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読書 | ニッポン社会入門 (How to Japan)

 Colin Joyce(著)、「How to Japan 」(NHK出版)。

 今から10年くらい前に購入した本。2週間くらいかけて、ゆっくり読んでいた。

 この本は、イギリスから日本へやって来たジャーナリスト・コリン・ジョイスさんのエッセイ集。
 このエッセイ集は、最初に日本語で「ニッポン社会入門」として書かれた。そして、話題になって英語版が出た。私は日本語版は読んでいない。
 気軽に読めそうな英語の本として購入した。 


 ほぼ10年ぶりに読んだが、意外と記憶に残っていた。平易な英語で書かれていて、再読しても面白かった。
 17章あるが、どの章も10ページ前後だし、1日1章ずつでも、2、3週間で読み終わる。
 日本のことだから、予備知識もいらないし、内容も面白い。英文も洗練されていて、英語の勉強にもなる。


 どの章も面白いので、ここではどの章を選ぼうかと悩みますが、第3章「The Joys of Japanese」から引用します。日本語の造語力についてのお話です。


"Must item" drops the word "have" from the middle perhaps because it fits poorly into katakana? But judging from words choberiba (from the Japanese "chō" for "extreme" and from the English "very bad"), Japanese doesn't seem to care about messing with the original words. Mixining up Japanese and English like this demonstrates a certain talent for adopting and localising foreign terms. 
(pp.33-34)


 このあと、コリン・ジョイスさんが日本語を勉強していて、特に気に入った3つの日本語を挙げています。

3位は「勝負パンツ」
("victory pants")。

2位は「上目遣い」
(a trick of staring up through forlorn or pleading eyes, like a child, in an attempt to gain some kind of favour)。

1位は「おニュー」
(the mix of the English word "new" with a Japanese honorific)

 コリン・ジョイスさんは特に「おニュー」が好きだと書いています。はじめて聞いた時には大笑いして、一日中「おニュー」について考えたと。

 この章の最後は次の一文で結ばれています。

I was glad there was no device in my ear that just translated it into English for me. 



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