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ソーニャ|デジタルガール? / 今日の空模様
「ソーニャ・コヴァレフスカヤ」(岩波文庫[赤])。19世紀ロシアの数学者の「自伝と追想」をまとめた一冊である。翻訳は野上弥生子さん。
2001年の8月~9月期に、NHK教育テレビで放送された「天才の栄光と挫折--数学者列伝」でコヴァレフスカヤのことを知った。指南役は数学者の藤原正彦さん。作家の新田次郎さん・藤原ていさんのご子息で、文才もありエッセイも面白い。「品格」で有名になりましたね。
ソーニャは18歳のとき、帝政末期の閉塞したロシアを脱出し、外国の大学へ留学するために、いわゆる偽装結婚をした。
ソーニャは、24歳の時に書き上げた論文「偏微分方程式の定理について」において、「コーシー・コワレフスカヤの定理」を証明した。
私はこの論文を読んでいないし、読んでもたぶん分からないだろうけれども、現在でも偏微分方程式のどんな教科書にも載っている有名な基本定理だそうだ。
岩波文庫「ソーニャ・コヴァレフスカヤ」には、ソーニャと文豪ドストエフスキーとの邂逅の場面が描かれた箇所がある(前掲書pp.117--137)。
数学というと、高度に客観性をもつ学問で、それを作り上げた人間に対して興味をもつということが少ないのだが、ソーニャに限らず、その人生を知ると、もう少し数学にも親しみが持てそうである。
この記事は、今朝「アナログガール」の感想を投稿したとき、「デジタルガールがあってもいいよね」という安易な発想に基づいて書きました😄。
今日の空と気分(↓)
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ちらほらと赤い葉が… …
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