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詩 | 風を感じて

三日間も一歩も外へ
出られない日がつづいた
傷つくことがこわくてね

自分の心を守るためには
人と出会わないことが
必要だったの

誰かに出会うと
その人を傷つけてしまう
そんな思いもあってね

でもね 不思議なものね
一人でいたら
自分で自分を傷つけていた

だから重い腰を上げて
今日 外へ出てみたの
久しぶりにスカートをはいてね

一陣の風が
わたしの体をすり抜けた
こころがヒラリと舞った

なんだろう?
このフワッとした感覚
こころが少し軽くなった

街の風のいたずらかしら
誰にも会わずに済んだ
けど 風を擬人化しちゃいました

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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします