘れてしまうだろう。
けれども、かつて覚えた言葉をふと思い出すことは、これからもありうる。
意味はすぐに忘れてしまうけれども、「音」だけを思い出すような「言葉」って、あなたには何かありますか?
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