ふりかえるとよみがえる | # 毎週ショートショートnote(官能小説)
小さな頃から風呂に入るときは、靴下はもちろんのこと、パンティも先に脱ぐことを常としていた。
下に履いているものをすべて脱ぐときの不安定な解放感がたまらない。ブラを外すのは一番最後だ。一人暮らしだが、誰かに下があらわな姿を見られるのでは?、と思うとワクワクしてしまうのだ。
パンティを脱いだ。指を陰部に伸ばした。大きな唇をパックリと開いた。奥まった、小豆のような頂をそっと人差し指でゆっくりと撫でまわした。
思わず「あっ、あっ」と声をもらすと、指先にいる棲息する鯨が潮を吹き始めた。
「あ、もうダメ、いきそう」と思ったとき、背後から
「うぉ~、きた~!」
という叫び声を聞いた。
その声のせいで、私は絶頂の一歩手前で立ち止まってしまった。
消し忘れたテレビでは「世界陸上」が放送中であった。
🎵今から一緒に これから一緒に
殴りに行こうか YAH ! YAH! YAH!🎵
振り返ると、昔、流行った人気ドラマの記憶が甦った。
(410文字)
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