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想像力と経験 | 思い付いたらやってごらん。

思い付いたら1日だけでもいい。
想像したことを実行に移してみよう。



初級編(ワン・デー・プラン)


簡単にできることから始めてみよう。

「もしも声が出せなかったら?」と思ったら、1日中ひと言も発しない練習をしてみよう。これは仕事がない日なら、比較的容易にできる。

◎声が出せないと出来なくなること
・電話に出られない。
・目の前の人と会話が出来ない。

◎具体的対応策
電話に出てもしゃべれないが、メールでもLINEでも代用できる。なんなら、近くにいる人ならば、直接会いに行けばいい。

あいさつが出来なくなるが、「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」ならば、代わりに会釈すればいい。

それでもどうしても無理そうならば、1人家に引きこもれば、話をする必要もない。
同居している人がいる場合は「筆談」でも何とかなる。

誰とも話さない1日(24時間)」というのは、意外と実現しやすいものだ。


ただ、「まったく声を出さない1日(24時間)」は難しい。

足の小指を思い切りぶつけても、「痛い」と言ってはいけない。
座るときも「どっこいしょ」と言ってはならない。
トイレで力んでも、「ふんっ👊😠」と発してはならない。
どんなに気持ち良くても「あ、あぁん」と洩らしてはならない(*/□\*)。
会話以外の言葉は本能的なものであり、制御しにくい。



中級編(ハーフ・デー・プラン)


初級編「24時間、声を発しない」ことに成功できたら、中級編を実践することを考えてみよう。

中級編は「(寝ることなく)12時間なにも見ない・目を閉じる」。

起きていながらにして、なにもモノを見ないようにするためには、準備しなければならないことが多い。

とりあえず、「1人暮らし」を前提とすると、次の課題を克服しなければならない。

①お腹がすくことが心配ならば、手元に食糧・飲み物を事前に準備しておく必要がある。どこになにを置いてたのか、場所をきちんと覚える。

12時間程度ならば、「飲まず食わず」は比較的容易だが、御手洗いをがまんすることは難しい
「なにも見ない12時間」の事前に、トイレット・ペーパーの補充、手探りでトイレまでたどり着く習練を重ねる必要があろう。あるいは、成人用オムツ、オマルの準備を整えておく。

③起きながらにして、目を閉じた状態に12時間耐えるためには、事前に十分な睡眠をとっておくことが重要だ。なぜなら、目を閉じている時間が長いと、どうしても眠ってしまう恐れがあるからだ。

なかなか難しいのだが。

・事前のアルコール摂取を控えること。眠くなってしまうからやめよう
・コーヒー・お茶など、カフェインを摂取すること(※ただし、体質にも依るが、利尿作用により、トイレに行く頻度が増える恐れがあるので留意したい)

④可能な限り、階段・段差のない場所を事前に選ぶ。転んでも、出血しても、決して目を開いてはならないからだ。

「見えない」という状態がどれほどの恐怖心を呼び起こすものなのかを知るためには、本来なら外に出て散歩したり、電車に乗ってみるというところまで実践したいところだ。しかし、目を閉じて自宅から一歩も出なくても、普段意識することのない「目が見える」ということがどれほど有難いことなのかを実感することができるはずである。



上級者(スリー・デイズ・プラン)


とりあえず、3日間くらい、死んだふりをしてみよう!
死んだふりと言っても、ピクリとも動かないというわけではない。
外を出歩いてもいいし、仕事に行ってもいい。
しかし、自分という存在を消すという意識を持って常に行動してみよう。

なるべく人に声をかけられないためにはどうしたら良いか?
責任を放棄するためにはどうしたら良いか?
電話にも、メールにもいっさい反応しないという強靭な肉体と思考を作り上げるためには何をどうしたら良いのか?、と懸命に考えつづける3日間を過ごしてみよう。

自分なんて、いなくてもいい存在なのだと骨身にしみるように全力を尽くす

そんなことだけを3日間考えてつづけていると、だいぶ楽になる。
本当に必要なものと、不必要なことが徐々に明らかになる。
楽な生き方とはなにかということが、自然と身につくから不思議だ。


🙄結び「ジョニーは戦場へ行った」


冗談めかして書いたが、この記事はドルトン・トランボジョニーは戦場へ行った」(角川文庫)を読んだ時にちょっと考えたことだ。

戦場で、目、鼻、耳、両腕、両足まで奪われたジョニー。そのような状態の時、どのようにして人とコミュニケーションをとれば良いのだろう?

時折思い出す小説。


ドルトン・トランボ
「ジョニーは戦場へ行った」
(#角川文庫)

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記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします