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英検合格法・勉強法

 2024年第2回英検(実用英語技能検定)の一次試験が近づいています。そこで、試験勉強のことについて書いておきます。受験される方には、最善を尽くしていただきたいと願っています。

 この記事では、英検合格の方法について触れますが、私に言えることは、最短で合格する方法ではありません。どちらかと言えば、相当に遠回りして合格する方法です。

 しかしながら、試験に向かうメンタルの保ち方として、なんらかの参考になれば嬉しいです。合格に関して、即効性がまるでないことは最初に断っておきます。ただし、確実に合格できる方法を書きます。

 主にこの記事では、私が英検1級に合格するまでの軌跡を書くつもりです。もうけっこう前の話になりますけどね。
 





(1) 英検を受けなくても


 まず、当たり前のことを確認しておきます。
 英検というものは、それがなければ英語を話したり、書いたりしてはならないと試験ではありません。あくまでも、日本人として、どの程度の英語学習をしてきたかを示す目安に過ぎません。

 もちろん、進学や昇進するために、英検やTOEICを受けざるを得ない人はいるでしょう。また、英検・TOEICなどの資格・検定試験を受けたことがない人でも、高度な英語力を持つ人は多いです。

 海外での勤務経験や留学したことがある人ならば、英検に合格したとかしないとか言わなくても、「◯◯年海外で生活したことがあります」と言えばよいことです。東大に合格するような人は、英検は4級までしか合格していなくても、最低限、英検準1級程度の実力があることの証明になります。

 自ら進んで英検なりTOEICを受ける人は、進学や昇進に影響がない限り、「シグナル効果」としての意味しか持ちません。

 語学力はそもそも、客観的にどのくらいの実力があるのかを示すことが難しいものです。
 だから、TOEICを受けて「◯◯点とりました」とか、英検を受けて「✕✕級に合格しました」というのは、少なくてもそれに相当する学習を積んだ経験がある、という意味しかありません。

 「どのくらいが英語できるの?」と問われたとき、「TOEICで◯◯点とりました」「英検✕✕級に合格したことがあります」というのは、他人にとって分かりやすい指標(シグナル)になるだけです。


(2) 「英検に受験しないで資格試験には意味がない」というのはおかしい


 英検は、医師・看護士・弁護士・公認会計士の資格ように、その資格を持っていない者がその職に就けない、という資格ではありません。あくまでも、他人へ向けてどのくらいの英語力があるのかを示す目安に過ぎません。だから、他の人に自分の英語力を示す必要がないならば、本来は受けなくてもいいものです。

 しかしながら、受験したこともないし、合格したこともない者が、「英検なんて、せいぜい2級くらい合格してればいい」とか「英検1級なんか合格しても意味がない」と主張するのはおかしい。何事もやった経験がない者が、やる前から「意味がない」と断言するのは良くありません。

 本当に英検に「意味がない」と述べる資格があるのは、合格した経験のある者だけです。「意味がない」と思うなら黙っていればよく、いちいち「意味がない」と主張して、それこそ何の意味があるのだろう?

 「英検なんて合格しても意味はありません。だから、私はその代わりにNHKの英会話を◯◯年つづけています」みたいなことを主張する人がいますが、私から言わせればそれこそ「あっ、そう」としか言いようがありません。

 英検1級をとって良かったことは、根拠なく「英検1級なんか意味がない」という言うのではなく、根拠を持って「英検1級には意味がないかもしれない」と言えるようになったことです。

 英検1級を持っていない者が「英検には意味がない」と言っても負け犬の遠吠えにしか聞こえませんが、英検1級合格者が「英検1級には意味がない」と言えば、説得力が違います。

 私は英検1級に合格できて良かったと思っていますが、受験経験もましてや合格経験もないのに「TOEICも英検も意味がない」と言い切る人には、「自らの信念にしたがって、あなたの学習をつづけてください。人は人、あなたはあなただから、好きなように英語学習に励んでください」というほかありません。

 嫌みでも何でもなく、やらずに意味がないと思うのは勝手だから。ただ、TOEICや英検については、あなたは黙っていたほうがいいよ、とは思います。

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